2023年02月03日

塾長コラム


今回は、新年度授業関係でお送りした書類の中で、「土曜補習」に関する案内が不十分だったこともあり、追補版として同封させて頂きました。

 

そのため、少しアドバンスタイムズが早いタイミングでのご送付となっております。

 

土曜補習は弊社が創立以来21年間変わらず続けてきた講座の一つとなります。

 

名前が「補習」のため、普段の授業を補うようなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、中3、高3の受験生に対しては入試対策としての実力養成講座になっております。

 

もともと、弊社の1期生(早いもので21年前です)が、普段の授業だけでは不足するということで、土曜日に勉強をしたのが始まりです。

 

当時は小職も若かったので、モーレツな授業でした笑 

 

朝の11時(入試前は朝の10時)から、夜の終電がなくなる頃まで、「また3単のs忘れてる!いつになったら覚えるんだ!」などと必死で授業をしていたのをつい最近のように思い出します。

 

もちろん、途中でご飯を食べたり、受験のストレス発散のために外出してちょっと遊んだり、マクドナルドを夜食代わりに買ってきて一緒に食べたりしながら、アドバンスの初めての受験を成功させるために必死だったように思います。1期生は西宮だけではなく、西は姫路から東は堺から来てくれておりました(当時は塾ではなく家庭教師派遣だったからです)ので、1時間、1時間半かけて来てくれておりました。その子たちも今は35~36才、子どももできて、いい大人になっているんだろうなと考えれば、自分の年の経過にも少し焦る気持ちです笑

 

さて、各入試が佳境を迎えておりますが、今年度は中学入試がないため、大学入試と高校入試の本番がこれからやって参ります。

 

既に大学入試では、甲南大学に合格者が出ておりますが、次月には今年の受験生の吉報もご案内できるかと思いますので、もう暫くお待ち頂ければ幸いです。

 

もちろん私塾ですので、合格を目指して最大限努力していくことは当然のことなのですが、有名校や数だけが一番ではなく、子ども一人一人が一生懸命努力して取り組んだ成果を評価していきたいと常々考えております。

 

特に本人や保護者の方が望んでいないのに、強引にある学校を受験させる塾や高校があったりするなども一時問題となりましたが、弊社では、本人、保護者の方が行きたい、行かせたいという学校を最優先で受験してもらう進路指導を行って参りました。勿論塾ならではの情報もありますので、お子さまの性格や雰囲気に合うと思うわれる学校のおすすめはさせて頂いております。

 

ただ、合格者数、実績を出したいからといった理由で無理矢理受験してもらうといったことはいたしません。

 

そういう自分が行きたいと思う学校を受験するからこそ、第一志望で合格した子どもたちが、ニコニコして「塾長、合格しました!」と報告してくれる一瞬はとても嬉しく、この仕事のやりがいを一番大きく感じられる瞬間です。

 

その瞬間は何度経験しても何事にも代え難く、1年の苦労が吹き飛ぶ時となります。

 

ただ、全員が全員、試験や面接でうまくいかないのが試験の怖さであり、

 

 「得意の数学で失敗してしまった」

 

 「面接で話しているのに途中で話を切られた」

 

という生徒が号泣して通塾してきて、慌てて塾長室で面談をしたこともありました。

 

 「数学がだめでも他の科目で挽回できているかもしれない」

 

 「面接官も制限時間が来てしまっただけかもしれないよ」

 

などと慰めつつも、結果が出た時に自暴自棄にならないような声かけサポートも行ったものです。

 

ただ、この二人とも、無事合格し、さきほどの塾長室での話は杞憂に終わったわけですが・・・。

 

前者の子は、数学は確かに普段より少し悪かったのですが、苦手としていた英語で高得点を叩き出し、なんと合格最低点で滑り込むことができたのです。

 

得意、不得意に関わらず、何事も一生懸命やることに意義があるということをこの時学ばせてもらいました。後日談ですが、この子は、超進学校を合格最低点で入学したわけですが、卒業時はトップで卒業し、京都大学へ現役で合格しました。

また、入試での1点の大切さは普段より口を酸っぱくして伝えています。

大学入試や高校入試の得点開示で1点足らなかった時の悔しさは生徒のみならず、小職も大変悔しい思いをいたしました。

空欄にしない、わからなくても何か書くといった何事も全力で取り組むことが運も引っ張り、助けてくれることもあります。

 

そんな過去の入試や生徒のことを少し思い出しながら、今年の受験生、来年の受験生たちが、全力で取り組み、悔いのない努力を行えるようサポート、伴走していきたいと改めて感じております。

 

よろしくお願いたします。