テストの受け方とテスト直し
定期テストであれ、実力テストであれ、模試であれ、テストと名がつくものについてはこんな取り組みをしています。
【テストへ向けて】
■大原則として「テスト前だけ」勉強するのではなく、普段より勉強を継続し、テスト前にはテスト前の学習を行う
中学生でも高校生でも「テスト前」だけ勉強するのが勉強と思ってしまっている生徒が時にいます。これは非常に危険です。
特に丸暗記型でテスト勉強を行っている人にその傾向は強いのですが、「テスト前に暗記に頼って、テストでそこそこの点を取る」(実際取れてしまうような科目もあったりしますが)に慣れてしまうと、そのままずっと受験学年までいってしまうケースがあります。
暗記だけに頼っていることは一夜漬けですので、期間が経てば経つほど忘却のかなたへと進んでいき、実力テストや模試では全く歯が立たないというパターンに陥ります。実力テストや模試であればまだいいのですが、入試本番だと恐ろしいことになりますね。
これはわれわれも反省すべき所なんですが、定期テスト対策講座という形で定期テスト対策にフィーチャーし、その点数を上げることだけに血眼になってしまう恐れがあるということです。定期テスト対策といえども、あくまでも普段の学習でしっかりと知識を吸収(インプット)しておき、テスト前に問題演習(アウトプット)で各種問題にあたるという理想の形にもっていかなければなりません。
そうではなく、普段はほとんど勉強せず、テスト対策が始まってから、慌ててインプットをしたり、ワークを始めたりしていると点数を取れない下降線をたどっていってしまうのです。テスト前に基本知識を積み上げる時間はありませんから、どうしても点数が伸びません。
■理想は、テスト2週間前までにワークなどは完成させ、基本的に知識(インプット)は完成している状態で、テスト1週間前に臨む
定期テストで450点前後をキープできている子どもは、基本この形で進められています。テスト1週間前には基本知識はしっかりと頭に入っているので、1週間前からは、テスト範囲の演習(アウトプット)を、テスト対策問題、チャレンジ問題(応用・発展)までこなすことができるので、より安定して点数が取れる好循環になるわけです。
お預かりしたお子さま全員をこのような状況にもっていこうと日々奮闘しておりますが、どうしても普段の授業を疎かにしてしまうパターンにはまってしまうと中々向上のきっかけ(成功体験)がつかめないままずるする進んでしまいます。
例えば、
*授業中寝る ←これは本当にいけません。
*宿題をしてこない ←多いですね
*考えるふりをして時間稼ぎをする ←考えているふりと本当に考えているかは見ればわかります
*とにかくスピードが遅い ←やるべきことが終わりません
*知識問題なのに一生懸命考えて時間を浪費している ←知っているか知らないかの問題は調べたり、聞いたりしてすぐに解決すべきです
*ノートまとめに全精力を費やしている ←まとめながら覚えられることは微々たるものです。作業になってしまっています
*とにかく書く、とにかく読むだけ ←書いてるだけ、読んでいるだけでは点数は取れません
こんなパターンにはまっていませんか。
こういった学習習慣は小学生の間から積み重ねてきたものなので、我々講師が「こうした方がいいよ」とただ単純にアドバイスするだけでは中々凝り固まった習慣というのはほぐれません。肩こりと一緒ですね。すぐにもとに戻ってしまいます。
ただ、この習慣を根本から見直さないと、本格的な、本質的な成績向上は望めませんので、是非子どもたちには意識をしてもらえるように、あの手この手で伝えていかねばなりません。
【テストの時】
■1点を取りに行く答案作り。テストでは点数は取るもの。実力をチェックするのは副次的要素である。
この気持ちは非常に大切です。答案を見れば空欄だらけでは、点数を取りにいく意識が低いと言わざるを得ません。
1点2点で勝負が決まる入試の怖さを知らない子どもたちには、1点の大切さを常日頃伝えていきますが、非受験生の時は、右から左の子どもが大半です。
中には、記号で答える問題や数字を書く問題でも空欄にしてしまっている子どもがいます。わからない問題であっても、なぜ一番可能性の高いと思われるものを解答しないのか、角度や座標など、一番確率が高いと思われるものをなぜ書かないのか、語順整序問題でなぜ英文を書かずに解答するのか、なぜ選択肢をきちんと消して、使い忘れ、重複をチェックしないのか、そんなお子さんが増えています。
我々講師は細かいことを伝えていくのが仕事と考えていますので、上記のようなことはごくごく当たり前にできるように、普段から指導をしていっています。
ただ、残念なことに、成績上位者はこういうことを伝えると「いいことを聞いた。よし次からはそうしていこう」とすぐに実践して、さらに好循環になっていくのですが、成績が取れていない子どもたちは、すぐに実践をしないため、いつのまにか、そのこと自体を忘れてしまうというこれもまた悪循環になっているわけです。
■わからない問題は仕方がない。一番だめなのは「ケアレスミス」だ。
これも誤解している子どもが多いのですが、答案を一緒に確認した際、「これはケアレスだったから、あはは」と楽観的な人がいます。ケアレスミスは絶対にあってはいけないミスという意識が低い人です。
正直わからない問題がテスト当日に出てきた時は、【勉強不足】だったことが明白ですから、対策もわかりやすいわけです。そういった問題をまた勉強し直せばいいわけですから。
ただ、ケアレスミスというのは「わかっている問題を不注意で落としてしまう」ということですから、非常に根が深い問題なわけです。
*移項の際に符号を間違える
*通分と分母を払う違いがあいまいでいつも間違える
*?、ピリオドを忘れる。
*大文字、小文字を間違える
*3単のsを付け忘れる
*×と÷をいつも間違えてしまう
色々なケースがありますが、自分が間違えやすいケアレスミスをノートにピックアップして、それを意識して問題演習をするということが欠如しています。何事も分析です。
【テスト後】
■点数、偏差値、志望校判定も大切だが、一番大事なのは「できていない問題を直しを行い、できる単元に持っていくこと」です。
テストや模試が終わると、問題用紙や答案はカバンの中にぐちゃぐちゃに入ったまま、見直すどころか、どこにいったかもわからない。そんな子どももいます。
テストというのは、自分ができていない単元が「✕」として返却されてくるわけですから、その見直しをしっかりやって、覚え直しをして、時間その問題が出てきた時には自分一人で解けるという状況になれれば、必然的に成績は向上していくわけです。
ただ、部活で忙しかったり、少し怠け心が出たりして、「✕」の単元を放置していくので、どんどんその放置がたまって、気づいた時には時既に遅しの状態になってしまうわけです。
これは小学校の時からの学習習慣が非常に大切だと心からお伝えしたいと思います。中学受験をされないから、勉強は中学校に入ってからという考え方の方もいらっしゃるかもしれませんが、そうとう地頭が良いお子さんでなければ、中学までほとんど何もせずに中学校から成績をしっかりと取れることはないかと思います。
公文さんや学研さんなども行かれるのもいいでしょうし、自宅で毎日一緒に勉強する時間を必ずもつだけでも構いません。特に小学生の間は一緒にその時間をもつということが大切です。学習する習慣はそういった日々のこつこつとしたことからついていくものです。
そうはいっても、最近の保護者の皆さんはお忙しいわけですから、我々のような塾や習い事がお役に立てることもあるわけです。
いろいろと述べてしまいましたが、これはあくまでも氷山の一角です。お子さま一人一人に個性があるのと同様に、一人一人対応していかなければならない点は異なります。
総合進学塾アドバンスでは、塾部門とtanQキッズ部門で、そんなお忙しい保護者の皆様のお役に立てるように、一生懸命頑張って成績を上げたいという子どもたちのお役に立てるように、上記の事柄を解決、解消すべく日々奮闘しております。少しでも気になって頂いた方がいらっしゃいましたら、下記をご参照いただき、アドバンスまでお気軽にご相談ください。塾長の阪本が誠心誠意、ご心配、お悩みに向き合っていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
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