教務便り
ご無沙汰しております。安田です。さて、今年は新しいことずくめのアドバンスですが、4月から本格始動した「AHB」でのサマプロも初ということで、試行錯誤致しましたが、順調に進み、ほっとしております。
AHBと授業では「主体性」という面も鍛えていけるようにと意識的に「生徒自身の手で、頭で、考える」部分を多くしております。
例えば、得点入力やファイルの記入などは、昨年までのSHBでは講師が行っておりましたが、現在は生徒自身の手で行ってもらっています。
その結果、
「悪い点数になってしまって、悔しい」
「進度が遅れているから、頑張らないといけない」
「教えてもらうのを待つのではなく、自分で考え解き進める」
というように、主体性をもって考える生徒が多くなったように思います。
これは、生徒自身にも動いてもらえるようにと、主体性にも重きを置いたことで、個別指導でありながらも決して「受け身」の学びではない、能動的な学び方ができてきている証ではないかと考えています。
勉強は、教えられるだけでは、限界が来ると考えています。それは、指導者の知識にも限界がありますし、例え1対1の授業だったとしても、教えてもらえる時間はたかが知れています。
しかし、自分で学習しようとする時間は、時間を作ろうと思えば、また、知識を積み上げようとすれば、指導者の知識レベルを上回る知識を身に付けることも可能です。
現に、社会などの知識が多くを占める教科では、ある特定の単元では、生徒の方が詳しくなっていくということも往々にしてあります。
受け身の勉強ではなく、自ら学びとっていく姿勢を身に付けてもらうことは、単に定期テストでの点数上昇だけにとどまらず、これから大きく変換を遂げようとしている受験はもちろん、将来社会に出た際に、きっと役に立つことだと考えています。
知識偏重で、丸覚えでもなんでもいいので、点数さえ取れればいいという教育方針は、徐々に崩れていくのではないでしょうか。
もちろん、丸覚えをしないといけない部分もあります。しかし、すべてを丸覚えするとなると、記憶の容量にも限界がありますので、いつか必ず壁にぶち当たることになりかねません。
よく勉強には「知る・覚える・使いこなす」の3つのポイントがあるといわれます。
「覚える」ということは、大切な要素の1つですが、それだけでは成績はついてきません。短期的な記憶として、定期テストであれば、結果が出ることはもちろんあります。
しかし、覚えるという作業だけになってしまいますと、そこに安住していまい、本当に大切な「使いこなす」まで昇華できないでいることが多いように思います。
「覚えたのに思うように伸びない」というのは、これが原因ではないでしょうか。
覚えるだけではなく、それを活かして問題を解き、また、どう活かされているのか検証することが、実力をつけていくうえでも、非常に重要なことだと考えています。
ぜひ、生徒の皆さんには「使いこなす」という域にまで、それぞれの単元を到達させていくように努力してもらいたいと思います。
そのために、しっかりとリーディングも行い、生徒自身がこのことの大切さに気付いてもらえるよう指導していきたいと思います。
さて、サマプロで、うれしかった話を少し。
例年通り、受験生はフィードバックテスト(FB)というテストを朝1限に行っております。これは、毎日の範囲が定められており、特に中3生は前日の学習内容の復習という役割も担っております。また、得点率で成績上位者を10位まで発表しております。
そんなFBですが、今年は非常に頑張る生徒が多く、8/8の結果では、なんと92%以上でないと、10位以内にも入れないという驚異的な得点率でした。
また、部活の関係で遅くから通塾してきて、テストを受験する生徒もいますので、昼の段階で1位だと思っていても、遅れて実施した生徒に一気に抜かれてしまうということもあり、生徒も歓声をあげながら、貼りだしを見守っていました。
また、高3生も頑張ってくれております!
高3は文系だと英語・国語・社会のそれぞれからテストがあり、それぞれ50~80問程度の問題を解いています。そんな中でも、連日90%前後の得点率をキープしてくれている生徒がいます。
中3時にも同じように頑張ったら成果が出たということを、経験として覚えているので、ここは踏ん張って頑張ると言ってくれており、それを有言実行してくれていることになります。本当にうれしいことです。
これからが受験生は本番となり、追い込みをかけていく時期となります。また、受験生以外の生徒の皆さんも、こんな頑張る受験生に触発されて頂き、自分が受験期にはこれだけの学習量を実行するんだという意識をもってもらえると嬉しく思います。
末筆になりましたが、御礼を。
受験生を支えて頂いております、保護者の皆さま方、毎日お弁当のご持参など賜りまして、本当にありがとうございます。そのお弁当やあたたかいお声かけは、きっと生徒たちの励みになっていると思います。重ねて感謝申し上げます。