2014年12月17日

塾長コラム


早いもので12月も残すところ僅かとなり、1年の早さを痛感する時期となりました。
今年1年を振り返って、良いこともあれば、悪いこともあったなと個人的なことを振り返りつつも、年末の恒例行事、年賀状を書かなければと思いながらも中々進まない状況に少々焦りを感じる今日この頃です(笑)
12月上旬は、毎年、中3生の受験校決定の山場となり、11月の進路面談から、生徒との個人面談、保護者の方との二者面談、模試返却時の生徒との面談、保護者の方へのお電話、保護者の方からのお電話など、数多くの面談などを行っております。生徒との面談においては一人一人に叱咤激励を行うとともに日々の学習の進捗状況や気持ちが緩んでいないか、逆に張り詰め過ぎていないかなどを確認しつつ、最後の追い込みをかけてもらえるよう一緒に悩みなども解決すべく、色々な話をしております。
また、それぞれの進路をサポートするために、外出することも多く、限られた時間の中で、時間との戦いをしているのは、受験生と同じ気分になります。
年が明けると、中学入試、大学入試、高校入試と一斉に始まっていきますので、生徒にはメンタル面でのサポートが必要となります。体調面はご家庭でもサポート頂けますので、我々は学習面は当然のこととして、メンタル面でのサポートを重視していく時期となります。この時期は、少しのことで不安になったり、
モチベーションを下げるきっかけがあったりするので、生徒の様子を注視するように心がけます。
その際、注意しないといけないことは、気になるからといって、その都度、色々なことを話しかけないということも意識しています。
もちろんヘルプサインが本人から出ているのに気付かないことはいけませんが、ヘルプサインが出ずに、講師側からだけの意識で、話をしてしまうと、生徒本人の入られたくない領域(心理的テリトリー)を土足で踏みにじってしまうことにもなりかねないため、細心の注意を払います。
思ったことをその場で口に出せれば楽だと思うのですが、そのようなことをしていると信頼関係の構築はおろか、指導面でもマイナス効果になりかねません。
そういったパーソナルスペースに注意しながら、伝えるべきことは伝える、アドバイスすべきことは伝えることにしていくことで、信頼関係が構築されていきます。
このパーソナルスペース、心理的テリトリーのお話については、保護者の方々がお子様に対しても使って頂きたいアクションなので、いつか詳しくお話をさせて頂く機会があればと思っております。
そういった面でも、我々私塾に身を置く人間も、絶えず勉強ですし、何百人の生徒を担当しても、どれだけ授業を行っても、一人一人は異なるので、一生涯勉強です。個性を活かした指導を絶えず模索していかなくてはならないと考えております。

閑話休題
話は変わりまして、10月からこの11月中旬までは、高3生・中3生・小6受験生の保護者の方と生徒との三者面談を行い、また11月下旬から12月までは非受験学年の保護者の方ともお話をさせて頂く機会が多くございました。
まだまだ不十分な所や改善していなくてはならない点も見えて参りました。頂戴しましたご意見を真摯に受け止め、今後につなげて参りたいと考えております。
その中で、保護者の方が素晴らしいリーディングをされていて、目から鱗といいますか、こういうリーディングをもし自分がされていれば嬉しいだろうなと感動をさせてもらう機会がございました。
ついつい、子供は周囲の期待に応えようと頑張っているのですが、子供ですから、当然すべてがうまくいくはずもありませんし、うまくいっても周囲に認識されなかったり、失敗したことを必要以上に叱責されたりすることで、心を閉ざしてしまったり、重い重い荷物を子供だけが背負ってしまうことがあります。
重い荷物の場合は、それを周囲が気付いて、降ろすのを手伝ってあげたり、一緒に背負うのを手伝ってあげることで、メンタル面が落ち着き、次に向かおうとする勇気が生まれてきます。
それを早期のうちに気付いてあげなかったり、気付いていても対応せず、更に子供に荷物を背負わす形になってしまうと、その荷物の重さに耐えきれず、倒れ込んでしまうか、
すべてを投げ捨ててしまうこともあります。
そうなってしまってからでは、周囲がいくら荷物を背負うのを手伝ったり、優しい声かけをしてみても、心を閉ざしてしまうわけですから、うまくいくはずもありません。
我々アドバンスも今の進学塾の以前は、家庭教師派遣をメインにやっていた時期もあり、家庭教師に来られる生徒の中には、本当に心を閉ざしてしまって、保護者の方と全く意思疎通ができていないお子様を数多くみてきました。
保護者の方がそうなのですから、我々第三者が中途半端な気持ちで接してもうまくいくはずもありませんので、とことん腹を割って、徹底して話し合いをしたり、時にはお互い涙ながらに話をしたこともありました。
そういったお子様を経験させて頂いているので、塾に来られるお子様の状況には、少々のことではへこたれないでいられれますし、そこまで心を閉ざしてしまっているお子様が塾に来ることも稀なケースです。
しかし、そういった感性はいつも持って接していかなければならないですし、保護者の方にもお伝えしていくことが我々私塾の使命でもあると考えております。
ご縁があって、アドバンスで一緒に勉強することになった生徒一人一人のために、我々自身をはじめ、保護者の方にも有益な情報を提供し、気づきを得て頂くお手伝いをこれからもさせて頂きたいと思います。
よろしくお願いいたします。