2017年11月27日

塾長コラム


早いもので、11月も下旬となりました。ちょうど公立中学の定期テストが終わり、現在、私立中学、高校生の定期テストが始まろうとしている時期であります。

 

アドバンスの方針として開校以来16年間続けてきたものの中に、「勉強はある一定の時間と量を確保し、必死で取り組む時期が必要である」というものがあります。

 

時間や量をすることなく、効率という名のもとに質だけを求めたりすることは、わかりやすく申しますと「楽をして、手を抜いて、いい結果を出したい」という考えだと思っており、質的変化が出るまで一定の時間と量は必要だという考えです。

 

受験学年では土曜補習で他の受験生より300時間以上も多いアドバンテージを持ち、また定期テスト対策講座では、最大2200分というテスト前の学習時間を確保したりして、「時間と量」を確保しています。

 

このように、ある一定の時間と量をこなしていくことによって「質的変化」が起こる時期がやってきます。

 

ただ、ここで気を付けなければならないのが、「これだけ長時間学習しているから、大丈夫だ」、「長い時間勉強しているから、結果に出る」と思ってしまうことです。

 

もちろん、テスト前に詰めて学習することは大切ですし、土曜日に長時間学習することも大切なのですが、それだけではだめだということです。

 

我々人間は、毎日欠かすことなく、ご飯を食べ、大きくなっていきます。思い付きでご飯を食べたり、週末だけご飯を食べて大きくなるわけではありません。

 

毎日毎日、規則的に朝食、昼食、夕食を食べることによって、成長していきます。

 

勉強もそれと同じです。

 

テスト前だけ長時間勉強したとしても、土曜日だけ長時間勉強したとしても、毎日毎日の積み重ねがないと大きくならない、成長しないのです。

 

テスト前だけ勉強して、定期テストも取れ、実力養成も図ることができるのであれば、誰もがそうすることでしょう。

 

土曜日だけ勉強して好成績がキープできるのであれば、平日は遊びほうけて、土曜日だけ勉強すればいいということになります。

 

しかし、現実はそんなことではうまくいかないので、毎日毎日の努力が必要になってくるのです。

 

スポーツや芸術などではそういったことは理解できていても、こと勉強になると「努力無しに何とか結果を出したい」と思ってしまうのはなぜでしょうか笑

 

そこで大切にしてほしい5箇条。

 

①新しく教わった方法をすぐに取り入れる。

②宿題をおろそかにしない

③復習をおろそかにしない

④詰めを甘くしない

⑤欠席を繰り返さない

 

これらをぜひ意識して頂きたいです。

 

今回のテストも、まだすべてのテストが返ってきていませんが、自分の過去最高点数を取ってくれたり、今まで苦手だった科目が一気に伸びたり、こつこつした努力が実りつつある生徒も多くなり「質的変化」が見られます。

 

その反面、自分のやり方に固執していたり、安易にわかっていると錯覚をしてしまったり、英単語を覚える努力をせずにテスト受けたりなど何度も口酸っぱく言うのですが、中々まだ通じていない生徒は、成績が芳しくないケースもあります。

 

もちろん、私共ももっと良い方法はないのかを絶えず模索し、裏切られても裏切られても何度でも伝え、実践させていくことが私共の使命と考えておりますので、テスト結果、それに至る努力の経緯などに反省点はなかったか、良かった点は何かを考えて、一人一人に対して、あきらめずに指導、アドバイスをしていきたいと考えております。

 

ただ、例えば小学校時代の積み残しや、悪い学習習慣などがついてしまっているケースにおいては、その思考習慣、行動習慣を変えていかなければなりませんので、なかなか一朝一夕にはいかず、私共も苦労することがあります。

 

一度や二度言って、思考や行動が変わってくれる人もいます。ただ、何十回、何百回と言ってもだめな場合もあり、言うだけでは、本人の意識改革にならないので、外的要因を色々な手段で与える必要があります。それが、今回の定期テスト対策講座の改革の大きな観点です。

 

①PM(プロジェクトマネジメント)の進捗管理の強化

 

学習計画を管理する(PM)を授業終了時に、ワークとPMを突き合わせて、一人一人チェックするようにしました。

 

②理科マラソン・社会マラソンの実施

今回、理科マラソン・社会マラソンとして、各中学、各学年別でそれぞれの範囲のプリントを用意し、1枚3分で、2巡、3巡と繰り返ししていくという学習方法を採用。

 

早い生徒は3巡目までいき、相当定着ができたのですが、遅い生徒は50分で1巡も終えられないというケースもあり、日常学習の不足を痛感しました。

 

普段学校ワークを終えるのがいっぱいいっぱいだった生徒も、早めに学校ワークを終えられ、定対テキストまで終えられるというパターンも増え、成果が出て嬉しく思っています。

 

③副教科の勉強の仕方伝授

副教科は中々毎日勉強するというのは難しく、テスト1週間前からの学習になるのは止むを得ませんが、驚いたことに「ノー勉強」でテストに突っ込もうとする生徒が居たので、急遽、学校別、学年別の副教科講座で重要事項確認を実施。

 

④CT(コーチングタイム)の実施

これは副塾長の教務便りに詳しくご案内しております。

 

良かった点、悪かった点を検証し、次に活かしていきたいと思いますので、ご家庭でもこれらの確認を頂ければ幸いです。

 

2020年度の教育大改革を踏まえ、次年度は、アドバンスでも改訂を行い、英語4技能の「聞く・話す」対策の授業や定期テストの点数を上げ、内申をしっかりと取れるよう5科対策授業や理社をしっかりと学習できるような講座の開講も予定し、現在、鋭意検討中です。

 

小学英語の教科化、必須化による小学英語の「聞く・話す対策」、プログラミング授業への対応なども踏まえ、より良い塾を目指し、皆様のお役に立てるよう頑張りたいと考えております。

 

年明けには方向性をお知らせできるかと思います。

 

是非、一人一人のお子様を大切に、可能性をできる限り伸ばしていくアドバンスの方針にご理解とご協力を今後ともよろしくお願いいたします。