コーチングタイムってなに?
今回の定期テスト対策講座でお渡しした一人一人のスケジュール表に「PM」・「CT」という枠が設けられていて、何かなと思った方も多かったと思います。
PMについては、何度かお伝えしております「プロジェクトマネジメント」で、定期テスト1週間前からテスト中まで、自分が行うべきプロジェクト(課題)をスケジューリングし、毎日1つ1つプロジェクトを完成させ、達成感を感じながらテスト対策を進めていく『テスト前学習の主体性・自主性を育む』ために導入したものです。
今回の期末からは、毎日、終了時にPMやワーク、新ワークとの突き合わせを行い、塾長、副塾長などに進捗状況を報告し、アドバイスを受け、
「遅れているものには取り戻しを」
「予定よりも進んでいるものには、繰り返し、反復、テストを」
などを一人一人の教科について確認をしていっております。
予想以上にうまくいった点、少し反省すべき点などもありますので、期末終了後に
またまとめてご報告したいと思います。
そんな中、今回の期末から導入した「CT」は「コーチングタイム」という時間です。
「モチベーションを上げる」には、内的な動機付けと外的な動機付けがあります。
理想を言うと、内なる闘志を燃やし、自分自身で動機付けを行いながら、目の前の課題を進めていくのが一番ではあります。
ただ、大人でもコンスタントに内的動機づけを行うのは難しい面があるのですから、ましてや「子ども」に勝手に内的動機づけを行うことは中々難しい側面があります。
もちろん、一流のスポーツ選手や内的動機づけを自然に行える子どももいますが、普通はなかなかできません。
そこで、外的な動機付けを与え続けていくことが何事にも必要なことになります。
我々私塾では、日々の学習指導において、言葉かけ、わかった達成感、資格取得による自信、成功体験などを多くしてもらうことを意識しながら、毎日指導を行います。
時には、one of them(みんなの中の一人)として抽象化して話をして本人に気づきを得てもらうこともあります。(アドバンスでは「1分間スピーチ」)
また時には、man to man(1対1)で話をして、相手の話を傾聴し、心を開いてもらうこともあります。(アドバンスでは「コミュケーションミーティング」)
そういった様々な場面で、変わっていく子も多い中、その取り組みではうまくいかないケースももちろんあります。一人一人子どもは違うわけですから当たり前です。
その場合においても、何か心の琴線に響く言葉はかけられないのか、本人の気づきに役立つ取り組みはできないものかと我々も苦心しながらも、実践しております。
その一つとして、今回「コーチングタイム(CT)」を行いました。
中3生は普段の土曜補習という授業の中で、色々な話を行うことができるため、比較的外的動機づけを行いやすいのですが、中1・中2生に向けては中々一斉に何かをするということが難しく、ましてや個別指導で来る曜日も違うとなると中々難しい所があり、苦心をしておりました。
そこで、部活もない、またテスト前で本人たちの意識も比較的高くなっている時期、そうです、定期テスト対策講座内の時間を1コマ活用して、外的動機づけを行うことをやってみることにしました。
副塾長の司会で、少しアクティブラーニング形式も入れながら、かつあまり固い雰囲気になってしまっては、本音の話し合いができないと思い、時には副塾長の軽快な笑いを取る話に中1、中2生の爆笑の中、スタートしました。
アンケートをまず記入します。
「やる気が全く出ない時がある」→そんなときはどうしているか
「勉強の仕方がわからない」→科目は?
「得意科目・苦手科目のバランスは」→得意科目を作るにはどうすればいいか
「高校受験と聞いてどんなイメージがあるか」
などのアンケートを各自で答え、その後、2グループに分かれてディスカッションを
行いました。
自然に話し合いを引っ張る人が出てきたり、司会で仕切ったりできる人が居たり、
書記を自らかってでたり、指示をしなくとも、ある程度の枠組みを作ってあげると
自然に子どもたちはやっていくことを実感しました。
これが主体性・多様性・協働性を育むまさに2020年度教育改革で求められている姿ではないのかと感じたむきもございました。
今回は、一人一人の感想をまとめたものを添付しております(匿名です)
今月号のアドバンス通信には、お一人お一人が記入したアンケート用紙(写)を保護者の方にも見ていただけるように、お送りする予定です。
是非、お子様の「前向きな言葉」、「一生懸命考えた言葉」をご覧頂き、ご自宅での存在承認、行動承認につなげて頂ければと思います。
き、