2014年05月21日

塾長コラム


早いもので、3学期制の定期テストである中間テストが始まり、中学生は終了し、高校生が現在進行形というような時期であります。

新学年での初めての定期テストということもあり、また中学1年生の初のテストということもあり、定期テスト対策講座の初日に、「定期テスト対策講座」の受講の仕方、定期テストへの臨み方、定期テストは取れて当たり前などといった話を全員にしました。

特に今回目についたのが、中学1年生です。初の定期テストで少し緊張気味なところはありましたが、非常に熱心に定期テスト対策の勉強をしてくれ、学校のワークはもちろん、定対用テキスト「NEW BASIC」のテスト範囲の所も早めに終わらせ、Oneトレのプリントを下さいなどと自発的に言いにきてくれ、とても一生懸命勉強してくれていました。テスト1週間前から17時~21時、土曜日やテスト当日は15時~21時頃までここまで学習時間を確保したことはなかったと思うので、疲れもあり大変だったと思いますが、「疲れてない?大丈夫」と声かけすると「全然大丈夫です!」などと返答してくれ、心強い様子でした。

やはり中1の最初のテストからテスト前はこれくらい勉強するんだという意識と実体験を持つことができれば、これから以降もそれを実践していくことはそう苦痛ではないはずですし、中1の1回目のテストは範囲も狭く、小学校の内容がある程度理解できているならば、点数が取りやすいテストでもありますので、ここで「いい点数を取る」という成功体験をすることができます。

この成功体験というのが学習では非常に大切なことで、これがないまま、中3受験生になったり、高校生に進級してしまったりすると、どこかのタイミングでとてもしんどい時期が来てしまうという塾生を今までとても多くみてきました。

そういった意味では、中1生の頑張りが、中2、中3生にもいい影響を及ぼして私語をする塾生も皆無で、もくもくとワーク、定対テキストなどをやって頑張ってくれていた印象を持っています。

それぞれの成果がすぐに出れば嬉しいのですが、こればかりは今までの積み重ねもありますので、伸びていく時期は人それぞれです。

13年間アドバンスをやってきて、感覚的には、一番早く大きく伸びる時期が来る塾生は3ヶ月、遅くくる塾生は2~3年かかる場合もありました。平均は6ヶ月~1年程度かもしれません。もちろん、教科にも拠りますし、入塾時期にも拠りますし、その後の学習状況などにも拠りますので、あまりパターン化するのもどうかなとは思います。

そういった意味で、中1でお預かりすると、中3の段階では遅くくる生徒でも受験に間に合う可能性が高くなりますので、なるべく早く本格的に学習習慣をつけることは有益だと考えます。

逆に中3からお預かりするとブレイクポイント(大きく伸びる時期)が1年かかってしまった場合、入試に間に合わないケースもあるということを我々は意識して、前倒しで本格的な受験勉強を行わせていく必要があることを肝に銘じておかなければなりません。

また、世間一般にいう「中2病」や「高1クライシス(危機)」という時期も要注意です。

特に高1は、受験勉強から一息ついて、部活に熱心になる余り、学習が疎かになりがちな時期です。さらに、復習中心の中学校までとは異なり、予習・復習が不可欠な高校での学習とスピードも早くなり、難易度も一気に上がる高校の学習をなめていると、本当に一気に下降線を辿ってしまい、取り返す気力がなくなってしまう塾生も過去にいました。

今年の高1生にも受験終了後、高校の学習方法ガイダンスを実施して、高校の勉強の大切さや勉強方法を丁寧に指導をしましたが、実際その通り、現在進められているかどうか少し心配な生徒も出てきていますので、高1クライシスにならないよう目を見張らせていきたいと思います。

そんなこんなで、各学年とも、大事な学年ではない学年などありませんし、「それぞれの学年で習得することをそれぞれの学年で完璧に習得する」という基本的なことをしっかりとやっていければ、受験期には基本的な遡行学習をしなくとても、受験勉強に特化して効率的な学習が可能になりますので、幣塾の塾生たちにも、再度、その学習方法を徹底してもらうよう、機をみて、色々と話をしていきたいと思います。

コミュニケーションミーティングとして、生徒たちと一人一人面談を行っています。GWなどを挟みましたので、まだ全員完了したわけではありませんが8割以上の生徒とは1回目の面談は終了しました。

1対1で話をしてみると、普段は中々話をしてくれないことも沢山話をしてくれ、色々な悩みや相談などもしてくれます。

「そんなことを考えていたんだ」とこちらがびっくりすることも多く、こういった面談の大切さを思い知らされます。

一人で問題や困ったことを抱え込まずに、いつでも気軽に話を聞いてもらえる場を開けておくことは非常に大切だと痛感させられます。段々と生徒には、煙たがられる年代になってしまったようですが、まだまだ気持ちは若いつもりなので、ももクロの話でも頑張ってついていくようにします(笑)

中3の受験生には、コミュニケーションミーティングとは別に模試面談も先日の土曜日、この月曜日にも実施しました。現在の成績をしっかりと見つめ、これからの課題をそれぞれと明確にしました。今年の13期生は全員が前向きに頑張ろうとしてくれているので、嬉しく思います。

高3生も部活引退の人も出てきて、人生での頑張り時の一つになっています。将来、後悔することのないように、今を大切に頑張って欲しいと思います。今年も全塾生のサポートを全力でしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。