塾長コラム
早いもので、サマプロもスタートして、第1ターム最終日となりました。本日は最終日の宿題完成講座の日となっています。これから生徒の皆さんが続々と学校の宿題、塾の宿題を持参して通塾してくれるものと思います。
夏休みの宿題というのは、ついつい後回しにしがちなことであり、できる限り早めに終わらせて、有意義な夏にできるようにとサマプロでは毎年開講しております。ただ、宿題ですので、基本はしっかりと自分で考えて、調べて取り組んでもらうということを意識し、講師陣にもその旨で徹底してもらっています。中には、早く宿題を終わらせたいがために、先生に何でも聞いて、教えてもらって、答えを書くなんてことになると本末転倒になってしまいます。
もちろん、わからないことについてのヒントを出したり、調べ方を教えることはありますが、1から10まで教えてしまっては、その子のためにはなりません。
そういった観点から、できる限り宿題の完成を行えるようサポートするのがこの講座となります。第2タームのプレミアムフライデーの7月30日(金)にも2回目の宿題完成講座を用意していますので、できるだけこの2回までの7月中にメドをつけてもらいたいなと思っています。
さて、小職はと申しますと、第1タームは、高3の英語の授業と行いつつ、夜の3コマには、高1から高3の合同クラス授業「英語構文特別講座」で英語構文を徹底して解説講義を行っています。この英語構文の授業は歴代伝統と言いますか、基本的に毎年開講してきておりまして、夏に高校英語、入試英語の半端でない量を体感してもらい、覚えることと理解することを分けて、丸暗記型は通用しないよということを伝えていくようにしております。
思い起こせば、開講した当初は、ただのホワイトボードでしたので、150構文を構文毎に板書し、解説を書き加え、例文を音読させ、関連文法、英単語、英熟語、発音、アクセントなどを総動員させて口頭で解説、説明しておりました。
次には少し頭を使い、事前に例文を拡大コピーし、構文ごとに貼り替えて説明するといった今から思えば、なんと原始的なことをしていたのかと思えることをせっせと行っておりました笑原始的ではありますが、板書する時間と手間が少しは省力化できるため、この時はこの時で良かったと感じていたのだと思います。
時は進み、世の中に「電子ホワイトボード」が普及しだしします。新しいもの好きの性格が災いして、すぐに手を出しました。
ただ、当初の電子ホワイトボードは、次のページに移ると、さきほど書いた文字が消えてしまうといった仕様でしたので、何かと不便だったことを覚えています。
数年前には、現在の最新技術を用いた電子ホワイトボードを導入し、書き心地、解説のスムーズさなど前期種とは比べ物にならないくらいの技術で、「紙をペタペタ」と貼っていた時代はなんだったんだと思えるほどの電子黒板になっております。図形も手書きから一発で変換できますし、図や写真、ネットからの取り込み、オンライン授業への落とし込みなども可能になっており、文明の利器に感心しながら授業を行っております。
今回は高1~高3の合同授業ということで、過去にも同様に合同授業を行ったことはもちろんあるのですが、特に高1は未習範囲だらけになるので、基本的な文法解説も時折加えながら丁寧にやっております。過去には高1~高3の3年間かけて毎年英語構文を受講してくれ、構文マスターをしてくれた強者もおります。
構文の授業を行って感じるのは、「音読に慣れていない」・「理解ではなく覚えることがメインになってしまっている」という所が気になっています。英語は語学ですから、音読がベースにあるのですが、文字だけで理解しようとしている生徒が見られたり、理解していき、忘れても思い出せる学習ではなく、丸覚えしてしまおうという意識で取り組んでいるような生徒も見受けられるので、また面談でアドバイスをしていきたいと考えています。
英語科講師としては、例文1つ1つ、説明、解説一つ一つ、どうすれば一番理解度が上がるかをすべての構文で事前予習をした上で、解説をしていっており、まだまだ不十分だなと反省することは、次年度への課題と捉えております。次は特訓タームの8月9日まで日があくので、高校生の皆さん、前半の復習をしっかりとしておいてくださいね。すべて抜けてしまっているということがくれぐれもないように・・・笑