2013年01月18日

子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ


月号に引き続き、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。
 保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。

出典:
マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行
「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

☆うまくいかない時こそ親の出番☆
 皆さんは、「子どもがうまくいっていない」と感じたとき。どんな声をかけていますか?

 「しっかりしなさい!」
 「もっとがんばりなさい!」

なんて、言ったりしていませんか?

 この言葉は、子どもにいい刺激を与える場合もありますが、時と場合によっては、

 「あなたはだらしないわよ」
 「あなたはがんばっていないわよ」

というメッセージとして受け取られる可能性もあります。

そこで、

 「あなたは、こんなもんじゃない!」
 「あなたは、これで終わるような人間ではない!」

 何がこんなもんじゃないのか?
 何がこれで終わるもんじゃないのか?
 具体的には何もありません。でも、現状から何らかの変化をもたらす才能とそれを活かす力があると信じる言葉です。
 この言葉を聞いた子どもは、何だかわからないけれど、親が自分の
未来にまで信頼してくれていることを感じるでしょう。

 そして、いつかこの信頼に応えようとやる気を出してくれること間違いなしです。

 一時の感情のままに子どものやる気をくじく言葉を脇において、将来に渡って子どもの心の支えになる言葉を与えませんか?

 「あなたは、こんなもんじゃない!」
 「あなたは、これで終わるような人間ではない!」

幸か不幸か、我が家では今週末に使えそうです。

☆受験前のアプローチ!☆

◇明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて、入試のシーズンがやって来ました!センター試験を皮切りに、中学入試、高校入試、一般大学入試と2月末まで、大変な時期です。
 ◇そんな中でも子ども達は、屈託のない笑顔でいますから、全然受験を意識していないかと言うとそうでもないのです。子ども達だって、親同様、不安で心配で、心の中は、色々な感情が、渦巻いているのです。そこで、今回は、入試直前の精神的ケアについて考えてみたいと思います。
 ◇入試前は、誰でも不安になるものです。不安を解消させるためには、自信を回復させることと具体的な行動を指示して、不安になる暇を与えないことです。
 ◇まず、自信を回復させるためには、勉強で辛かった経験を思い出させて、それを乗り越えたという事実をもう一度実感させることです。
お母さん:最近、元気ないわね。風邪でも引きそうなの?
A君 :全然!元気だよ。
お母さん:そう。それならいいけど。A君、去年の夏は、部活に勉強に頑張ってたけど、あの時は、どうだったの?苦しくなかった?
A君 :はいっ!?苦しかったに決まっているでしょ!やらなきゃ、お母さん怒ってたでしょ。しょうがないから勉強もやったんじゃないか!
お母さん:でも、あの夏はA君凄かったわね。よくあの夏を乗り越えたと思うわ!あの夏乗り越えられたんだから、もう大丈夫よ。自分を信じて入試も乗り越えてね。
A君 :そんなの分かっているよ!
 ◇昔の苦しい時を乗り越えたということを思い出させて、自信を回復させてください。いつのことでもいいのです。子どもが一番頑張っていた時を確認してあげてください。自分には、苦しい時を乗り越えるだけの力があるのだということを思い出させて、前に向いてもらうようにするのです。
 ◇次に具体的な行動を指示することですが、これは、お母さんが、主体的にやるというよりも、学校や塾の先生に具体的な勉強内容を聞いて、伝えてあげることです。または、時間管理だけを提案することです。
お母さん:最近、元気ないわね。入試が近づいてるから?不安なの?
A君 :元気だよ。
お母さん:そう。それならいいけど。学校の先生に聞いたんだけど、A君の受験する高校は、数学の場合は、教科書の最後のまとめの問題をしっかりやっていれば、大丈夫だって言ってたよ。英語は、教科書の最後にある単語リストをしっかり覚えることだって。ちょっと計画立てて、やってみたら。
A君 :わかった!わかった!
お母さん:やることがわからなかったら、学校の先生か塾の先生に具体的に何をすればいいですか?って聞くのよ。
A君 :そんなの分かっているよ!
◇この時期、どの子どももお母さんやお父さんのアドバイスを聞いていないようで、聞いているものです。子どもを説き伏せて、勉強に向かわせるのではなく、子どもの気持ちを考えて、何気なくアドバイスをしてみてほしいのです。彼らは本当は藁をも掴む気持ちでいるのですから。