教務便り
ご無沙汰しております。安田です。熊本県を中心とする地震では甚大な被害が出ております。私事ですが、私の友人も中心部で被災しており、安否確認はできたものの不安な日々を送っているようです。一刻も早く安心して落ち着いた日々を取り戻せることを願っております。
一足早く、小6受験生、中3受験生、高3受験生の皆さんは、4月9日に土曜補習がスタートしました。そして、同日夜には、中3生対象の入試説明会を実施しました。
たくさんの保護者の方々にも、足をお運びいただきまして、入試説明会へご参加賜りましたこと、この場を借りて、感謝申し上げます。
年々、厳しさが増している公立高校入試。この旧西宮学区では、以前は総合選抜制度という入試形式で、不合格になる生徒は多くても30名程度と公立=平均があれば入れるというような制度でもありました。
私自身は1校を志望して合否判定をする単独選抜の大阪出身ですので、初めは総合選抜に違和感を覚えたものです。
それが、複数志願選抜、そして3年前からの学区再編による第2学区への移行となり、昨年度の第2学区全体での不合格者は745名と、公立高校入試の厳しさを物語っていると思います。
また、第2志望に回ってしまう人数も、受験者の10%以上もいて、第1志望で合格できる生徒は受験者の8割にも届きません。
私たち、そして保護者の方々からのサポートもさることながら、一番頑張らないといけないのは、実際に受験をする生徒自身となります。
そんな生徒たち1人1人が、自分を取り巻く現状が厳しいと認識を持っていただけるようにと考えておりますが、それが、中3生自身に伝わっていれば幸いです。
さて、新年度が始まり、いい機会でもありますので「成績を上げるコツ」について3点挙げさせて頂きたいと思います。
①「新しいことを嫌がらないこと」
新年度が始まり、新しいことをどんどん習っていきます。中には「新しいこと=難しいこと」という先入観を持つ生徒もいますが、どんなに難しそうに見える問題であっても、基本的な考え方はそれほど難しくはありません。
それを、初めから嫌がらずに丁寧に理解することから始めてもらいたいと思います。
初見ですべてのことができるようになることは難しいですが、基本的なことを1つ1つしっかりと理解して積み上げていければ、手がかりも見つけられないように思える難解な問題でも、解ける手かがりをつかむことができるようになります。
②「できない問題ができるようになること」
できなかった問題を振り返るのは「できなかった」という事実がある以上、なかなかハードルの高いものだと思います。
しかし、それを放っておいて、成績向上は見込めません。意識的に、いままでできないと思っていた問題にもチャレンジしてもらいたいと思います。できなかった問題ができるようになることは、そのまま成績にも直結してきます。この問題難しいから嫌だなぁではなく「この問題が解ければ、成績上がるかもしれない」「自分のレベルが上がるチャンス!」という前向きな気持ちをもって、勉強に取り組んでみましょう。
できない問題ができた時の喜びをたくさん味わってみてください。
③「メリハリを持つこと」
成績が向上している生徒、そして、合格を勝ち取ることができる生徒が一番できているのが、このメリハリです。コツコツとした努力はもちろん大切なことであり、必要でもあります。
しかし、コツコツだけでは上手くいかないものなのです。
それは、どんな試験でも期限があるからです。定期テストでは、そのテスト当日まで。入試であれば、その入試当日までに仕上げないといけません。
そのために、それを見越してコツコツと努力するだけではなく、時には自分を追い込んで、グッとアクセルを踏み込む必要があります。
しかし、期限を意識せず、マイペースな勉強しかできないと、実は成績向上も難しい傾向にあります。もちろん、直前だけの追い込みだけでも、その後忘れていくスピードも速くなりますので、よくありません。両立をしていきましょう。
そして、大切な「メリハリ」ですが、息抜きも勉強においては、必要なことです。その息抜きが、新たな勉強へのモチベーションとなります。もちろん、息抜きにもメリハリをつけて、ダラダラと息抜きの時間を過ごすのではなく、自分自身で時間を決めて、切り替えをしていきましょう。
勉強は、人から言われて渋々始めたところで、きっとマイナス感情からのスタートとなり、はかどることはないと思いますので、自分自身で、まずはできる範囲のことから、初めていきましょう。
以上、3点を挙げさせて頂きました。簡単なようで、なかなか実行に移せていないこともあると思いますが、一度チャレンジして頂ければと思います。
中高生は5月の中旬あたりから中間テストが始まります。そして、その前にはゴールデンウィークという長期休暇もありますので、その休みを、部活と遊びで終始してしまうことのないよう、連休明けのスタートをいかに上手にきることができるか、考える時間として、有意義に使ってもらえればと思います。
今年度も、成績向上を目指して、精一杯サポートして参りますので、皆さんも頑張りましょう!