2014年07月03日

塾長コラム


早いもので7月に突入しました。アドバンス通信も6月最終週にお送りする予定で動いておりましたが、私立高校、私立大学などの学習塾対象入試説明会に参加したり、三者面談週間になり、私立中学・高校、公立高校の期末考査に突入したりなどで、じっくり腰を据えて作業ができなかったため、6・7月の合併号とさせて頂くことになりました。
 今年はこの5月から私立中学、私立高校、私立大学などの学習塾対象の入試説明会に参加しております。
 塾生たちが受験する可能性がある学校をできる限り自分たちの目で見て各学校の先生方のお話をお聞きして、学校の方針や学校生活などの詳しいご説明をお聞きすることによって、進路指導に活きてくるため、スケジュールの合間をぬって、行かせて頂いております。
 もちろん、インターネットなどの普及もあり、一片の情報でありましたら、ネット上や紙媒体などでもわかる部分も多いのですが、そこはやはりFace To Faceと申しますか、お顔を合わせてでなければ、わからない「あうん」の部分の情報もあり、時間の許す限り参加しないといけないなぁといつも思っております。
 その関係で、13時の営業時間開始に間に合わない日も出てきており、ご連絡を頂いた時に留守番電話や閉館しているといったことがあるかもしれません。
 事情察知の上、ご理解、ご協力を頂戴できますこと、この場をお借りしてお願い申し上げます。

 さて、現在、私立中学・高校、公立高校の期末真っ最中ですが、定対を受講している生徒や自習に来る生徒などでVHBルームも満席に近い状況で、それぞれが自分の課題に向けて取り組んでくれており、嬉しく思っております。
 塾によって色々な考え方や指導方針はあると思いますが、アドバンスでは、「定期考査もしっかり点数を取り、かつ、ホンモノの実力もしっかり養成していく」という方針でこの12年間やって参りました。
 おかげさまで、保護者の方々の温かいご理解とご協力、塾生たちの頑張りで今日を迎えることができております。
 この「定期考査とホンモノの実力養成」に関して、色々な考え方があることと思います。
 塾に拠りましては、定期テストを450点を目指すために、定期テスト前に集中して授業を毎日のように行い、テストが終わると「休み」が続くという塾もあるようです。
 また定期テスト対策は塾ではやらず、実力養成の授業だけを行う塾もあるようです。
 そうかと思えば、定期テストの対策を「ただ暗記だけ」で生徒にやらせて、テストの点数だけを上げるといった手法を使う塾もあるようです。
 それぞれ、指導方針があってのことだと思いますので、その賛否うんぬんをここで論じるつもりはないのですが、アドバンスでは、さきほどの「定期テストとホンモノの実力を養成する」という考え方です。

これは、ある面、「定期テストは取れて当たり前」、いかに実力を養成することができるか、その実力養成のためにどれだけ努力を行うことができるかということを主眼にしております。
 ある面、実力養成の本質からはずれ、邪道ではありますが、英文でも古文でも数学でもなんでも丸暗記型で定期テストだけを乗り切ることはできるかもしれません。
 しかし、中学生くらいまではまだ何とかなったとしても、丸暗記型がいかに役に立たないかは、高校に入って如実に顕れて参ります。
 もちろん、中学時代でも丸暗記型では、「定期テストは取れるけれど、模試や実力テストになると取れない」という問題を引き起こします。
 そういった面を見ても、定期テストだけに注力をすると、確かに公立高校入試や私立高校入試の内申点だけは稼ぐことができますが、当日の入試で力を発揮できず、第2やその他校に回ってしまうというような声をよくお聞きしました。
 また、実力はあっても内申点があまり芳しくないと、志望する公立高校や私立高校の基準に到達せず、受験できないという問題があったりもします。
 いずれにしても、「定期テストとホンモノの実力養成」は切っても切り離すことができない相関関係にも関わらず、どちらか一方だけに注力するということは、リスクマネジメントの観点からも、好ましいものではありません。
 そういったことで、アドバンスではどちらにも偏らず、取り組みを強化している次第です。
 そういった面で、定期テストの点数が上がった塾生が多くなってきたことは大変嬉しいですし、塾生の頑張りを一人一人褒めてあげたいと思うのですが、それが丸暗記型であった場合には、これから学習方法の修正も必要ですし、ホンモノの実力養成への意識強化が必要となるので、まだまだ我々が関与して、やるべきことはたくさんあります。
 学力向上、学習意欲向上と口で言うのは簡単ですが、一人一人、現在の状況も異なり、性格や学習方法も異なっているので、一人一人に対して声かけ、アドバイスは異なっていくものです。その一つ一つの点が線になり、さらに太い線になっていく様子は大変なことではありますが、やりがいを大きく感じることでもあります。
 ぜひ、この夏もサマプロで、ホンモノの実力養成を行い、一人一人の学習意欲を向上させるべく、全力で取り組んで参りたいと考えております。
 塾生の皆さんは、アドバンスの季節講習(サマプロ・ウイプロ)などは、時間数も日数も長く大変だと思いますが、その努力があとあと、本当にやっておいて良かったという自信の裏返しになります。易きに流されず、自分自身をしっかりと持って、目標到達点まで「有言実行」しましょう。
 保護者の方々のご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。