子どものやる気を引き出す!親のアプローチ
恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません.
出典:マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」
☆ 真剣に叱る! ☆
◇このメルマガでは、あえて叱ることに対してあまり触れてきませんでした。
それは、私たち親は、日常的に子どもに小言を言っているでしょうし、親が子どもにマイナスのアプローチを日常的にしているだろうと思っていたからです。
◇しかし、ここ数回、保護者の方と面談していて、子どもに対しての姿勢が、どうも人ごとのようになっていることに気がついたのです。
「あなたのことなんだから、しっかり考えてあなたが決めなさい」というような発言を保護者の方がする場面が何回となくありました。その発言を聞く度に、私は、ここで叱ってこそ、親なんだけどな!と思うことが多くあったのです。
◇例えば、子どもが高校を中退しようとする時、親が、真剣に子どもに問うことです。そして、もし子どもの判断が安易なところに傾いたら(子どもが自分の将来に対して本気で考えないで判断していたら)、当然、親は子どもを真剣に叱ることです。子どもの目を見据えて、全精力をかけて、叱ることです。
◇教師と生徒でも最近は、叱る=叱られるの関係は、余りありません。なにせ、暴言を吐こうものなら、大問題になってしまうからです。
数年前に、私は、大人が真剣に叱るとはどういうことかを子どもたちに伝えたくて、理事をしていた学校でるある男子生徒を真剣に叱りました。
その生徒の目を見据えて、あらん限りに声を張り上げ、校舎全体に響き渡る声で。
◇私の真剣さをそのクラスの誰もが認めてくれ、それ以後、クラスの姿勢がよくなりました。
当然、その男子生徒もがんばるようになりました。時には、真剣に叱ることが大切なことなのです。
逆に言えば、四六時中、生徒や子どもを叱っていてはいけないのです。叱ることが軽くなってしまうからです。
『叱る時は、真剣に叱る! 』
☆子どもに強い関心を持つ! ☆
◇さて、今回は、どんな経験をしてきた子どもが「へこたれない力」や「自己肯定感」が高いのか、ということが、ある調査結果から分かったので報告します。
◇ズバリ、子どもの頃に、褒められる経験が多く、厳しく叱られた経験が多い人が、「へこたれない力」と「自己肯定感」が高いということが調査から分かりました。
一方で、褒められる経験が少なかった人は、この二つの力が低いということです。
◇そして、この調査で興味深い点は、先にも書きましたが、叱られる経験が多かったとしても、褒められる経験が多くあれば、「へこたれない力」と「自己肯定感」は高くなるということです。
つまり、叱られることがあっても、日頃から褒められている(承認をされている)子どもの自己肯定感は下がる可能性が低いというわけです。
◇同じような結果は、親との関係だけでなく、先生や近所の人との関係でも見られます。今回の調査が教えてくれるのは、たくましく「へこたれず」に生き抜いく人間を育てるには、たくさん褒め、そして問題があれば、しっかりと叱り、注意をすることが大切だということです。
ただ褒めるだけではないというのが、この調査結果が示すポイントです。
褒めること、承認することを前提としつつも、時に叱り、注意することが、社会を生き抜く資質・能力の向上に役立つということです。
一番良くないのは、褒めることも、叱ることもしない、子どもに無関心な態度だということです。親が無関心だった子どもの「へこたれない力」と「自己肯定感」は、非常に低いものでした。
◇子どもに関心をもって、しっかり承認し、ダメなときはしっかり叱る、そんな態度で親はいたいものです。
『承認を多くし、ダメなときは、毅然と叱ること!』