2013年06月10日

塾長コラム


さて、梅雨とは言え、天気が良い日も多く、このままいけば水不足などがまた心配される今日この頃です。
 おかげさまで、2月から6月の今に至るまで、お問い合わせ、体験入塾、正式入塾の方々が本当に数多く来て頂き、大変有り難く、嬉しく思っております。
 収容定員の問題や講師研修など問題もあり、定員制限をお伝えしないといけないかもしれないという嬉しい悲鳴をあげております。
 無理に収容定員数を大きくしたり、講師も研修もほどほどに、すぐに授業を担当させたりしてしまうと、授業の質の低下を招き、結果として、生徒、保護者の方々にご迷惑をかけてしまうことになりかねません。我々アドバンスでは、規模だけを追い求めたり、講師研修を省略したりするようなことは、この12年間一切してきておりません。
 講師もアルバイトとはいえども、社会に出る前のプレ仕事となります。大学生、大学院生の学生には、まだまだ知らない仕事の常識などもあります。そういったことを研修した上で、授業に入ってもらいたい、講師の方の成長も願いながら、講師も育てるというつもりで今までやってきておりますので、安易なことはしたくありません。
 そういった面も含め、まだまだ至らないことも多いアドバンスではありますが、生徒とともに一歩一歩成長し、我々講師も今に安住するのではなく、更にスキルアップに磨きをかけていく必要を痛切に感じます。今後ともよろしくお願いいたします。
 さて、今年度一回目の中間テストが終わった中学、高校も多くなりました。
「先生!前回よりめっちゃあがったでー」
「5時間every day軟禁」(定期テスト対策講座のこと(笑))のおかげで80点アップした!」
などとニコニコしながら報告してくれる生徒も居りました。
「ちょっと、○○○で点数を落としてしまってん。次回は必ずこうするねん」
「初めてだったんで、勉強の仕方がぴんときてなかったけど、次回からはこうする」
などと今回の反省を踏まえ、次回への決意を述べてくれる生徒も居て、頼もしい限りです。
 こういった前向きな言葉が出る生徒は、時期は前後するかもしれませんが、必ず伸びます。
 やはり、我々が気をつけないといけないのは、次のような生徒です。
*自分の点数を覚えていない
*テスト範囲がわからない
*テスト結果に興味がない
*点数だけで一喜一憂している
*ケアレスミスだけを言い訳にしている
*反省が現状把握だけで、次回への取り組みがない
*丸暗記だけに頼っている

 もっと細かく掘り下げていけば、もっともっとありますが、大まかに言うと以上のような点です。
 こういったモチベーションも低く、学習習熟度も低い生徒の場合は、「希望」を与え続けることが必要だと考えております。
 そういった状況の時に、いくら細かな指示を出しても、右から左で、もっと言えば、「煙たがられる」だけで、すべてが悪循環になってしまいます。
 とにかく、見守ることも大切ですし、機をみて、適切な承認をすることも大切です。
 そういった教育コーチングのお話もいつかのタイミングですることができればと思っています。
 ここ10年、15年、コーチング全盛期には、コーチング至上主義というのでしょうか、コーチングさえやれば何事もうまくいくんだといった間違った考え方が流布されている状況でした。
 しかし、教育界の中でも、それだけではうまくいくはずがないという考え方もこの数年では多勢になってきており、ティーチングとコーチングを相手のその時の状況により使いわけ、比重を変えるといった考え方が主流になってきており、小職もその通りだと思います。
 例えば、何事も習い始めの時にはティーチングに大きな比重をかけるべきであり、それがだんだんできるようになってくると、コーチングの比重を大きくしていくことが非常に有効かなと思います。
 お父さんで言えばゴルフ、お母さんで言えば料理などを思い浮かべて頂くとなるほどと思われるかもしれません。
 ゴルフや料理を全くやったことがない段階で、「どうやったらうまくいくと思う?」というコーチングをやった所で、「?」ですね。
 ゴルフでも最初は、クラブの持ち方、角度のつけ方、力の入れ方、姿勢、見る方向を誰からに教わらなければなりません。
 料理でも、包丁の持ち方、材料の切り方、味付け、時間などを誰かから教わらないと全くやったことがない人はいきなり作ることができません。
 それが、ゴルフでも料理でも少しずつ上達してくると、「次はこんな風にしてみよう」という工夫が生まれます。でも自分だけでは自信がないので、誰かからアドバイス(コーチング)を受けると、自信を深め、「もっとうまくなりたい」という気持ちがより一層出てくるのです。
 そうった、人間の感情の心理、モチベーションアップには欠かせないコーチングだからこそ、うまく使いこなし、ティーチングもしっかりと行い、時には叱咤激励でぴりっとすることも必要です。
 我々も絶えず勉強です。こうすれば絶対うまくいく方法なんてありません。一緒になって、悩み、苦しみ、喜びを分かち合っていきたいと思います。