2021年12月27日

子どものやる気を引き出す!親のアプローチ


恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません.

出典:マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

 

☆子どもが元気になる言葉を考えてみよう!☆

◇読者の皆さんは、「子どもがうまくいっていない」と感じた時、「最近何か変だなァ」とか「元気がないように感じるなァ」と思った時、どんな声を子どもにかけていますか?体育会系のお母さんなら、「しっかりしなさい!」とか「もっとがんばりなさい!」なんて、声をかけていたりしませんか?

 

◇この言葉は、子どもにいい刺激を与える場合もありますが、時と場合によっては、子どもにダメージを与えてしまったりします。それは、「しっかりしなさい!」や「もっと頑張りなさい!」というメッセージ(デノテーション)には、「あなたはだらしない人ね」とか「あなたは全然がんばっていないわよ」という意味(コノテーション)が感じられるからです。

◇そこで、こんな風に声をかけてみたらどうでしょう。

 

「あなたは、こんなもんじゃない!」
「あなたは、これで終わるような人間じゃない!」

 

◇これらの言葉、何がこんなもんじゃないのか?何がこれで終わるもんじゃないのか?具体的には何もありませんが、しかし、このメッセージ(デノテーション)から感じられる意味(コノテーション)は、子どもの可能性を親が評価しているように子どもは感じられるはずです。この言葉を聞いた子どもは、何だかわからないけれど、親が自分の未来にまで信頼してくれていることを感じるのです。そして、いつかこの信頼に応えようとやる気を出してくれる言葉なのです。

◇子どもの変化に気が付いて、子どもに元気になってもらおうとかける言葉ですが、ちょっとしたことで、メッセージの取り間違えが起こってしまうものです。元気を出させようと発する言葉なのに、その反対の結果になってしまう。よくあることです。以前にも触れたデノテーションとコノテーションの考え方をちょっと思い出してみてください。子どもがどう受け止めるか、そこがコミュニケーションでは、非常に大切なことなのですから。「頑張って!」と言わなくても結果的に「頑張って?」と伝わる言葉、それが、この2つの言葉です。

「あなたは、こんなもんじゃない!」

「あなたは、これで終わるような人間ではない!」

 

『子どもが元気になる言葉を考えてみよう!』  

 

 

☆冬休みに生活リズムを掴む!☆

◇冬休みは短いので、夏休みのように余裕を持って色々な体験をさせることがなかなかできません。ましてや、お正月シーズンに旅行の計画を立て、いつもとは違った経験をさせようと思っても、そうは問屋が卸してくれない
のではないでしょうか。そんな時は、休みのテーマを変えてみましょう。

 

たとえば、生活リズムを確立するとか、読書の習慣をつけるとか、家で出来ることをテーマにしてみるのです。

 

◇休みに入ってしまうと、ついつい明日の予定がないから、生活リズムが崩れやすいものです。学校がないから、早く寝るプレッシャーもないし、明日までの宿題もないから、ダラダラ過ごしてしまいがちです。
そうならないことを、この冬休みのテーマにしてみてはどうでしょうか。

 

お母さん:明日から冬休みだけど、この冬休みは、どういう目標で過ごすの?

 

A 君 :え~?考えてないよ。

 

お母さん:この冬休みは、そんなに予定がないから、学校がある時と同じように過ごしてみない?

 

A 君 :嫌だよ!せっかくの休みなんだよ!?

 

お母さん:そうね。だから、学校へ行こうとかいうんじゃなくて、学校がある時と同じタイムスケジュールで過ごさないかなって思って。その方が、1月から学校が始まった時に楽なのよ。たとえば、朝は、いつものように7時に起きて、7時50分には、まずは、自分の部屋で、自分の決めた課題を12時までし、12時からお昼をとって、12時50分からまた自分の課題を行う。こんな感じで、冬休みを学校のスケジュールのように過ごしてみるのよ。そうすれば、冬休みが終わっても、直ぐに学校に慣れるし、休みボケなんてしないはずよ。

 

A 君 :え~何か変な感じ。せっかくの休みを何か無駄にしているように思うけど。

 

お母さん:そうかなあ。A君は、夏休みには計画的に勉強もやり、趣味もやり、旅行にも行ったよね。物凄く充実してなかったっけ?
冬休みは、夏休みの凝縮版よ。短い間だけど、自分で計画立てて、自分の課題をどんどんこなしていけばよいのよ。課題って言っても勉強だけじゃないのよ。本を読むとか、漫画を読むとか、ゲームをするとか、友達と遊ぶとか、普段やっているスケジュールで冬休みを過ごすっていうことよ。

 

A 君 :わかった。やってみるけど、お母さん、31日だけは夜更かしさせてよ。

 

お母さん:そうね。分かったわ。

 

◇こんな感じで、今年の冬は、計画を立ててみてはどうでしょうか。生活リズムを確立しておくと、やりたくないこともやるようになるし、決められたプログラムもやりやすくなるものです。この冬は、「生活リズムを掴む」をテーマにしてみてはいかがでしょうか。

 

『生活リズムを掴む!』