2016年01月18日

塾長コラム


早いもので、受験シーズンへ突入となりました。

毎年、繰り返されるこの光景ですが、一人として同じ状況はなく、一人一人の受験生の頑張りが結果に出れば良いと願うばかりの時期となります。

 

 

さて、おかげさまで来週には創立14周年を迎えさせて頂けることになりました。

保護者の皆さまにおかれましては、弊社の指導方針へのご理解、ご協力を賜り、深く感謝申し上げます。

まだまだ不十分な所も多々ございますが、これからもご指導ご鞭撻を頂戴しながら、より良い塾にして参りたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

 

昨年は、2校目開校というアドバンスにとっては大きな出来事もございまして、本当に時間ともう一人の自分が欲しいくらいの時期もございましたが、何とか、形になることができました。

そんな新しい上甲子園校でも開校から1ヶ月も経たない間のウインタープログラムにおいても、新規受講生が来ていただき、平常授業にも順調に入塾していただき、本当に感謝、御礼を申し上げないといけないと思っております。

これからは、ご期待に添えるよう先頭に立って、リーディングをしていきたいと思います。少し動いて、体ももう少し小さくしなければなりませんし(笑)

 

 

さて、最近、塾内での生徒の様子を見たり、指導を行ったりする際に感じることがあります。

「小学校の時の学習習慣ほど、後々に響いてくることはない」ということです。

俗に諺で、「三つ子の魂百まで」とはよく言われたもので、小学校の時に勉強方法や勉強の習慣、内容、定着度が、中学校になってはもちろんのこと、高校生になった時まで影響していると強く感じます。

「小学校からそんなに勉強をしなくても」という一定の考え方があることもよく承知しておりますし、単純暗記ということであれば、そう関係がないのかもしれません。

 

ただ、小学校で「基礎」をしっかりと学べた生徒は、中学生、高校生となるにつれて「伸びしろ」が大きいことも確かです。

 

基礎と基本とよく言いますが、積み重ね教科である英語や数学(算数)などは、算数であれば小学校1年次、英語であれば中学校1年次の習得状況によって、後々の伸びが大きく異なってくるのです。

基礎は、用語・概念・感性というもので、数字の用語を知らないと計算ができない、子供の時に自転車に乗れれば大人になっても乗れるという感性的なものの習得です。

基本は、パターン・型といった繰り返し演習することによって身につく能力です。

 

この基礎と基本を習得すべき時期を間違ってはいけないということを痛感します。

小学生の時は定期テストのようにある一定の期間の習熟度や定着を確認するものはなく、小テストに拠るものが多くなり、その基礎の定着や基本の徹底がなされているかをご家庭で判断することは難しいかもしれません。

また、機械的な計算であれば、あまり深く考えること無しに、進んでいくこともできるため、小学生の時に計算だけは中学生まで進んでいるが、文章題や図形は全くできないという問題点が露呈されているわけです。

 

 

また、中学生になってから、基礎を徹底しようとしても、徹底する間もなく、日々の学校の授業のスピードについていくのに必死で、過去の基礎を徹底する余裕が生まれてきません。当然です。部活や委員会活動などで忙しい中学生がそこまで基礎の重要性を自身で把握し、補完しようとするわけがありません。ましてや定期的におとずれる「定期テスト」を乗り切らないといけないわけですから、基礎がおざなりになってしまうのもうなずけます。

 

そのような中で、中1・中2と基礎を徹底しないまま、中3になり受験に突入し、基礎はもちろんややもすると基本の反復もできる余裕もなく、入試対策でぐらぐらしている土台に入試の勉強を積み上げていくわけですから、無理が生じるわけです。

だからこそ、小学校時代の基礎の徹底は本当に重要であり、小学校時代が大学入試まで影響を及ぼしてしまうという普段、中々わかりにくいことを微力ながらも地域の方に訴え続けていく必要があります。

 

もちろん、基礎ができていないから、放置したままでという指導形式をアドバンスは採っておりません。基礎の徹底はもちろん、遡行学習をしっかり行うことにより。できうる限りの対応をし、それぞれのお子様の成績をアップさせたり、志望校に合格してもらえるようにと考えております。ただ、その物理的時間がという問題点の検証です。

 

中2から入塾してもらい、基礎を徹底して、苦手だった英語の偏差値が60以上をたたき出せるようになったり、小学校から、計算、漢字という基礎を徹底し、基本の反復演習をしっかり行うことにより、素晴らしい大学に合格できた生徒など沢山の例もございます。

何事も、基礎、基本を軽視して、進んでいくことほど、恐ろしいことはありません。なぜならば、気づいた時、すでに遅しだからです。

 

そういったこともしっかりと検討した上で、新小6・新中3・新高3の2月からのプレ土補新規開講、4月からの8年振りの土曜補習の昼型復活など、受験はもう始まっているという「ゼロ学期」から、早くスタートできるような体制を作らせて頂きました。実際、本人の意欲が一番大切です。その意欲を支え続ける体制を作っていくこともわれわれ私塾の大きな課題です。今年の受験生にしっかり合格してもらい、次年度への足掛かりにしていきたいと思います。本年もよろしくお願い申し上げます。