子どものやる気を引き出す!親のアプローチ
恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。
保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。
出典:
マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行
「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」
☆たまには表現を変えて子どもと向き合う!☆
◇夏休みに入ると、子どもたちと接する時間が多くなると思います。気分転換をして、普段とは違う関係を作ってみるのはどうでしょう。いつも使っている言葉遣いを変えて、子どもたちを驚かせてみてはいかがでしょう。
◇たとえば、いつもの会話がこんな会話であれば、
お母さん:朝起きて何をやる約束だっけ?
A君 :学校の夏休みの宿題だよ。
お母さん:じゃあ、今からやりなさいよ!
A君 :今起きてきたばかりだから、ちょっと待っててよ。
お母さん:何言っているのよ。いつもそんなことばっかり言って、やらないじゃない。宿題やらないのなら、今日は遊ばせないからね!
A君 :えー!何で?!やるよ。やればいいんだろう!
◇上記の会話をこんな会話に変えてみてはどうでしょう。
お母さん:今日一日の予定は?
A君 :えーっと、午後からプールに太郎と行く約束があるなあ。今日の予定はそれだけかな。
お母さん:午前中は、どういう予定なの?
A君 :何も予定はないよ。
お母さん:ということは、お母さんとの約束を守れるってことよね。
A君 :約束?何だっけ?
お母さん:朝起きて何をやる約束だっけ?
A君 :学校の夏休みの宿題だよ。
お母さん:そう!その約束!
A君 :分かっているよ。やるつもりだよ。
お母さん:何時からスタートするの?それだけ教えて。
A君 :えー?そうだな?10時から。
お母さん:分かったわ。頑張ってね。
◇親が無理にやれ!といったところで、大して学習効果が上がるわけで
はありません。そうならば、お互い気分を害さないように、自分の気持
ちを伝えたほうが良いに決まっています。
ちょっとした表現で、子どもも親も気分が違ってきます。この長い夏休
み、毎日毎日、叱ってばかりいないで、対決構造を避けて、友好的な関
係を築いてみてはいかがでしょうか。
『表現を変えてみよう!』
☆自己肯定感を高める!☆
◇自信とは、自分の可能性を信じることです。自分には何かをやる能力があるとか、自分はどんな状況でも何とかなるとか、自分に対する信頼がある状態を自信のある状態というのです。
◇こういう自信を持つためには、どういう感情が必要なのでしょうか。
それは、自己を肯定する感情です。自己肯定感が、自信に繋がるのです。
それでは、この自己肯定感はどうすれば高まるのでしょうか。
◇それは、交流分析の言うプラスのストローク、特に無条件のプラスの
ストローク(承認)を子どもたちに投げかけることで、子どもたちの自己
肯定感は高まります。
◇無条件のプラスのストロークとは、子どもが、何かをしたから褒めるというよりも、何もしなくても子どもがいるだけで、親として子どもを認めるというものです。この無条件のストロークで子どもたちのセルフ・エスティームが高まるので、自己肯定感が高まっていくのです。
つまり、お母さんやお父さんが、自分のことを重要だと思ってくれてい
る。お母さんやお父さんに認められている私は、自分のことを肯定して
良いんだ!という風になるからです。
◇たとえば、算数のテストで、100点を取ったから褒めるというのは、条件付のプラスのストロークです。それに対して無条件のプラスのストロークは、どんな得点でも親として子どもに対して優しく接するということです。
◇子どもの存在をいつでも関心を持って見つめていくと、子どもの自己肯定感は、高まっていくものです。自己肯定感が、高まってくれば、何に対しても自信を持って臨めるようになりますし、新しいことをして、たとえ失敗しても、失敗から何かを学ぶようになっていくのです。
◇そうなれば、子どもは自分自身の強さを実感できるようになっていく
ものです。
◇私たちは、子どもの良い面と悪い面を同時に認めることです。そして、良い面に関心を示して、良い面を伸ばしていこうとすることです。
そうすれば、子どもは自分自身の可能性を信じられるようになります。
そうなれば、子どものやる気は断然高まってくるはずです。
『子どもの自己肯定感を高める!』