勉強の仕方をビジネス風に考えてみた
中学生、高校生に考えていることを伝える際に、考えていることを言語化する能力が我々講師や学校の先生には求められます。
そういった意味で、言葉は非常に大切なのです。
そこで、ビジネスマン時代に叩き込まれた習慣を勉強に活用できないかと思い、少し考えてみました。
▶タスク管理(マルチタスク)
大半の仕事はいかにタスクに優先順位をつけてこなしていくか、同時進行する時もあるでしょうし、一方を少し横に置いて期日の早い方を
集中して行うこともあることだと思います。プロジェクトが同時進行などは日常当たり前にあるわけですから、このマルチタスクができるか
できないかで仕事の効率は大きく変わるはずです。
▶タスクシフト
俗にいう「タスクシフト」は、『企画書を作って30分したら、メールチェック・返信にかかる」とある程度のタスクを決めておくことです。
自分でこのタスクを切り替えることが一番大切です。第三者がタスクの途中で横やりを入れてくると大きなストレスを感じるのは自分以外
でタスクを切り替えさせられるからです。自分で決めているので効率が良く、ストレスも感じにくくなります。
例えば、勉強では、「曜日別でやる科目を決めておく」、「1日の中で、この時間は何をするかを決めておく」などがタスクシフトと
呼べるのではないでしょうか。
月曜日 英語と数学をそれぞれ1時間ずつ
火曜日 理科と社会をそれぞれ1時間ずつ
水曜日 英語と国語をそれぞれ1時間ずつ
木曜日 調整日
金曜日 英語の復習と数学の復習を30分ずつ
土曜日 理科の復習と社会の復習を1時間ずつ
日曜日 国語を1時間やって残りの1時間は調整タイム
例えば、こういった形である程度のタスクを決めておくことで、着実に学習時間も確保でき、しっかりとこなしているので、ストレスも
少なくなるのではないかと考えられます。
ここで重要なのが、調整日・調整タイムを設けることです。
よく計画(タスクシフト)を立てる際に、目一杯詰め込んでしまって、1日、2日はできたとしても3日目に崩れてしまい、あとは一気に
やる気がなくなって、続かなくなるというパターンです。
この時、この調整日、調整タイムで、タスクを調整することで、できなかったものをそこで進めることができ、また、予定通り進められた場合
においては、「休憩タイム」「自由時間」とできるので、よりモチベーションもアップすることも多くあります。
時間軸を中心にする場合は、
「朝起きて朝食までの20分間で 英単語を20個覚える」
「昼休み終了10分前には、友達と遊ぶのをやめて、計算問題を1問解く」
「学校から帰ってすぐに、今日の授業のノートを20分間必ずチェックする」
こういった具合になると思います。本人がやりやすい方からまず進めていくのが良いと思います。
▶ポモドーロテクニック
仕事や勉強のタスクを25分に分割して、5分の休憩を挟みながら、決められた時間の中でタスクを行うという理論です。
仕事でよくあるのが、「企画書を作る」といったタスクがあるにも関わらず、日常の仕事をこなしていると、企画書のことが気になって両方とも進まない→進まないことでメンタルが追い詰められて→ストレスが高い状態になり、さらに効率が下がるという負のスパイラルです。
勉強面では、
「定期テストの勉強をする」でも、英検があるから英検の勉強もしないといけない、でも普段の宿題もやらないといけないのでやる、そうすると定期テストの勉強も進まず、英検の勉強も進まず、ストレスからメンタルが辛くなり、更にやる気が失われるというパターンでしょうか。
これを25分間はしっかり集中する。そのことによって進むので、余計なメンタル面での不安が少なくなる。
さらに、心の負担が少ない分、効率が上がり、生産性も高まるということになります。
少し長くなりましたので、「1×10×1理論」や「パーキングロット理論」などは次回に書きたいと思います!
生徒の皆さん、うまくタスク管理やっていきましょう!