2019年11月27日

塾長コラム


早いもので11月も下旬となり、めっきり寒さも厳しくなって参りました。今年の風邪は長引くようなので、気をつけていきたいと思います。

 

今月は、民間英語試験の導入が見送られたり、共通テストの記述式の採点の議論が再燃したりと現高2生以下の皆さんには落ち着かないニュースが飛び込んで参りました。

 

英検2020 1day S-CBTの仮予約で慌ただしく予約をしたのはなんだったのかと思う所はありますが、さきほど、英検協会からFAXが届き、手数料が引かれることなくキャンセルができることやキャンセルしないで受検をすることができることなどの連絡がありましたので、対象高校生には伝達いたしましたが、何やら先行きが心配されます。

 

共通テストの国語と数学の記述問題についても、雲行きが怪しくなってきており、あまり高校生を振り回すことがない対応になればと願うばかりです。

 

もちろん、制度がどのようなものになろうとも、基本は「しっかりとした実力をつける」ということを意識して取り組んでいかねばといろいろな計画を立てているところです。

 

大学入試も多様化してきて、以前のように「国公立と私立」という二軸だけではなく、「一般入試・学校推薦型選抜・総合型選抜」のどれを基軸にするのか、私立大入試でも「公募推薦を第一義的に目指すのか、そうでないのか」などといった考え方も必要になってきていると感じます。

 

また当然、関西圏と首都圏の大学入試時期、傾向なども異なるわけですから、そういった複雑に絡み合った多元連立方程式を解きながら進めていく必要があるわけです。

 

現在の高2生については、比較的順調に進度を進められている生徒が多く、さらにそれを進めていきながら、演習やテストを増やして定着を図っていくべく、高3の0学期(=高2の3学期)から本気モードになれるよう、面談を増やし、学習管理アプリで自宅学習をプランニングし、進捗をチェックしと進めております。

 

それをさらに進められるよう現役合格への完全学習カリキュラム(塾での学習+自宅での学習)を現在一人一人の進捗と状況を検討しながら、総合カリキュラムを鋭意作成しています。

 

完成次第、個々人と面談を行い、突き合わせを行っていきたいと考えています。

 

大学入試でこなさなければならない量と内容はかなりのものになります。時間があれば間に合うものも、時間がなくなてしまえば、間に合うものも間に合わなくなります。

 

できる限り早くスタートすることが何よりも重要なので、現高2生の皆さんには修学旅行が終われば、意識を変革して欲しいと思います。

 

高校入試については、今年は4月から遡行学習(つまづいている単元学年に戻り復習を行う)に力を入れ、週に1度のキャッチアップサポートを行ってきたのが功を奏している生徒が多いです。ただ、中々それ自体が進まない、時間をかけすぎてやるので、やる中で過去のものを忘却してしまうという流れになってしまう生徒もおります。その点を改良すべきと考えております。基本は自宅での学習で週に1回塾でサポートする形なのですが、自宅学習が進められない生徒も多く、そこも課題の一つです。

 

また、サマプロも「復習」+「予習」という主軸をそれぞれ多く取ることにより、例年以上に夏明けの全国模試結果や課題考査など良い成績を残してくれた生徒が多かったように思います。

 

「復習をすることによって実力をつける」、「予習をすることによって学校の授業をわかりやすくする」という基本のキではありますが、この単純なことができていない生徒が多いので、この2つの主軸は非常に大切な要素です。

 

これにならい、ウイプロも「復習」・「予習」を主軸にし、復習期間には、『反転学習』を実施いたします。反転学習とは、塾に来る前に自宅でテキスト等の解説を事前に読んでおいたり、基本問題を解いておいたりすることによって、塾に来て一から基本を行うのではなく、わからない問題の解説からスタートしたり、基本は大丈夫なので、標準問題や応用問題からスタートするということができる仕組みです。

 

一人一人指示を出す予定ですので、自宅での反転学習を行ってもらうことにより、塾での学習が非常に有効なものになると思いますので、保護者の皆様のご協力をよろしくお願いしたいと思います。

 

また、「復習」と「予習」の主軸は大切なことなのですが、演習量不足という別の課題も露呈してきました。「わかった」だけで終わるとその時は理解できていても少し経つとできなくなる、わかっていても自分一人では解けないというパターンです。

 

普段の授業においても、視聴後には必ず確認テスト(高校生は確認問題)やテキスト演習、チェックテスト(高校生は修了テスト)などで演習量をしっかりと取ってもらってはいるのですが、それでは不足する部分を宿題で課したりはしますが、それでも演習量不足が心配になっています。

 

自分一人で自宅でしっかりと演習をするのが一番の理想ではありますが、なかなかできないのが世の常でありますので、今回のウイプロでは「復習」+「予習」+「演習」の3つの主軸をしっかりと組み込んだ形のプランをご用意しました。

 

塾生の意欲向上カーブを描けるように最大限頑張りたいと思います。