2012年10月26日

塾長コラム


早いもので、11月に入ろうかという時期となりました。
 中学生や高校生の定期考査が始まったり、終わったりしている慌ただしい時期であります。
 そうこうするうちに、高3生は公募推薦入試が始まり、中3生は入試の第一関門である11月の実力テストを迎えることとなり、アドバンスにも緊張感が生まれてくる時期です。
 毎年恒例の「合格花」を付けるための掲示も終え、受験生にとっては、いよいよラストスパートという意気込みで頑張ってもらえればと思っております。
 この合格花の掲示も、プレッシャーを与えるかもしれない、時期や受験方式によっては、掲示が遅くなったりする場合もあるので、生徒たちに不要な不安を与えてもいけないという思いもあるのですが、いかんせん1期生の頃から10年間続けてきた恒例行事であるので、続けていきたいと思っております。
 合格花のおかげかどうかはわかりませんが、過去10年間、高校入試、大学入試と進路が決まらなかった(合格ができなかった)生徒は居らず、合格花の効果を信じて、今年も掲示しています。「鰯の頭も信心から」と申します(笑)
 合格祈願と言えば、小職の「あごひげ」も実はそうでありまして(笑)、1期生の大学入試の時に伸ばし始めて、運良く全員が合格してくれたことから、その後、剃ろうかなと思ったことはいくたびか、いやいや、この縁起のいいものは、残しておかねばとそれ以来ずっと今に至っているわけです・・・(笑)むさ苦しいものなので、どうしたものかと考える時もありますが、何はともあれ、それ以来ずっと大学入試も高校入試も合格してくれているので、縁起をかつぎ、「合格優先」でそのままにしております。ご容赦下さい(笑)

 さて、話は変わりますが、今年も折り返し地点が過ぎ、今後の課題も含めて、教材・指導方式・内容など吟味、検証を続けております。
 まず何をとっても、中学生の学習指導要領の改訂により、すべての教科の教科書が難化し、量も増え、青息吐息の状況の生徒も居たりしております。
 小職も中学生の教科書英語という授業を担当しておりますが、昨年までの教科書とは打って変わって、その内容の多さ、出てくる単語の多さ、難しさ、長文化など、本当に大変なものだと痛感しております。
 つい最近も高校3年生の大学入試の授業で次のイディオム、
 compare A with B
compare A to B
の違いなどを説明したのですが、
 先日の中学2年生の教科書英語の授業の本文に、
 compare~with…..
が普通に出てきているといった具合です。このようなことは、枚挙に遑がありません。
これは英語だけの例ですが、その他の理科・数学なども同じ状況でありますので、その対策を何としても講じていかなくては、同じような学習法をやっていると必然的に下降線を描いてしまいます。
 そういった中で、夏のサマプロでは、「教科書英語」を無料開講し、どんどん先に進めていくことにしたわけです。その効果もあり、生徒本人たちも頑張ってくれたこともあり、中2教科書英語の皆さんは、中間テスト本当に頑張ってくれました。にこにこした顔で通塾してきて、
「先生、英語ちょっと頑張りましたよ~」
「何点やったん?」
「○○点」
「おー、頑張ったね」
という嬉しい会話を交わしたばかりです。
 中学生の教科書改訂をにらんで、冬のウインタープログラムも、学力向上、学習意欲向上に向け、全力で現在プログラムを練っております。
 何としても生徒たちの力になれるようなプログラムにしたいと思っています。
 また、教科書改訂と言えば、今年の高1生の理数先行改訂が、理数の苦しみを更に大きくしているような状況です。
 もともと、中学生式の学習方法から、高校生の学習方法に切り替えていくのに少々時間がかかる時期に重なり、教科書の難化・量の増加などが重なり、高校という新しい環境に慣れながら、中学とは比べものにならないくらいの部活の大変さに紛れながら頑張っていかなくてはならないので、少々苦しんでいる生徒も居ります。
 これは誰しも乗り越えていかなくてはならない壁なので、温かく見守りながら、適度に適切なアドバイスを行って、自発的に自分の学習方法、生活習慣などを見直し、修正していくように持っていきたいと日々心配ながらもそれぞれの生徒の様子を見ております。
 成長過程、思春期特有の考え方、反抗期など様々な要素を経て、人間形成をしていきます。我々大人が大人の考え方だけを押しつけても、時期によっては、反発心を生むだけでお互いに良い効果は生まれません。
 そういった様子を見ながら、どのタイミングが適切なのかは、本当に難しく、悩むところであります。
 自分で「考える」ということができるよういろいろな観点からサポートをしていきたいと思います。
 自分自身で考えることができれば、自ずから次の行動が具体的に生まれてくるはずと信じています。
 さぁ、これから半年間、入試の連続ではありますが、気力・体力を十二分に蓄えながら、夢に向かって頑張る生徒たちのサポート役に徹したいと思います。
 保護者の方々のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。