2012年03月15日

塾長コラム


早いもので、3月も中旬を迎えることになりました。
 現中3生の公立高校入試も12日に終了し、後はその結果を待つのみとなっております。
 何人かには自己採点の点数を聞くことができましたが、その点数通りであれば、そう心配はいらないかなという点数を取ってくれていて、少し安堵しています。
 われわれの仕事というのは、どこまでやれば良いのか、また、どこまで生徒にやらせれば良いのかという際限がありません。貪欲にどこまでもやるべきことは出てきます。
 そういった中で、志望校とそれぞれの生徒の性格や癖なども考えた上で、「ここまで頑張ろう」というラインを示します。
 ただ、そのラインも絶対的なものではありませんので、より完璧を期するため、我々も「さらに、さらに」とリーディングをします。
 その結果として、ついて来られずに潰してしまってもいけませんし、生徒の自由意思に任せっぱなしというわけにもいかないので、その線引きには毎年苦労しています。
 しかし、そういった中で、一人一人が成績を伸ばしてくれたり、結果が出してくれた時には、この上ない喜びを感じ、充実感を得ることができます。
 われわれの仕事は、合格発表日の生徒からの「合格しました!」という一瞬の時間が至福の時であります。それ以外の時というのは、厳しく言わないといけないことも多く、生徒に取っては嫌な役回りをすることも多いわけですから、1年間で至福の時は、極論すると合格発表の時だけと言えるかもしれません。
 もちろん、それぞれの定期テストや模試などで点数を伸ばしてくれた時にも喜びは感じますが、合格発表の感慨の深さには勝てません。
 生徒が、この上ない笑顔で、本当に嬉しそうに合格したことを報告してくれる瞬間があるからこそ、また次を迎えられるのだと思います。
 
 今年の高3生も本当に色々と苦労はありましたが、2月にそれぞれ一番行きたいと言っていた「第1志望大学」に合格できたと報告に来てくれた時は、ホッと肩の荷がおり、本当に嬉しく思いました。
 生徒もわれわれも、苦労の分だけ喜びは大きいというのを実感できた瞬間でした。
 次は、現中3生の合格発表が、間もなくやってきますので、ドキドキしながらも、祈りを込めて待ちたいと思っています。

 前回、合格速報をお配りし、大学合格速報をお伝えしました。
 今年の高3生は、もともと中1から在籍していた生徒と高1からの生徒、高3からの生徒など様々でしたが、無事に全員が現役合格できて、ほっとしています。
 今年は、公立高校から現役で第1志望大学に行くことの難しさと、逆にここまでやれれば届くんだという感触を改めて実感できた年でした。
 10年間大学受験にも携わり、それぞれの生徒を送り出す中で、一生懸命努力する生徒、努力せず大学入試をなめている生徒、なめてはいないけれども一歩が中々踏み出せない生徒、自分自身のやり方に固執してしまい、効率的、効果的な方法に耳を傾けない生徒など色々な生徒に出会ってきました。

 今年の高3生は、全般的には真面目で、休んだりすることも殆どなく、やるべき小テストなどもしっかりとやってくれました。
 もちろん、大学入試の英語と一口に言いましても、英文法、英語構文、英単語、英熟語、長文読解、発音アクセント、リスニングなどざっと上げただけでもかなりのボリュームがあります。
 これを一つずつ積み上げていき、お互いを強固のものにしていくことによって、大学入試の英語に打ち勝つことができます。
 時には、「もっとしっかりせい」と言ったこともありましたが、それを自分自身で噛みしめ、次につなげていてくれたように思います。
 その結果が、関西外国語大学、大阪経済大学、龍谷大学、京都産業大学、追手門学院大学、流通科学大学などへの現役合格につながったものと思います。
 また、関西外国語大学に合格した彼も、当初はあまり「英語」が好きではなく、感性に頼ったフィーリング学習をしていた所がありましたが、きちんと基礎から積み上げ、古コツコツと勉強していくことによって、「英語が好き」になり、外大進学という、高1の段階では考えられない結果を残してくれました。
 人間の才能や能力というのは、どこで開花するかわからないという典型的な例だと思います。
 一時点で「嫌い」と頭から否定するのではなく、一度頑張って努力してみることの大切さを本当にわからせてくれました。
 この経験は、これから大学受験を迎える新高3生、新高2生、新高1生などにも折りに触れて伝えていきたいと思います。
 またこんな嬉しいこともありました。三者面談で、ある中3生のお母様から「この1年間、ここまで頑張らないといけないのかと思うくらい、時間数も内容もありましたが、やっぱり、やらせれば、確実に伸びるんだというのが、本当によくわかりました」というお声を頂きました。さらに「最初は英語が好きではなかったけれど、今では英語方面に進みたいとか言っています」と。
 こんなに嬉しいお言葉を頂けるなんて、本当に光栄です。
 アドバンスは時間数にしても、内容量にしても近隣の塾とは比較できないくらい多いと思いますが、その分、努力すれば、必ず結果がついてきます。
 一生懸命努力した人しか見ることができない、自分だけの美しい景色を見るために、新高3生、新中3生の皆さん、一緒に頑張っていきましょう。