塾長コラム
こんにちは、阪本です。
早いもので師走を迎え、慌ただしい時期となって参りました。
アドバンスでは中学生の2学期期末や高校生の期末、中3生の受験校最終選定、高3生の推薦入試などが行われ、しっかりとした対策を行いつつも、ウイプロを実りのあるものにしようと最終準備を怠りなく進めているところです。
高3生に関しては、公募推薦入試が目白押しの時期が過ぎ、合格発表の時期を迎えております。今年は公募推薦入試で、京都産業大学の経営学部や経済学部などにもいち早く合格してくれ、幸先の良いスタートになっています。
元々公募推薦入試は合格するのが難しい入試だと言われています。なぜかと申しますと、公募推薦入試を実施している大学が関西エリアで言うと、いわゆる産近甲龍と呼ばれる大学で、その中でも甲南大はごく一部の学部でのみ公募推薦入試があるだけで、実質、京産大、近大、龍谷大辺りがメインとなります。もちろん全入時代に突入しておりますので、それ以下の大学であれば、合格する確率は高まるのですが、公募の段階であまり下のランクの大学を受けるというのもどうかという問題もあり、公募では「チャレンジ校」のみの受験というケースが多いというのが一つの理由です。
もう一つは、やはり大学入試を少し甘くみて、高校入試の延長線上で考えていると、あまり良い結果が出ないということになってしまいます。特に10月~12月という時期に実施されることもあり、まだまだ受験の本当のしんどさを知らない段階で受験するので、「なんとか合格するのではないか」という思いで日常の勉強が甘くなってしまうことが考えられます。
これからの大学入試では、1月中旬にはセンター試験、下旬からは私立の一般入試が始まっていくので、公募で芳しくない結果の人はさらなる奮起を期待したいと思っています。是非自分の今までの学習方法を見直し、前向きに取り組めるモチベーションを高めていってほしいと願います。
中3生に関しては、そろそろ焦りが出てきてくれて、その焦りに押されて非常によく頑張ってくれている生徒も居れば、少し足踏み状態という生徒も居て、ラストスパートを本当にかけなければならないというような話を折りに触れてしております。
中学受験を経験した人以外は、受験は初めての体験となり、わからないことも多いと思うのですが、近くのことだけではなく、少し先を見据えて、毎日毎日しっかりと取り組んでもらえるような学習環境を作り出したいと腐心しているところです。
今年の10期生は真面目で4月から殆ど急ブレーキを踏むこともなく、頑張ってきれてくれているので、何としても全員自分の行きたい志望校に合格できるように残り約100日を効率的で効果的な学習になれるよう一人一人の状況をしっかりと把握しながら、みていきたいと思います。保護者の方におかれましても、何か変わったことなどがございましたら、どんなことでも結構ですので、お伝え頂き、三者一体になって、お子様の志望校合格に向け邁進していきたいと思っております。
受験学年以外の生徒の中1生、中2生、高1生、高2生などは、受験までは少し先なので、まだまだ遠い話だと思っている人もいるかもしれませんが、受験までまだ先であるからこそ、「できること」がたくさんあります。
高校入試では、複数志願選抜制度に移行してからは、総合選抜時代の時のように「中3になってから本格的に勉強する」は完全に通用しなくなっております。中1から中2、そして中3とそれぞれの年代でやるべきことをしっかりとやっておいて、中3に突入しないと、難関と呼ばれる公立高校、私立高校には間に合いません。
また学校の定期テストが取れているからといって安心してはいけません。あくまでも「定期テストは取れて当たり前」。範囲が決まっているテストですから、その範囲を洩れなく効率的に学習できれば、定期テストは必ず取れるはずなのです。
やはり、実力テスト、模試でどれだけ取れるかが複数志願選抜時代の高校入試になってきていますので、その実力テスト、模試でいかに点数を取ることができるかという学習方法で日々の学習をしていかなければなりません。
中1、中2生で多いのは、「定期テスト前だけ勉強して、普段の日は塾の宿題以外は全くしない」というパターンです。塾の宿題すらしないというのは論外ですが(笑)、そのような生徒はあまり居ませんので、そこはやっているとします。
このパターンの生徒が、中3になると本当に苦労しています。
ましてや、移行措置で高校内容が中学に戻ってきて、来年には教科書改訂があり、ボリュームが圧倒的に増えますので、是非、勉強を仕方、内容、時間などをテスト期間以外に考え直してもらいたいと思います。
そういった観点で、ウイプロなど学校の進度が進んでいない休み期間中にしっかりと実力養成を行うことが、後々ボディーブローのように効いてきます。
中3になって、「もっと早くからやっておけば良かった」などということにならないよう、是非早めの対策をお子様に取らせて頂けるよう保護者の方にはお願い申し上げます。
高1、高2生などはこの冬休みにどこかの大学の大学入試の問題を一度見たり、解いてみたりしてみてほしいと思います。それで色々なことを感じることができる生徒は、普段の学習も有意義なものに変えていくことができると思います。
全塾生の学力向上、学習意欲向上に向け、この冬も頑張りたいと思います。宜しくお願いいたします。