教務だより
ご無沙汰しております。安田です。つい先日、股関節を突然痛めてしまい、歩くのはもちろん、寝返りを打つのも大変な状態で、あまりにも痛く眠れないので、夜中4時頃に整体のオンライン予約をしたくらいでした。
整体の先生のおかげで、まだ若干の違和感や、激しい動きへの恐怖感はあるものの、痛みもひいてきているので、この調子で順調に治ってくれることを願うばかりです。
普段は普通にできることが、できなくなって初めて、その大切さや、重要性に気付かされるという経験を致しました。
こういった経験は、健康での話でよく言われることではありますが、これを勉強に置き換えると「時間」が当てはまるのではないでしょうか。
時間は有限であるというのは、当たり前のことではありますが、普段は有限性をそれほど意識しているわけでもなく、むしろ、無為な時間というものを送ってしまっていることの方が多いのではないでしょうか。
例えば、ぼーっとテレビを見ている、やりたいわけではないがゲームをしている、時間を持て余して目的もなく何かをしているということが、生徒のみなさん、ありませんか??
今は、無限にあるように感じる時間も、刻一刻とその時は進んでいきます。それが積み重なり、1週間、1か月、半年、1年と過ぎ去っていき、準備ができないままに、受験学年を迎えるということになってしまいます。
ここでの準備とは「勉強」に限ったことではありません。むしろ、学力面は時間をかけて努力をしていければ、正直な話、間に合う面も多くあるのです。
実際、アドバンスでは、今年も偏差値を10や15、科目によっては20程度伸ばした生徒もたくさんいます。また、過去にはたった半年で24伸ばした生徒もいました。
ですので、学力は後から追いつけることは可能です。もちろん、物理的な時間は当然必要ですので、一朝一夕には伸びませんが、ある程度の時間さえあれば、伸ばしていくことは可能なのです。
では、なんの準備が一番必要なのかといいますと、それは「意識」面での準備なのです。
のんびりと漫然と過ごしてしまっていると、いざ受験だ、勉強だといわれたときに、すぐにスタートを切ることができなくなります。
気持ちの面で、自分が受験だということに追い付いていないから、それに向けて頑張ろうではなく、少しでも今の楽しみを享受したいという方向に流れていきがちなのです。
無理矢理にでも、押し込めば何とかなる生徒も中にはいます。
しかし、無理矢理というものは、強制力が働きますので、その力が大きければ大きいほど、それに対する反発力も相応に大きくなります。
そうなると困ったもので、頭では良くないこととわかっていても、「高校に行かない」「勉強しても意味がない」などと後ろ向きな発言や、その場しのぎの言葉を言い始めることにもつながっていきます。
さらに、気持ちの面で追いついていないと志望校を決めるにしても、内申点をとれなかったり、模試などの踏ん張りどころでの踏ん張りが効かなかったりと、大きな弊害も生み出しかねないのです。
さて、この「意識」はいつから育てていくことができるのか。
それは、普段の日常生活の中で、それも突発的にではなく、段階を踏んで、1つずつ積み上げていく必要があります。
例えばアドバンスでは、定対の際には「CT」を行い、前回は受験の話を中1・中2生対象に行いました。中3生は、弊社の入試説明会や、学校での話などで意識付けをされていますが、中1・中2生になると「今はまだ先の話」としている生徒も多いのが現実です。
その反面、中3の時に踏ん張りがしっかりときくようにと、サマプロやウイプロなどでは、時間数の多い授業を受講いただき、中3となり、頑張らないといけないときに、しっかりと頑張ることのできる態勢をと考えておられる、保護者の方もいらっしゃいます。
もちろん、教育に関するお考えは千差万別ですので、一概にどれが正解ということにはなりませんが、「意識」という面に関しては、少しでも早いうちから経験させて、知らしめる必要はあるのではないかと考えています。
そのため、弊社では定対でのCTや、テスト前に長時間の学習を行う練習を行い受験勉強に備えたり、中2・高2生にはプレ土補として、受験生の予行演習を行ってもらい、自分たちが受験生になるんだという意識付けを行っています。
さらには、もっと低学年からということで来年度より始めるのが英語LEXや英語LEXジュニアです。
大学入試改革では、英検級の取得が大学入試要件の1つとなる予定です。そのため、高校受験どころか大学受験に向けての準備を小学生の時からコツコツと行っていくことで意識面での強化も図り、また英検取得もしていきたいと考えています。
さらにはネイティブとの英会話で今後求められる、グローバル社会での生きた英語力の養成にもつなげようと考えています。
早く始めていれば、失敗しても取り返しがつきます。それが、お子様にとって有益であることは、間違いないと思います。
ぜひ、早め、早めのスタートを!