2021年10月28日

塾長コラム


まだ暑さが続くなと感じていましたら、秋を通り越して一気に冬が来てしまったかのごとくの気候となりました。

各種入試も近づき、体調管理には留意していきたいと思っている今日この頃です。

 

さて、2学期の中間テストが終わったかと思えば、すぐに期末テストが始まる中学も多くあります。

受験生の内申をつける準備期間が必要とは言え、期末が終わってから終業式まで43日間あるというのはさすがに期末を早め過ぎではないかと思っております。

 

年々早くなっており、自分たちの頃は、12月に入ってから期末というのが普通だったような気がするのですが、期の末でも何でもなくなっていて、子どもたちの負担が大きく少し不憫に思います。

 

早まること自体もそうですが、もっと言いますと、この期末終了後の43日間に学習する内容が、学年末考査範囲に乗ってくるわけで、いくら学習はエンドレスといえども中々ハードなスケジュールになってしまっております。

 

と学校スケジュールに文句をつけていても始まらないため、早め早めの対策に手を打っていきたいと思います。

 

何度かご案内をしておりますが、今年の中学校教科書改訂に伴って、英語の英単語の難化が一気に進んでおります。詳しくは弊社ホームページのブログに具体的な英単語などを挙げてご説明しておりますので、そちらをご覧頂ければ幸いです。

 

1200語から2500語へ倍増となっており、大学入試でも見かける英単語が中1、中2からどんどん出てきております。

 

テスト前だけで英単語を覚えようという一夜漬けは到底間に合わないため、3~4週間前から英単語学習プリントを配布し、2週間前から英単語テストを実施しており、早期に英単語暗記を進めてもらっています。もしそれをしていなければ、えらいことになっているのではと恐ろしくなります。

 

さらに小学英語とのカリキュラム連携がうまくいっておらず、今年の中1生のbe動詞、一般動詞の混乱率は例年以上に高い気がしており、1つのLessonに混在している影響が大きくなっている気がしております。

 

また、2学期開始早々から、旧教科書では3学期に出てきていた単元が続出するため、一旦つまづいてしまうと、取り戻す時間がないまま、わからないことも増え、どんどん進んでしまうという悪循環を危惧しております。

 

おかげさまで、弊社の中学生は、別紙のとおり、自学の習慣がついている生徒はもちろん、まだ中1生でそこまでいっていない生徒なども、英単語テストやテスト前のアウトプット重視で極端な成績になってしまっている生徒は少ないですが、今後気を許すと一気に成績が急降下する教科書改訂ですので、今取れている生徒の皆さんも気を抜くことなく、しっかり普段の学習強化をしてもらいたいと思います。

 

来年は高校の教科書改訂年となります。現在の中3生が高1になるときから、新しい学習指導要領による新しい教科書で学びます。

 

全般的に大きな改訂となっており、思考力を重視する「論理」という言葉を「科目名」につけ、論理的思考力を高めたいという強い意志が示されています。

 

社会も必須で地理総合、歴史総合があり(今までのA)、今までのBと呼ばれた深い教科書が世界史探求、日本史探求という科目になります。新しく公共という公民科目も増えます。

 

数学は数Cが復活し、ベクトルが数Cへ移行するなどの変更もありますし、情報が必須となり、共通テストにも必須化されるという予定で進められています。

 

現高1までは旧課程で入試ですので、直接的な影響は少ないのですが、浪人してしまうと新課程での入試になり、移行措置がどこまで取られるかによりますが、中々大変な入試になってしまうことは避けられません。

中学校の教科書改訂でこれだけ大変な状況ですので、来年の高校の教科書改訂にあたる今年の中3生(新高1生)以下の学年は、本当に心してかかってほしいと思っております。

 

さて、昨年に引き続き、自学月間であるFor myselfを11月から実施いたします。

自分自身で学習できる習慣がつきますと、成績の伸びや定着は一気に高くなります。

無理矢理、強制的に、嫌々やることと、自ら意欲的にやることで結果に違いが出るのと同様です。

お子さま自身が自ら考え、自ら行動できる姿勢を身につけられることを目標として、自発的に学ぶことを意識した学習スタイルを実践しております。

 

その一環として、自学を行い、自ら意欲的になるきっかけを作りたいと考えております。

賞品も用意し、ランクアップごとに違う賞品をお渡しします。

 

ちょっとした楽しみがあると人間は意欲的になったりできるものですから、その気持ちを大切にしてもらいたいと思います。

 

去年は高3生が全賞品制覇するなど頑張ってくれました。今年は何年生が制覇するのか今から楽しみです。