2024年04月10日

ご入学・ご進級おめでとうございます


新中学1年生の皆さん、新高1生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

またそれ以外の学年の皆さんもご進級おめでとうございます。

 

この時期は、新しい生活の門出。

ぽかぽか気候で、桜満開というイメージですが、結構肌寒い日があったり、桜も今年は既に見納め時期かなというところです。

 

新しいスタートは、緊張と不安もあるものですが、皆さんいかがでしょうか。

これから始まる楽しい日々に胸躍らせ、心躍らせているものだと思います。

 

新しいクラス、新しい担任の先生に加え、新中1生や新高1生は、新しい学校、新しい制服などもありますね。

新中1生は、小学生から中学生へと大きな変化もあることと思います。

部活は何に入ろうかなとか、授業についていけるだろうかとか、友達いっぱいできるかなとかそんな思いが交錯する時期です。

 

学校を楽しんでもらえるために、部活も頑張り、家庭内でも保護者のお手伝いをしたり、勉強も頑張ってもらいたいと思っています。

 

部活も全国的に見れば、休日の部活動廃止が決まっている福井県や静岡県掛川市では平日も含めた学校の部活動の完全廃止を決めている市町村もあるようです。平日も土日も関係なく、部活動をしていた我々世代からしますと隔世の感です。

 

学校の先生の負担軽減で部活動を地域移行というのは今の流れですし、学校の先生の多忙さをとにかく変えていかなければ、本来一番大切な授業研究が疎かになってしまったり、生徒との触れ合いが取れないのは本末転倒になってしまいます。色々な対応で神経をすり減らしてメンタルを壊して退職される先生も多いと聞きます。

 

そんな魅力のない学校現場であれば、志高く学校の先生になろうという人も少なくなるのは当然なわけですから、学校の変革は急務だと考えています。そんな中、担任を決めずにチームでクラスを担当するという動きもあるようです。2週間毎に担任が変わるといった仕組みのようです。これもメリットとデメリットがあるようなので、うまく活用できればと思いますし、色々チャレンジしていくことは大変有意義なことだと思います。

 

少し話が逸れてしまいましたが、われわれ塾では、「対処療法」である成績が下降線を辿ってから通塾されるパターンと、「予防療法」として成績が下がることのないようにあらかじめ通塾されるパターンがございます。

 

もちろん経済的な面やまずは自分自身でやらせてみるという考え方もございますので、対処療法を否定するわけではございませんが、この対処療法であれば、非常に取り戻すのが難しいパターンがある場合がございます。それは、例えば新中1の方であれば、小学校3~4年生くらいの内容を理解しないまま中学生になっているケースです。いわゆる算数で、割合、大きな数、比例反比例、図形などが挙げられます。そうなりますと中学に入って数学で文字式が出てきた際に、何がなんだかわからないまままた中学でどんどん進んでしまうパターンに陥ってしまいます。

数学は算数からの積み重ね教科でありますし、今や英語も最たる積み重ね教科です。英語は、小学英語から中学英語への橋渡しがうまくいっていない現在の新学習指導要領は失敗だと思っていますが、小学英語で英語嫌いを生み出し、中学英語で英語できないを生み出してしまっています。

 

保護者の皆様が育たれて時代の中学英語などは、アルファベットからゆっくりとやっておられたと思いますが、今は違います。

いきなりbe動詞と一般動詞がLesson1の一番最初から出てきます。アルファベットが書けないまま中学に入ってしまうとそれはそれで恐ろしいことになってしまいます。

 

そんな教科書で今の中学生は学んでいます。

 

そういった意味で「予防療法」を是非とって頂きたいと考えています。

あらかじめ、成績が下降しないように、しっかりと学校進度よりも先を進め、学校が復習になるようなカリキュラムで通塾頂きたいと考えています。理想は小学校5年生からですが、遅くとも小学校6年生にはスタートしないと、良い中学校生活がスタートできません。いきなり最初のテストでつまづいてしまい、後は下降線を辿ってしまうというケースが今の教科書になってから非常に多くなっています。

 

さらには、中3から通塾するというのは、弊社が塾を始めた22年前は西宮も「総合選抜」という特殊な高校入試制度だったため中3からという方が非常に多かったのです。当時は不合格者もほとんど出ないという制度だったのでそれが機能していました。

 

ただ、今は「複数志願選抜」という高校入試で前年入試でも6,763名の受験者に対し、公立不合格者が435名と6.5%程度の不合格者数というのは結構な数になっています。

 

そんな中、中3からの通塾になりますと、それ以前の習熟度によっては、なかなか成績を伸ばす物理的な時間がないまま、1学期の内申が決まる期末考査(6月)になってしまうわけです。7月20日の終業式には通知表が渡され、1学期の内申が確定しまうわけです。

その1学期の内申を基に、11月頃には最終受験校を決めないといけないわけですから、なかなかハードなスケジュールになるわけです。

 

もちろん高校へ提出する内申書は2学期末のものがいきますが、最終受験校を決めるのは1学期内申を参考に決めるということを是非意識をしてもらい、中3生は4月のスタートダッシュを切ってもらえればと思っています。

 

 

新高1生は、「高1の壁」「高1クライシス」と呼ばれる非常に大切な年です。過去のブログでも色々書かせて頂いておりますので、またご覧頂き、意識を変えて頂ければと思います。

 

 

PS 

香櫨園近くの夙川の桜です。もうそろそろ見納めの時期なので、散りゆく桜というところでしょうか。