2019年08月23日

子どものやる気を引き出す!親のアプローチ


恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。

保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。

出典:

マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行

「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

 

☆Iメッセージを活用しよう!☆

 

◇IメッセージとかYOUメッセージという言葉を聴いたことがあるでしょうか。

 

◇このメルマガでも何回か出てきた言葉ですが、子どもを叱る時には、Iメッセージが有効です。YOUメッセージの叱り方と比較してみるとIメッセージの優しいニュアンスがわかると思います。

 

お母さん:太郎君、なんで朝からゴロゴロしているの?

太郎君 :別に。ゴロゴロなんてしてないよ。

お母さん:じゃあ、学校の宿題でもしなさいよ。なんで、こう毎日、ゴロゴロ出来るんだろうね!

太郎君 :だから、ゴロゴロしてないよ。テレビを見ているだけだろ!

お母さん:そういうのをゴロゴロしているというのよ。駄目な子ね!

こんなことばっかりしてたら、ろくな大人にならないわよ!

もっとシャッキとしなさい!

 

 

太郎君 :分かったよ!

お母さん:次郎君、朝から何もすることないの?

次郎君 :別に。

お母さん:じゃあ、学校の宿題でもすれば。お母さんは、あなたが勉強している姿を見るのが好きだな!

次郎君 :え?僕は今テレビを見ているんだけど。

お母さん:お母さんは、あなたがテレビを見ていて、やるべきことをやらないのは、嫌だわ。

次郎君 :分かったよ!勉強すればいいんだろう!

 

◇この二つの会話は、同じようなものですが、二つ目の会話には、Iメッセージが含まれています。お母さんの気持ちを直接伝えているところです。相手の行動を自分としてはどう感じるかを伝えているところです。

 

◇太郎君を注意している感じと、次郎君を注意している感じは違っています。次郎君に言っている方が、次郎君も受け入れやすくなっているのです。

 

◇注意を促したい時に、Iメッセージをぜひ活用してみてください。長い夏休みです。子どもとの関係を悪くしない、一つのメッセージだと思って、試しにやってみてください。子どもは、基本的に親の求めに対して応えるものですから。

 

☆子育てと勉強☆

◇子育てとは、何でしょう。子どもを育てるとは、どういうことなのでしょう。色々な答えがあるでしょうが、今回は、公共性を育てるという風に考えてみます。つまり、子育ては、子どもを大人にするために、公共性を子どもの中に根付かせることなのです。 

 

◇そうすると、子育てで必要なことは、公共性に関連することを教えたり考えさせたりすることだということです。それでは、公共性とは何か。 簡単に言えば、複数人の中で他人に不快な思いを与えずに振る舞えること、集団の秩序を乱さないこと、この集団が存続するように行動すること等々、ということです。

 

 ◇ですから、子どものうちに、約束は守る、人の話は聞く、ルールを守る、他人と喧嘩しない、暴力を振るわない、ものを粗末にしない、悪いことをしたら謝る、目上の人を尊重する、親を大切にする等々、を教えるのです。これが、子育てです。 

 

◇それでは、子どもはなぜ勉強をしなくてはならないのでしょうか。これまた、公共性を習得するためにです。子どもは、勉強をすることを通して、公共性を学びます。学校に行けば、そのルールがあります。集団の中で皆で学びます。 学校で勉強するということは、公共性を学び、そして、それを試す素晴らしい時間なのです。人の話を行く時は、どういう態度でいるのか。人の指示を聞いて実行するとはどういうことなのか。 他人に迷惑をかけないということは、どういうことなのか。準備をする意味は何なのか。自分が理解できないことを他人に聞くにはどうすれば良いのか。何かを学ぶためには、どうすれば良いのか、等々。色々な生きる力を実は勉強をするプロセスで学ぶのです。 

 

◇子育ては、公共性を培うプロセスです。そういう風に考えて、子どもとの距離を取りながら、子育てを楽しんでください。  

『子育ては公共性を培うプロセス!』