2015年06月26日

教務便り


ご無沙汰しております。安田です。6月は期末対策、チラシ、サマプロそして、三者面談と大忙しの1ヶ月間でした。まだ、三者面談は続きますので、これからも頑張ってまいります。
毎回思うのですが、三者面談で生徒と保護者の方と一緒にお話させて頂くと、普段は見えない生徒の姿が見られたり、また、逆に保護者の方の知らない一面をお伝えすることができたりと、こういう機会は本当に大切だなと感じます。
この面談を機に、生徒のモチベーションが上がったり、保護者の方からお礼を言われたりすることは、何よりも嬉しく思います。
今後とも宜しくお願い致します。

さて、今回は、弊社でも歴代の中3生が受験している兵庫進学模試を行っている、ユーデック主催の公立高校入試分析会のご報告をさせて頂きたいと思います。
2学区制の初年度となった、昨年の入試。大きな混乱は見られなかったものの、旧他学区からの旧西宮学区への流入、そして、旧西宮学区からの他学区への流出が見られました。
① 旧他学区からの流入
市立西宮、市立西宮東、県立西宮へ旧宝塚学区からの志望者が、各定員の10~20%弱あったようです。また、西宮甲山へも、同様に旧宝塚学区から、10%程度の志望者がいたとのことです。
これは、旧宝塚学区には、高校が4校しかなく、レベルに合った高校への進学を希望する生徒が多くいたことがあげられると思います。
西宮学区以外には、旧伊丹学区の伊丹北には、伊丹北の定員の4割程度が旧宝塚学区からの志望者がいたという結果でした。

②旧他学区への流入
旧尼崎学区へは、尼崎北、尼崎小田、市立尼崎、県立尼崎、尼崎双星、尼崎西へ、それぞれ2~3割程度志望していたようです。また、宝塚北、宝塚西、宝塚にも2割程度が志望をしていました。
また、第2志望先として、大部分は旧西宮学区の高校を選択しますが、下記のように、旧他学区を選ぶ志望者も少なからずいました。
第1志望 → 第2志望
市立西宮 → 宝塚北
西宮東  → 宝塚西
鳴尾   → 市立尼崎
西宮北  → 宝塚
西宮南  → 尼崎西、県立尼崎
など
③第1志望合格率
第一志望での合格率は、第2学区で80.4%となっており、兵庫県の5学区の中では、一番低い第1志望合格率となっております。
第1学区 82.9% 第3学区 87.4%
第4学区 89.2% 第5学区 99.0% 以上

複数志願選抜制度が導入され、昨年度より、5学区制となり、その他校が廃止となりました。
その影響から、昨年度は3月の複数志願選抜での受験を敬遠し、2月の推薦入試や、特色選抜での受験者が多くいたのも事実です。
また、公立高校入試分析会の報告でも書かせて頂いた通り、第1志望での合格率は80%程度と、2割は第2志望での合否判定となります。
さらに、昨年度は定員7,273名に対して、受験者8,029名となり、合格者は7,244名と、実に785名が不合格となり、私立またはその他の高校への進学となりました。
ということは、第1志望の高校はもちろん、第2志望の高校選び、そして私立高校選びも非常に重要となってくるということです。
そして、範囲の決められた定期テストで点数がとれるのはもちろんのこと、実力テストでの成績をしっかりととっていく必要があります。
それは、定期テストだけではなく、実力テストの点数ももちろん内申点を決める重要な要素となるからです。定期テストを取れているから安心という時代ではなくなり、ライバルも今までは西宮の中学だけが殆どだったものが、宝塚・尼崎などの中学生ともライバルとなりうるのです。
学問に王道なしと、よく言われますが、何かを省けばその分、どこかでその負担を負うことになります。大学入試の場合は、入ってから専門的に学びますので、受験科目以外の科目を省いてもそれほど大きなハンデにはなりませんが、高校入試の場合は、高校入学後に学ぶ教科は、5教科になり、中学で学んできたことを基礎としていますので、あまり早期から科目を絞ってしまうと、中学の基礎知識が足りないまま高校の勉強をしないといけないという負担が出てくる可能性があります。
全てを満遍なくするというのは難しいことかもしれませんが、まずはそれを目指して「ホンモノの力」と身につけられるよう努力してもらいたいと思います。

志望校合格はもちろん最大の目標ではありますが、それだけではありません。志望校に入学後、十分についていけるだけの学力と、その後の将来に繋がる基本的な学び方、勉強への取り組み方なども含めて、指導していくことができればと考えています。
「これをすれば大丈夫!」というような言葉に惑わされがちですが、勉強はコツコツと地道に努力することがなによりも大切ですので、安易な方法に流されることのないよう、これからも取り組んでいきたいと思います。
アドバンスに通塾して良かったと思って頂けるよう、今年の夏も、精一杯努力して、一緒に頑張っていきたいと思いますので、宜しくお願いします。