子どものやる気を引き出す!親のアプローチ
恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません
出典:マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」
☆子どもの嘘との付き合い方!☆
◇子どもは、時に無邪気な天使にも無邪気な悪魔にもなります。明るく、屈託のない笑顔を見ると、子どもはやっぱり天使なんだと思えてきますし、子どもの何気ない一言がグサッと心に刺さって痛い時は、無邪気な悪魔のようにさえ思えます。
◇しかし、子どもは、あまり何も考えていないものです。思いついたことが、ちょっと口を突いて出てきただけのことが多いのです。実は、人間はそんなに色々なことを考えているわけではなのです。
◇しかし、それで終わらないところが子育ての難しいところです。子どもが無邪気でいる奥に、隠れた意図が存在したりするのです。ちょっとした一言が、どんな目的から発せられるか、それを考えないと上手く子どもと付き合えない場合があります。逆に考えすぎて、子どもと上手く付き合えない場合もあります。今回は、子どものウソについて考えてみたいと思います。
「子どもの嘘と付き合う」
◇子どもはよく嘘をつきます。嘘とわかる嘘をついて失笑を買う場合もありますし、巧妙な嘘をついて、上手く困難を乗り切る場合もあります。親として子どもの嘘をどう考えるかですが、基本的には、子どもの嘘に上手く付き合ってあげることです。
◇何でもかんでも嘘はいけないと目くじらを立てることはありません。嘘も方便といいます。しかし、だからと言って、見過ごしてはいけない嘘もあります。たとえば、誰かを陥れるような嘘です。自分の間違いを友だちのせいにして、真実を誤魔化そうとする嘘は見逃してはいけません。お母さんが子どもの説明に違和感を持つのであれば、そこはしっかり聞き質すことも必要です。
以下の会話は、そんな例です。
お母さん:今日、先生から電話があったよ。B雄君と喧嘩したんだって
A君 :そうなんだ。
お母さん:どうして喧嘩なんかになっちゃったの?
A君 :B雄が急に殴ってきたんだよ。
お母さん:そうなんだ?……で、あなたはどうしたの?
A君 :頭に来て殴り返した。
お母さん:それで喧嘩になったの?
A君 :奴が悪いんだよ。俺のこと馬鹿にするから。
お母さん:もう一度聞くけど、何で喧嘩になったの?
A君 :奴が急に殴ってきたんだよ。
お母さん:なんでB雄君は、あなたを急に殴ったの?何かあったからB雄君は、あなたを殴った訳でしょ。そうじゃなきゃ、一方的にB雄君が悪いのね。
A君 :え~……
お母さん:しっかり説明しなきゃダメよ。今のじゃ、B雄君だけが悪いって聞こえるわよ。喧嘩の原因はB雄君のせいだけなの?違うでしょ。他人のせいにして、自分は悪くないなんて言おうとしちゃダメよ。喧嘩は、どっちにも原因があるものなんだから。わかった!?正直に話してごらん
A君 :わかったよ……
◇子どもの嘘を、嘘と断罪することはありませんが、しっかり親がリードして、子どもが正直に話せるようにもっていってあげることも必要なことです。
◇見逃してはいけない嘘の一つは、自分をかばおうとして他人を悪者にしようとするものです。こういう嘘は意図的でない場合も多いものですが(無意識的に防衛本能は出てきてしまうので)ここを見逃さないようにしたいものです。
「子どもの嘘をしっかり受け止めよう!」