2020年10月27日

教務便り


ご無沙汰しております。安田です。

 

すっかり秋めいてきまして、薄手のコートくらいは必要かなという時も多くなってまいりました。

 

さて、受験生は、これからどんどんプレッシャーがかかってくる時期になるかと思いますが、精神的なサポートも行ってまいりたいと思います。

 

今回は、そんなプレッシャーとの向き合う生徒の例や、対応の仕方について、書かせて頂きます。

 

大きく2つ、プレッシャーに強い生徒、弱い生徒。

 

まず、プレッシャーに強い生徒。

 

プレッシャーを良い意味で刺激として受け取り、それをバネに「よし!!頑張るぞ!」という気持ちに繋げられる生徒。

 

こういった生徒は、これからの時期、自分の苦手を積み上げてくれ、こちらから気軽に声をかけるのをはばかれるくらい、集中し、そして結果を残していってくれます。

 

むしろ、この場合は、余計な声かけは不要で、ペース配分などのサポートに回る方が良いと考えています。

 

次に、プレッシャーに弱いタイプの生徒。一概に、弱いと言っても、生徒の対応の仕方は異なります。

 

中でも、3つのタイプに分け、対応の仕方についても、ご紹介。

 

 

①焦りが先行するタイプ

 

「やらなければならない」という意識は高いものの、時間的な制約やゴールが見えてきていることもあり、焦りだけが先に立つタイプと言えます。

 

焦る気持ちが先行するため、何をしていても自信が持てなかったり、このままでいいのかと考えて、身動きが取れなくなったり、取るにたらないようなことにも過剰に心配をしてしまうタイプです。

 

こういった場合には、何に焦っているのか、何をすべきなのかなどを丁寧に話したり示したりして、目の前にあることをシンプルにしてあげることを優先しています。

 

そして、それを着実に行わせていくという指導をして、生徒の目の前の不安感を取り除けるようにしています。

 

次に

 

②目を逸らそうとするタイプ

 

このタイプは、目の前にあることの大きさに圧倒されてしまい、ついつい目を逸らしてしまいたくなるタイプです。

 

目の前にあることはわかっていますが、できる限り見たくないと、色々抵抗を試みるのも、このタイプと言えるかと思います。

 

この場合も、目を逸らしたくなる原因がありますので、それを解きほぐしていくことから始めます。

 

大抵の場合、目の前にあることを必要以上に大きく感じていたり、別の何かに転嫁していたりしますので、そういったことを聞き出すことから始めています。

 

そして、最後に、一番大変なタイプともいえるのが、

 

③時が過ぎるのを待つタイプ

 

このタイプは、しっかりと話も聞いてくれたり、返事もしてくれたりと、話は通じているのかな?という印象を持ってしまいがちなのですが、実際、ふたを開けてみると、何もしていないことがありました。

 

「やりたくない。」という気持ちよりも、とにかく、時間が過ぎ去るのを岩のようになって待とうとしてしまうタイプです。

 

先の2つのタイプよりも、実行に移さないまま、時が過ぎるのを待とうとするため、まずは、自身が「動いていないこと」「やっていないこと」を見つめてもらう必要があります。

 

やっていない事実を積み上げ、本人自身にそれを認めてもらう必要がありますので、その点では、他の2つのタイプよりも時間がかかり、根気もいるタイプと言えるかと思います。

 

さて、お子様はどのタイプでしたでしょうか。

 

もちろん、どのタイプであっても、最後は生徒本人自身に「このままではいけない」と実感してもらうことが大切であると考えています。

 

それを認識してもらったうえで、勉強の仕方や、学び方を伝えるほうが、遠回りではありますが、実は近いのではないかと考えています。

 

私たちもベースにあるのは、信じるという気持ちです。信じたいために、生徒の心を開いてもらえるように話をし、意欲アップに努めていきたいと思います。

 

いっしょになって悩み、成長できれば、これ以上の喜びはないと感じていますので、宜しくお願いします。