教務便り
2か月ぶりのご無沙汰でございます。安田です。
サマプロ期間中は、授業&プログラミングとあっという間に1日が経っていたように感じます。
この夏は、高3生にとっては非常に厳しい夏だったのではないでしょうか。私自身、この夏に大きく飛躍してもらいたいと願い、過去問演習が始まる第5タームまでは、細かい部分にまで厳しく接することを意識的に行っておりました。
勉強の仕方、問題の解き方、頭への入れ方、覚え方など、学校の授業がない、この時期にこそ、しっかりと叩き込めるチャンスだと考えておりました。もっと良いやり方はあったかもしれないと、自省をする部分はございますが、過去問演習で、高3生それぞれが結果を残してくれた時には、ホッと致しました。
現段階で、7割、8割近い得点率を取れたことは、素晴らしい結果だと思います。もちろん、これからもっと色んな大学の過去問を解き、磨きをかけていかないといけませんが、モチベーションアップには繋がったのではないでしょうか。
これからの高3生に対しては、辛かった夏の経験を十二分に活かしていけるよう、今度は優しい副塾長で引っ張っていきたいと思います(笑)
さて、以前「過去問はやる意味あるんですか」との質問を受けたことがあります。
ぜひとも、過去問は解いてください。むしろ、これでもかというくらい解きまくってください。
それは、学校ごとの出題傾向が大きく異なるからです。
模試は、1つの試験で判定を出す形となりますが、実際は、私立高校入試も、大学入試も学校によって出題傾向は大きく異なります。つまり、模試の結果だけでは、測れない部分があるのです。
国語科ですので、関西大学と関西学院大学の国語を例にあげて具体的に説明します。
関西大学の国語
現代文・古文の2題構成。
現代文、古文ともに、傍線部が一切なく、設問は全体的な内容把握ができているかが問われる。
現代文が約4000語の本文、古文は現代文に比べ難解で、一般的に問題文も長くなる。
関西学院大学の国語
現代文・古文の2題構成
現代文は、約4000語の本文で、設問数も15問前後と多い。
古文は設問数が多く、11~15問、文法問題、敬意の方向、古典常識、現代語訳、記述など多岐に及ぶ。
などのように、各大学によって傾向が異なりますので、全体把握が上手な読解力のあるタイプには、関西大学の問題が合いますし、細かい知識や文法力で点数を積み重ねられるタイプには関西学院大学が合うと言えます。
こういったことは、実際に解き重ねないとわからないものですので、昨年度の高3生も、この時期は色んな大学の過去問を解き、出題傾向が合う大学や、過去問の得点率などを見ながら、受験先を絞っていきました。
1年分解けばいいのかというとそうではなく、年度によって難易度や出題傾向が変わる場合もありますので、いろんなパターンを知ることが大切です。
こうして過去問を解く中で、出来なかった問題、不足している知識を補っていくことで、より実戦的なその学校にあった勉強ができるようになります。
そういった意味でも過去問演習は切っても切れないものなのです。
今回は過去問演習について書きましたが、これは模試や学校の定期テストでも同じで、点数で一喜一憂するのではなく、そこから「何を学べるか」「何が足りなかったか」を把握し、それを補う努力をしてもらいたいと思っています。
赤で直しをして終わりではなく、隅々までやり尽くしてもらいたいと思っています。
また、9月に入り、前年度の全中学の2学期中間テスト範囲を調べ、中学生全員と進捗面談を行いました。そこで、去年の2学期中間テストの範囲を今回のテスト予想範囲として定め、授業のペース配分を決定し、全員に伝えております。
テスト1週間前までには、余裕をもって終了できているペースと致しましたので、生徒の皆さんには是非、そのペースを最低ペースとみなして、より前倒しで頑張ってもらいたいと思います。
夏休みは明けましたが、これからが受験生にとっては入試本番となりますし、受験学年以外の生徒にとっても、2学期は中だるみもしやすい時期ですので、しっかりと気を引き締めて、夏に頑張った成果を出せるようにしていきたいと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。