2024年11月22日

塾長コラム


早いもので11月下旬に差し掛かろうとしております。

 

時は現在、中3生の進路確定面談、非受験生の三者面談期間シーズンとなり、保護者の皆様や生徒の皆さんと今までの取り組み、今後の目標について膝詰めで前向きなお話をさせて頂いている最中となります。

それをもとに冬休みの取り組みとして、ウイプロでどういったことを強化していくのか、先取り単元の目標は学び直し単元の早期取戻しなどを具体的に計画していくといった手順となります。

 

高3生は大学受験が既に始まっており、緊張感のある時期となっております。また中3生は第3回到達度調査(実力)、2学期末テストも終了し、内申点が確定するテストは終了した時期となります。

 

高3、中3ともとにもかくにも実力を養成することがこれからの主眼となります。

 

特に中3生は内申点があるからといって実力養成を軽視してしまうと、高校入学後に大きな苦労をしてしまう生徒が最近後を絶ちません。高1の壁(高1クライシス)で本当に大変になってしまうことがあるので、中3生はしっかりと取り組んで欲しいと思います。

 

高3生も入試が連続し、落ち着かない日々だと思いますが、一喜一憂することなく、大きな目標に一目散に進んで欲しいと思います。

 

さきほど、「高1の壁(高1クライシス)」という話をさせて頂きましたが、われわれも23年間、色々なお子様をお預かりして参りました。特に創業から3年間は家庭教師を主としていたので、本当に生徒指導に大変な生徒も多く、走り回る日々でした。また4年目からは進学塾をメインとし、日常学習から進学、実力養成に励んで参りました。

 

その間においても、学校に馴染めず不登校のお子さんもお預かりいたしました。

また発達特性をもつLD、ADHD、ASDのお子さまなどもお預かりしたことも多くあります。

お一人お一人と向き合うことによって、今よりは一歩前進して欲しいという思いを胸に取り組んできたつもりです。

 

ただ、不登校のお子さまにおいては、塾には通塾できるという子もいれば、塾にも通塾できないという子もいて、我々私塾の限界を感じたことも多くございました。

 

これは何とかしないといけない、何とかできないものかとずっと考えておりましたが、今回たまたまご縁がございまして、不登校の方の居場所になることができ、一歩一歩自分のやりたいことが応援される場として、みらいの成長の土台を築ける場(ねっこ)とした場を設けさせて頂くことになりました。

 

フリースクール【みらいのねっこ~キミのイバショ】

 

23年間の私塾での経験を活用して、塾とは違った側面で子どもたちを応援できる場になることを願って、命名いたしました。

 

別の場所で開設するのではなく、今の場所で開設時間帯を前倒しして、学校に行けなくなっている子どもたちのためのイバショになって、学校に復帰できた際の勉強面の遅れに支障がないように、また学校に復帰しなくても色々な可能性があるよ、色々なみらいはあるんだよ、その土台(ねっこ)を作ろうよという理念にできればと思います。

 

学校長の承認が必要にはなりますが、塾と違いフリースクールは、フリースクールで学んだことを定期的に在籍学校に連絡、連携を行うことによって「出席扱い」として認められるという大きなメリットがあります。

不登校のお子さんの心配事の一つに出席日数というものがあります。もちろん学校出席ではありませんので、あくまでも「出席扱い」にはなりますが、調査書上も「出席扱い」日数として補記されることは気持ちの余裕につながる部分もあると思います。

 

もちろん、保護者の方におかれても、フリースクールで一歩一歩進んでいくことがそういった出席扱いなるということもありますが、学びを止めないということも、大きな安心につながるものと考えています。

 

文科省のデータによりますと、少子化が進んでいる現在においても、不登校児童が小中高と毎年右肩上がりに増えている現状を、微力ではあるのですが、地域貢献の一環にしていきたいという思いで、今回の開設に至りました。

 

もちろん近隣の皆様が中心になるかとは思いますが、学校長判断により「通学定期」の購入も可能になる場合がフリースクールにはございますので、少し遠方の方におかれても、お子さまの性格などによって、合う、合わないを多くのフリースクールの中から選択頂ける一つの選択肢としてもご利用頂けるのではないかと思います。

 

もちろん、今まで培って参りました「アットホームさ」と「一人一人と向き合う」ことは、フリースクールでも堅持していこうと考えています。みらいのねっこに出会えて良かったと思える子どもたちが一人でも二人でも増えてもらえれば、我々の幸せと喜びにつながります。

 

もしそういったお子さまがお知り合いの方でいらっしゃいましたら、小職までお気軽にご相談頂けましたら幸いです。