教務便り
ご無沙汰しております。
安田です。だいぶ気候も落ち着き、暖かくなって参りまして、ようやく春の訪れを実感しております。
さて、例年以上に厳しかった公立高校入試も終了し、それぞれが新しい学年へと進級しました。進級のお祝いでは、勉強のことは一切忘れて、遊ぶことができ、ひとつ思い出ができたように思います。
そんな新高1生たちも、新しい内容に戸惑いながらも、やる気を持って臨んでくれているのが伝わり、とても喜ばしく思います。中3時の入試のプレッシャーから解放されて、遊び呆ける生徒も多く見られる中、意識を高く持って勉強に臨めていることが素晴らしいと思います。
また、新高3生、新中3生の受験生達も同様に、意識の高さが見受けられます。初回の土曜補習のテストでも、良い点を取ってくれていたり、授業の際や、合間に入試の話をしても、今までと食いつきが全然違っております。例年であれば、特に中3生はまだまだ意識が低く、入試よりも部活で精一杯という生徒も多い中、そうではない面も垣間見れて嬉しく思います。このテンションを持続させ、勉強面にも良い結果が出るよう指導していきたいと思います。
そして、その他の学年の生徒も、先取りをしている生徒が多いと思いますが、着実に理解を深めてくれている様子が見られますので、授業時だけではなく、自宅での学習もしっかりと行い、定着させていってもらいたいと思います。
新たに入塾頂いた方もいらっしゃると思いますので、アドバンスの教育方針について、書かせて頂こうと思います。
根底にあることが2点。
「褒めて伸ばす」ということと、「人は伸びようとする生き物」であるということです。
まず、褒めて伸ばすということですが、何がなんでも褒めるということでは、もちろんございません。
自身の経験でもあるのですが、小中高の時代に、学校の先生や塾の先生にかけられた言葉は、意外に心に残っているもので、ちょっとした一言が本人のやる気に火をつけることもあります。
そのため、できている実感をもってもらうためにも、授業中満点取れたときには「おめでとう、よく頑張ったね」とか「この単元は、もう大丈夫やな」とか、一言をかけるように意識しており、そのことで、その単元、教科への自信を深めてもらえればと考えております。
また、現在の状況に関わらず、塾に通ってきている以上、絶対に「今よりできるようになりたい」と思ってくれていると信じております。そのため、伸ばすためにはどうすればいいのかということを考えながら、カリキュラムを立てたり、指導前に講師に助言したりしております。
また、もう一点「叱る塾」であるということです。
根底には、先ほど挙げた2点がございますので、もちろん、スパルタ教育でなにがなんでもというわけでもありませんし、入塾間もない生徒に頭ごなしに怒るようなことはありません。
ただ、してはいけないことをした場合、例えば「宿題を連続で忘れる」「授業中の態度が悪い」「何度注意しても直らない」「遅刻、欠席がずっと続く」などの場合において、時には厳しく注意や塾長室に呼び出して話をすることもございます。
私自身、過去には「優しいと思っていたら、怒ったらめっちゃ怖くてびっくりしました」という言葉を生徒から聞かされたことがありました。
怒りたくて怒るわけはありません。感情に任せて怒っているわけではありませんので、怒る方も非常に労力もかかり、時間も費やしてしまいますので、できれば怒らずに、仲良くできればと思いますが、なかなかそうはいかないのが現実です。
学生を講師に採用している塾では特にありがちなのが、生徒と仲良くなりすぎるあまり、生徒を見る目が甘くなってしまうということです。
アドバンスでは、私や塾長はもちろん、学生講師もしっかりと注意をするように徹底しております。
普段は仲良くしながらも、時には叱ることも、生徒の成長には非常に大切であると考えております。
叱られて、涙を流すこともありますが、きっちりと思いを言葉にしていくことで、必ず伝わると信じております。
こうして信頼関係を構築していくことで、お互いの意志の疎通もしやすくなり、受験生となった際にも、一緒になって努力することができると考えております。
最後に、先ほどの叱ることと相反しているようにも思われるかもしれませんが「アットホームな環境を創り上げること」にも、常々意識をしております。「居心地がいい」という意味でのアットホームさも必要だと考えております。
おかげさまで「塾に通うのが楽しい」と言っているというお声を頂戴することも多く、嬉しく思っております。
そして、生徒1人1人がアドバンスに通っていて良かったと思ってもらい、現在研修中の講師のように、将来、講師として戻ってきてもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。
そんな生徒達の思いに応えられるよう、今年も一年努力を続けていきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。