教務便り
ご無沙汰しております。安田です。
公立中学生の期末テストもほぼ終了し、現在結果が返ってきている最中です。初めての定期テストとなる中学もあり、慣れない中でのテスト勉強は大変だったのではないでしょうか。
中3生は内申点のかかってくるテストになりますので、1点の取りこぼしもないようにと発破をかけておりました。中間テストで非常に頑張ってくれた生徒も多くいたので、気が緩まないようにと考えていました。
また、中1生・中2生も同様、テスト勉強の仕方について学びながら、自分の勉強の仕方を確立してもらいたいと考えています。
今回の教務だよりでは、そんなテスト後にしてもらいたいこと、してはいけないことをお話しさせて頂きます。
【してもらいたいこと】
① 解き直しの実施
解き直しをすることで「実際にとれていたかもしれない部分」と「全く理解ができていなかった部分」の区別を行うことができます。
やり直しだと、答えを見て赤で書き直して終わりとなってしまうので、必ず間違った問題を解き直してみてください。
② できなかった問題の分析
理解できていなかったのは、なぜか。「全般的な勉強不足」「暗記ができていなかった」「難問だけできていなかった」のかなど、
できなかった理由を必ず見出してもらいたいと思います。
③ 自身の勉強への意欲や姿勢
「これくらいで大丈夫だろうと甘く考えていなかったか」「集中が足りない時はなかったか」「定対で長時間しているからと自宅学習を怠っていなかったか」など、自身の反省点を考えてみてもらいたいと思います。
【してはいけないこと】
① 点数に一喜一憂するだけになる
これは保護者の方にも共通して言えることですが、点数に一喜一憂してしまい、分析をしないままに終えてしまうこと。
テストの点数が良くても、悪くても、どこの問題があったのか、また、どの点が良かったのかなどの分析を必ず行ってください。
そのことが、次のテストの結果に必ず繋がっていきます。
② 自信を失う、やる気をなくす
1回のテストで、自信を失う必要はありません。概して、自信がなくなったと口にする生徒ほど、自信をつけるほど勉強ができていなかったということもあります。
必ず、どこかできていた部分はあるはずです。その量を次回は多くしようと、前向きにとらえてもらいたいと思います。
③ 誰かのせいにする
点数が取れなかったのは、学校の先生の教え方が悪いから。塾で教えてもらっていないから…。人のせいにしても成績は伸びません。
それは、勉強とは本来自分自身の力で進めていくものであり、自分自身が、一番弱点を理解できているものだからです。私たちもサポートして参りますが、保護者の方にもお願いがございます。
悪かったことを他者のせいにしようとしていれば、諭してあげてください。また、分析を行っていないのであれば、それをするように伝えて、その繰り返しが学習成果につながります。一喜一憂して、悪いところに目を向け、目くじらを立てているばかりでは、解決にはなりません。
私たちもテスト終了後には、目標点数宣言書に記入をさせ、良かった点、悪かった点、次回はどうすればよいかを考えさせ、アドバイスを行っております。
これらのことは、継続して行うことで、自身の勉強法が確立されていきます。
1度言っただけで「一気に学習姿勢が変わる」「一気に成績が伸びる」なんて魔法は存在しません。
お子様のモチベーション、目標などと、保護者の方のお言葉、私たちの呼びかけなどが合致したとき、大きな伸びは生まれます。そのためには、学習を継続していくこと、呼びかけを継続していくことは、絶対に欠かせないものなのです。
今回良かった生徒も、悪かった生徒にかかわらず、必ず自己分析を行い、それを追求し、次回のテストに備える準備を行ってもらいたいと思います。
さて、今回の三者面談の際にも、嬉しいお言葉を頂きました。成績が伸び悩んでいた生徒が、前回の中間で大きく伸ばすことができ、自分にも自信が生まれたようで、自ら立候補するなど積極性も生まれたと。期末は範囲も広く、少し落としてしまった科目もありましたが、それを悔しいという意識も生まれたと。
積極性が生まれ、悔しいという意識が出てきたことは、とても大きな進歩だと思います。テストの成績云々よりも、大きな成果を手にしてくれたのではないでしょうか。
テストの点数について、責め立てるのではなく、その中身がどうであったのかを検証し、次につなげていく建設的な思考をお子様に習慣づけて頂ければと思います。
今年のサマープログラムでも、それぞれのお子様に応じた学習カリキュラムを作成し、1つでも多くのことを「わかる」「できる」としていけるよう、講師一同、綿密に打ち合わせを行い、臨むつもりですので、是非一緒に頑張っていければと存じます。
暑い日々が続きますが、体調管理にも留意しながら、今年の夏も、より熱い夏にしていきたいと思いますので、宜しくお願い致します。