教務便り
ご無沙汰しております。
安田です。
早いもので、このアドバンス通信もいつの間にか200号を迎えることとなりました。
始めた当初は、1枚モノのプリントでしたが、いつの頃からか、現在の冊子形式となり、私も教務便りとしてページを担当し、毎月2000語程度の文章を書かせて頂いております。
毎月2000文字の文章を書くのは、スラスラと書けてしまう時もあるものの、なかなか難産になってしまうこともあります。
何はともあれ、200号。
継続は力なりという言葉は、使い古された言葉ではありますが、的を射ている言葉だなと改めて実感している次第です。
当初は200号まで続けるぞ!なんて思うこともなく、いつの間にかここまでたどり着きました。
スポーツなどでも同じですが、最初から上手になんでもこなせることはありません。
1つずつの積み重ねが、1つの技能を成長させていき、大きな成果を生むはずです。
これは勉強でも同じです。
1つずつ積み上げていく努力を怠らないということは、生徒たちにずっと伝えていきたいことの1つです。
簡単に、成果を求めるあまり、もっと効率的にできることはないか、こんなことをしたら簡単にテストに役立つのではないか、などとテクニックに走りがちな生徒もいます。
しかし、テクニックは、基礎基本を身につけた人が、それらの精度をより研ぎ澄ませたうえで、効率化を図ったものであります。
テクニックを学ぶことも大切ですが、例えば、イチローからバッティングのテクニックを習ったからと、すぐにイチローのようになれるわけではありません。
やはり、そうなるためには、基礎基本を徹底的に積み重ねる必要があるのです。
その地道な努力ができる生徒ほど、成績が上がりやすいのは、言うまでもありません。
生徒の皆さんには、その小さな努力の積み重ねをバカにすることなく、コツコツと積み上げるための勉強を励んでもらいたいと思っています。
さて、10月から面談週間として、3週間を過ごしてまいりましたが、保護者の方とお話しする中で、生徒の皆さんの成長している姿や、塾内でのご自宅では見られない姿をお伝えさせて頂くこともできました。
また、今までの面談では、あまり意欲的な言葉が出にくかった生徒から、前向きで意欲的な言葉が聞かれたことは、とても嬉しく思いました。
そして、保護者の方々が、お子様に真正面から向き合って、お子様がこの先どう進めば、より良い進路がとれるのかと考えておられる姿に触れられたことも、感慨深く感じました。
自分の親は、もうそれなりに高齢になっておりますが、 自分が中高生の時代には、こうして一生懸命に考えてくれたんだろうなと思うと、今度は私が生徒の皆さんへ恩返しのような形で、貢献できればという思いを強くしました。
基本的には、にこにことしていたいのですが、そういうわけにはいかない時もあります。時には、心を鬼にして、厳しい言葉を使わないと心に響かない時もあると考えています。
個人面談などの1つ1つの小さな積み重ねを通じて、生徒とのつながりを深めていくことができればいいなと思っています。
来月からは、自学月間がスタートとなります。自学と聞くと大層なことをしなければならないイメージがあるかもしれません。
しかし、そんな大したことではなく、テストに向けたノートまとめや、自分が苦手なところを再度見直したり、教科書を音読したりなど、そんな手の付けやすそうなところからで構いません。
千里の道も一歩からという通り、小さな努力をコツコツと積み上げていくことで、知識が積み上がり、いつの間にか大きな成果を生み出す力になります。
それこそが、勉強の醍醐味であると思っています。
振り返ってみたときに、誰よりも長い道のりを歩き、誰よりも高い山に登っていることができるように、私たちも精一杯サポートさせて頂きたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。