2019年02月25日

異次元の難しさ!?大学入試


今年も私立大学の前期入試が終わり、国公立大学、私立後期入試と移っていきます。

先日の保護者会、高校生対象のガイダンスでも少しお話しさせて頂きましたが、現在、私立大学入試において、地域創生の名目で、定員の厳格化が図られ、非常に厳しい入試となっております。

 

関関同立

 

関大が103%と若干受験者を増やしましたが、関関同立グループ全体では、96%と前年割れ。各大学、詳しい合格最低点などは発表されていませんが、センター利用入試でも、関西大学の外国語学部では93%が必要であるなど、合格最低点が大きく上がる学部学科もあったようです。

 

産近甲龍

 

前年非常に難化した、京都産業大学は、前年と比べると最低点は大きく変わりませんが、志願者数が増えている関係で、倍率は激化。昨年同様10倍を超える学部も。

近畿大学は、公募推薦入試で経営学部の21.5倍を筆頭に、文系学部では軒並み10倍台後半の競争率、合格最低点も2教科で30点近く上昇するなど難化。一般入試でも、その傾向は同じで、最低点が10点以上上がっています。甲南は、元々の募集定員が少ないですが、前年度も5倍程度の倍率が今年は7~8倍となるなど苦戦が強いられています。龍谷も前年同様厳しいものの、ほぼ横ばいとなりました。これらの大学を、滑り止めとしてセンター利用入試で抑えようとしていた際に、85%の得点率でも不合格になるなど、受験生にとっては、非常につらい年となりました。

 

摂神追桃

 

安全志向が強まったのか、これらの大学の志願者数が増加し、摂南20%増、追手門学院42%増、桃山学院37%増、神戸学院25%増と軒並み増加。中には30倍を超える倍率の学校もありました。

これは、上位大学の滑り止めとして、従来は受けて来なかった層が受験してきていることの現れであり、志望校のレベルを下げたから通りやすくなるというわけではありません。

 

合格最低点が、高得点重視型であれば100点上がっている大学もあります。過去問での合格ラインを大きく超えていくだけの学力を身につけていかないことには、これからの大学入試、勝ち残っていくことができないのかもしれません。

 

そして、厳しい入試により、浪人生も増えますので、次年度はさらに厳しい戦いが待ち受けていますので、これらの入試に対応するべく、長期計画で早期からの入試対策が急務であると言えます。