塾長コラム
早いもので、今年度も残すところ、3月のみとなります。
毎年この時期は、受験生の子どもたちの頑張りが報われるかどうか中々胃が痛い日々を過ごすわけですが、おかげさまで今年度も、残すは国公立大学の前期合格発表、公立高校の複数志願選抜のみとなりました。
高3生は、おかげさまで浪人生を出すこともなく、全員が合格を勝ち取ってくれました。
ただ、第一志望でない生徒もおり、そこは残念な限りですが、大学入試は第一志望合格をしない方が多いと思いますし(実際、小職もそうですし、副塾長もそうです)、ご縁があった大学でしっかりと頑張ることによって、次の展開が見えてきますので、是非次のステージでのご活躍を祈念したいと思います。
公立高校の推薦特色選抜も今週合格発表がございました。
今年は推薦特色受験者が少ない年で1名だけでしたが、無事合格を勝ち取ってくれました。
人気の高い県立芦屋高校です。
入試直後は、時間配分を間違えたと落ち込み気味でしたが、内申点をしっかりとってくれていたので、その分もカバーできたものと思います。
やはり内申点(持ち点)の大切さを新中3生にも最初から伝えていこうと思っております。
そんな入試が連続する時期にほっとするひとときは、やはり生徒からの合格報告です。
「先生!合格しました!」
「○○に合格していました」
などと通塾時やスタプラメッセージなどでどんどん報告があると、やはり少し安堵します。
特に気にかかっている生徒の場合、どうなんだろうと夢に出てきたり、眠れない時があったりもします。ひどい時になると、発疹が出る年もあったりするのですが、今年は発疹も出ませんでしたので、受験生がしっかりと頑張ってくれ、ストレスも少なかった年だと思います笑
さて、今年の高3生のお話を少しさせて頂きたいと思います。
彼は高校へ進学後、高1から野球部でずっと甲子園を目指して頑張っていました。
大学進学は学校推薦型選抜(旧指定校推薦)に照準を定め、毎回の定期テストをしっかりととることで全体評定値を上げ、大学で素晴らしい成果を出そうという計画でした。
部活が野球部ですから、それは練習も大変だったのですが、塾を休むこともなく、3年間定期テストの勉強をコンスタントにこなしていく日々でした。
このコンスタントというのが、口でいうのは簡単なのですが、実際行動するのは非常に難しいことであります。
特に男子高校生で運動部の生徒であればなおさらです。
そのような環境においても、彼は自分の夢と目標のために、緩めることは全くありませんでした。
高1の最初の定期テストでクラス1位、学年2位を取って以降、3年間ほぼ同じ順位で推移し、通知票については、10段階でほぼ10であり、9が珍しいという成績でした。
5教科はもちろんのこと、副教科も手を抜くことはありませんでした。
その結果、3年間の全体評定値(高1の4月から高3の7月まで)は、なんと、
4.93
という驚異的な全体評定値を叩き出したのです。
今までにも4.3や4.5などの生徒で学校推薦型で大学進学をした生徒はいましたが、4.93という生徒はアドバンス史上初めてです。
そうすると、一般受験を目指す必要もなく、学校推薦型で良い大学に進学することができます。
彼は進路指導部の先生や担任の先生ともしっかりとコミュニケーションを取り、情報を入手し、いち早くどこの大学から推薦が来ているのかという情報キャッチ能力にも優れていました。
もちろん、同級生同士での探り合いもあったことと思います笑
誰がどの大学を狙っていて、その子の評定値がどれくらいかなどの情報収集能力も大切な要素の一つです。
そんな中、ご縁があった
明治大学 経営学部
に進学することになりました。
ただ、学校推薦型が学内選考で決まると安心して、そこからは何もしないという生徒も多い中、彼は違います。
小論文のテーマを過去問題から色々推測し、色々なテーマの探究活動を行い、小論文対策を行うのです。小論文の書き方から、テーマの探究。そういったことができるので、彼は大学に入ってからも優秀な成績と成果を残すことが確信できます。
さらには最後の学年末考査も換算にもなりませんし、大学にも報告されませんが、最後の最後のテストまで手を抜かず、しっかりといつも通りの点数を取って学年末を終えるというすごい生徒でした。
最後の挨拶では「先生、本当に有難うございました。アドバンスのおかげで合格できました」という言葉と「4年後、更に夢を実現して報告に来ます」という言葉を残してくれました。
こういう生徒と巡り会えたことに大きな喜びと幸せを感じた3年間でした。ありがとう。頑張って下さい!