高校に合格された方へ
高校合格、おめでとうございます。
第1志望で合格された方も、そうでなかった方も、これから新しい学校での生活が始まります。
「こんな部活に入りたい「「あんなことがしたい」と、将来の夢に向かって、新しい一歩を踏み出すことでしょう。
そんな喜びに水を差すわけではありませんが、1つ忘れないでほしいことがあります。
「高校では、より難しい勉強が待っている」ということです。
そんなのわかってるよ!でも、今くらいゆっくりしてもいいでしょ?
そんな風に考える人もいるのではないでしょうか。
もちろん、ゆっくりと1年間勉強に費やしてきた自分をたっぷり癒してもらいたいと思います。
今まで我慢してきた遊びにふけってもらってもいいと思います。
でも、忘れないでほしいのです。
「より難しい勉強が待っている」ということを。
しつこいよ!って思われるかもしれません。
でも、なぜ2回も繰り返すのかと、考えてみてほしいのです。
そう。高校では、勉強が難しくなるからなのです。(笑)
どう難しくなるのか。
①科目数が増加する ②習う内容が深くなる ③数学・化学基礎・物理基礎などでは、公式がたくさん出てくる ④授業の進度がすごく早い ⑤テスト範囲がとても広い ⑥丸暗記型では通用しない ⑦高得点が取りにくい |
などがあげられます。
①科目数の増加
中学 | 英・数・国・理・社 |
高校 |
英→英語コミュニケーションⅠ・論理表現 数→数学Ⅰ・数学A 国→国語総合・現代文・古文など 理→化学基礎・物理基礎・生物基礎・地学基礎など 社→公共・歴史総合・地理総合など |
科目数は、学校によって異なりますが、大きくわけて上記のようになります。
特に学校によって差が大きくなるのは、理科・社会の取り扱いです。
ある高校では、高1で化学基礎・物理基礎・生物基礎の3つを履修するところもあります。
また、昨年度から英語に「論理・表現」、社会に「公共」「歴史総合」「地理総合」という新しい教科も追加されています。
さらに、ここに副教科が入ってきますので、期末テストにもなると、科目数が15教科くらいになることも。
②習う内容が深くなる
科目数が増えるだけではなく、各科目で習う内容が深くなります。
小学校から、中学に上がった時に、中学の勉強が難しくなったと感じたことはありませんか?
高校の勉強は、その比ではありません。
そして、中学で習った基礎がしっかりできていないとなかなか習得することができません。
特に高校生の「英語」と「数学」は、中学の内容が一通りわかっていないと、理解することが難しいでしょう。
例えば、高校生で習う数学の中にも、中学と同じような「因数分解」があります。
高校の因数分解も中学で習った基礎的な因数分解を土台にしますので、中学範囲の因数分解の定義や公式を理解していない人にとっては、非常に難解に思えてしまうのです。
③数学・化学基礎・物理基礎などでは、公式がたくさん出てくる
中学時代は、乗法公式など暗記をして臨んだ人も多いのでは?
高校でもたくさんの公式が出てきますが、それを1つ1つ暗記しただけでは使いこなすことができません。
公式は覚えるものではなく、それを使ってどう解けるのか、その公式がなにを意味するのかを理解する必要があります。
④授業の進度がすごく早い
高校3年間ですが、大学入試は高3の11月の公募推薦入試から始まります。(総合型選抜は9月)
実質入試まで丸々3年間はありません。
そのため膨大な量を、できる限り、早期に終わらせる必要があります。
特に、上位校になればなるほど、その傾向は強まります。
なぜなら、教科書内容を1巡しただけでは、難関大学入試は戦えないからです。
入試対策の時間を多くとるために、学校での進度は早くなります。
例えば、高2で履修することになっている、数Ⅱは早ければ高1の12月頃、遅くとも高1の3学期には入ります。
つまり、高1で履修する数Ⅰは、わずか半年ちょっとで終わらせることになるのです。
⑤テスト範囲がとても広い
進む進度が広いということは、当然のことながら、ページ数も進みますので、テスト範囲が広くなります。
例えば、テスト前に数学Ⅰの大問100問がテスト範囲なんてことも、ザラにあります。
⑥丸暗記型では通用しない
科目数が大幅に増えます。
内容も深くなります。
進むペースも上がります。
ということは、テスト前に覚えるべき量も増えます。
中学時代に「理解型」ではなく「暗記型」で勉強していた場合、大きくつまずく可能性があります。
⑦高得点が取りにくい
これは、意外と盲点かもしれません。
高得点が取りくくなります。
それはなぜか。
公立中学の場合、特に入試があるわけでもないので色々な偏差値の子供たちが集まってクラスを構成しています。
しかし高校は、どの学校もある程度の偏差値別に分かれており、自分と同じ程度の成績の生徒が集まっています。
そのためクラス内の生徒たちの学力レベル差が少なく、定期テスト等で高い順位を取りにくくなるのです。
一生懸命勉強したつもりでも、周囲の同級生も同じように努力している場合がほとんどです。相対的に見て成績が上がりにくいと言えるでしょう。
さらに、こうした状況で生徒間の差をつけるために、定期テストなども中学よりも難しい内容で作成される場合がほとんどです。
そのため、中学時代には勉強で苦労しなかった生徒でも、高校に入ると苦労することがあるのです。
では、高校でつまずかないためには、どんな勉強をすればいいのか。
Ⅰ 高校に入るまでだからこそできる勉強
それは、中学英語・中学数学の総復習です。
中学の基本がわかっている上で、高校内容は進んでいきます。
つまり、中学時代の内容が理解できていないと、高校内容が大きな壁となって立ちはだかることになるのです。
一見遠回りに思えるかもしれませんが、これが実は非常に大切なのです。
アドバンスでは、たとえ高3生であっても、英語が本当に苦手な生徒の場合、中学3年間の総復習を高速で行います。
例えば、不定詞が分かっていない生徒に、原形不定詞や、独立不定詞などを教えても、しっかりとした理解につながらないからです。
大学入試は、基礎に基づいた知識がないと勝負はできません。
そこまで徹底することで、理解が追いつくのです。
Ⅱ 入ってからしたい勉強
まず、勉強の仕方を見直していくことが重要です。
■自分に何が足りないのかを常に意識する ■学校の授業を受ける前に、自分のわからないポイントを理解しておくための予習をする ■わかるではなく「できる」に主眼を置く ■完璧主義にならずに、要点を絞って、理解を深めていく ■勉強する習慣を必ず身につける |
これらのことを自分ひとりで行うのは、正直なかなか難しいこともあります。
そのために、塾が存在します。
アドバンスでは「自ら学ぶ力」を身につけてもらう授業を行っています。
学校の先取り、受験対策ももちろん行いますが、それらの根底には「自ら学ぶ力」の養成があります。
自ら学ぶことができるようになった生徒は、学校の成績も、受験すらもしっかりと勝ち取ってくれています。
■中学時代の総復習には、春のフリーパス「春フリ」を是非活用頂きたいと思います。
ここで、英数の総復習を行い、高校入学後、スムーズに高校での勉強に入って頂けるようにしたいと考えています。
■さらに、先取りをどんんどん進めて、アドバンテージを。
アドバンスの新年度平常授業は、3月28日(火)から始まります。
学校がまだ春休みだったり、授業が始まっても、すぐには進まなかったりする時期に、先取りを進めていきます。
高校生になると、生活が一変します。
今までは徒歩通学だったものが、自転車通学、バス通学、電車通学と通学手段や距離が変わります。
また、まったく知らない中学からの同級生がいるクラスでの生活が始まり、さらに部活も徐々に始まって参ります。
それらに慣れることが目先の目標となり、勉強は後回しになってしまうこともあります。
そうしている間に、5月には初の定期テストが始まります。
果たして、良い結果を収めることができるでしょうか。
実は大切なのは、最初のテスト。
1学期中間(2学期制なら前期中間)テストは、学校内での位置取りを決める非常に重要なテストとなります。
ここで、上位グループに入れるのか、または下位グループに入るのかでは、大きな差が生まれます。
成績での差だけではなく「勉強への自信」という面での差です。
下位グループに入ってしまうことで、「高校でのテスト勉強の仕方」を模索する日々が始まることになります。
それも気にしながら、進度も速く、内容も深い高校の勉強についていかなくてはいけないのですから、その負担は大変なものとなります。
そして、一度ついた序列は、なかなかくつがえすことが難しいのも高校での勉強です。
それは、同じ学力層の生徒たちが集まってきているので、周りも自分と同等の学力や頑張りができる生徒たちであるからです。
そんな苦労をしてもらいたくないと考えていますので、アドバンスではいち早く、先取り授業を行ってまいります。
中3生で、私立高校合格者や公立の推薦・特色選抜合格者は、その段階から、高校内容の先取りを行っております。
内容の理解もさることながら、「高校での勉強はこんなに難しいのか」と知ることも大きなメリットだと考えています。
合格したばかりで、こんな大変なことを話されるのは、気が滅入るかもしれませんが、思い描いていた楽しい高校生活を送るためには「成績」は切っても切れないものです。
是非一度、ここからがスタートだという気持ちで、合格後の日々の過ごし方を見つめてもらいたいと思います。
そして、そのお手伝いをアドバンスに任せて頂ければと思っています。