2021年01月29日

子どものやる気を引き出す!親のアプローチ


恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。

 

出典:

マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行

「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

 

☆ 主導権争いから一歩身を引く! ☆

◇正義感の強いお母さんは、子どもに対しても正義を通そうとする傾向が強いようです。子どもは小さな大人だとは言っても、それほど言語活動が発達しているわけではないですから、お母さんのロジックに勝てるわけがありません。色々抵抗はしていても、結局のところは、口でやり込められてしまうことが多いのではないでしょうか。

 

◇往々にして、正義感の強いお母さんは、子どもに敗北感を負わせながら、子育てをしているようなところがあります。これは傍から見ていると、お母さんと子どもの主導権争いそのものなのですが、お母さんは、それにどういうわけかなかなか気が付かないのです。子どもと主導権争いをしても、何もならないのですから、自分を冷静に見るべきなのですが、それがなかなか難しいようです。

 

◇こんな会話が行なわれて、お母さんが不愉快になりそうだったら、自ら身を引いて欲しいのです。それは、主導権争いを子どもとやっている可能性が強いからです。

 

A君 :ただいま!今から遊びに行ってくるよ!

お母さん:学校の宿題はないの?

A君 :後でやるから平気だよ!

お母さん:いつもそんなこと言って、やったためしがないじゃない!宿題をやってから遊びに行きなさいよ!

A君 :えっ!?ダメだよ。友だちが待っているから。

お母さん:どこで待っているのよ。そんなこと言ってもダメよ。今日は、宿題をやらないで遊びに行くことは許しませんからね。

A君 :ふざけるなよ!何で?後で宿題やるって言ってんじゃん!

お母さん:何がふざけるなよ!?そんな言葉使いして!自分の都合が悪くなるといつもふざけるなって!そういうことで良いわけないでしょ!

 

◇こんな会話が繰り広げられたら、これは宿題をやらせたいお母さんとすぐに遊びに行きたい子どもの力関係の争いになっているのです。無理やり宿題をやらせたところで結果は知れています。勉強にならないはずです。だとすれば、裏切られる約束かもしれませんが、遊びに行った後で宿題をすることを約束させ、その約束を子どもがどう実行するのかで、話し合いを持ってみてはどうでしょう。

 

 

言い争いの最中にシロクロ決着
をつける必要はないのです。子どもを言い負かしても良いことはありません。親が大人になることです。主導権争いから一歩身を引いてみてください。

 

『主導権争いから一歩身を引く!』