2026年06月23日

【塾長の想い】期末テスト直前の自習室。つい「教えたくなる」のをグッと堪える理由


先日、期末テストが目前に迫った自習室での出来事です。

ある中学生の生徒が、数学の難しい応用問題を前にして、じっとペンを止めて頭を抱えていました。解説を読んでもいまいちピンと来ていない様子で、何度もノートとテキストをめくり返しています。その真剣な横顔を見ていると、講師としてはつい横に座って「ここはね、この公式をこう使うんだよ」と、すべてを噛み砕いて教えてあげたくなります。テスト前で時間がない時期だからこそ、早く「正解」に辿り着かせて安心させてあげたい、という親心のようなものも湧いてきます。

おそらく、手厚い個別指導を謳う多くの学習塾であれば、生徒が悩んでいるサインを出した瞬間に先生が飛んできて、手取り足取り教える場面かもしれません。しかし、私はあえて声をかけるのをグッと堪え、少し離れた場所から彼を見守ることにしました。

大人が「最短ルート」を教えすぎてはいけない

なぜなら、大人が先回りして「答えに至る最短ルート」を教えてしまうと、その場では「分かった」気になっても、テスト本番で自力で解く力は決して身につかないからです。教えられすぎた生徒は、少しでも見たことのないパターンの問題が出ると、すぐに思考を止めて「教えてもらう」のを待つようになってしまいます。私たちが目指す「自立型学習」とは、その対極にあります。

その後、彼は15分ほど格闘した末に「あ、そうか!」と小さく声を上げ、再び勢いよくペンを動かし始めました。前のページの基本事項を読み返し、自分でパズルのピースを合わせたのです。その時の彼のどこか誇らしげな表情を見て、やはり大人があっさりと「答え」を奪ってはいけないなと改めて強く感じました。

勉強において本当に価値があり、成績アップに直結するのは、正解を出した瞬間ではなく「あーでもない、こーでもない」と自分の頭をフル回転させて悩み抜くプロセス(アウトプット)に他なりません。私たちはこれからも、子どもたちが壁にぶつかったときに安易に答えを教え込むのではなく、自分の力で乗り越える喜びを知ってもらうための「伴走者」であり続けたいと思います。

自分の頭で悩み、答えを導き出す「本物の学習習慣」を体感してみませんか?
西宮市の総合進学塾アドバンスでは、随時「無料体験授業」を受付しております。
「すぐに質問して答えを聞きたがる」「テスト本番になると解けなくなる」など、
お子様の勉強のあり方に関するお悩み相談も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

体験授業・学習相談はこちら