2024年04月02日

教務便り


1月、2月、3月は本当にあっという間に過ぎ去っていき、なんと新年度を迎える時期となりました。

 

4月6日(土)にある高校入試説明会の準備を行っていると、もう1年が経ったのかと月日の速さに驚かされます。

今年度は高校入試にも様々な動きのある年となりそうです。今回の入試説明会でもお話させて頂きますが、大きな教育テーマとして掲げられているものに「STEAM教育」というものがあります。

 

STEAM教育とは、

Science(科学)

Technology(技術)

Engineering(工学)

Mathematics(数学)を統合的に学習する「STEM教育」に、

 

さらにArts(教養/創造性)を統合し、各教科での学習を実社会での課題解決に生かしていくための教科横断的な教育手法です。

 

現在の子どもたちが大人になった時にはAIや科学技術は今よりももっと生活の中に入り込んでくるものと考えられるため、それらに対応できる人間を育てようという趣旨です。

 

根幹となるのは、教科横断型の学びを元に、論理的思考力や自己解決能力を身に付けるということです。

 

これを知った時に、アドバンスが目指していた教育方法は間違っていなかったのだなと感じました。

アドバンスでは創立当初より「教え込まない指導」というものを掲げております。

 

塾=教えてもらう場所というイメージが強いと思いますが、塾は最終的には、生徒自身が自ら考える力を身に付け、自ら問題を解き進めていくためのサポートをする場だと考えています。

 

もちろん、初見の単元や課題についてのインプット(知識の習得)はとても重要なものですが、その後の演習を進めていく過程では、講師が手取り足取り行うものではなく、自分自身で考え、試行錯誤を行いながら、解決していくことこそが、学力向上や成績向上における大きなポイントだと考えています。

 

1から10まで講師が横についていくことは、確かに楽かもしれませんが、想定外のものに直面した時に、きっと次の一手を出せなくなるのではないかと危惧しています。

教えてもらわないとできない。のではなく、まずは生徒自身で考えてみて、それでもできない時にそのサポートや道しるべとなる役割ができればと考えています。

 

もちろん、お子さまの学年や習熟度などにもよりますので、そこは1人1人に寄り添った形でのサポートが必要ですが、段々と手を離していきながら、目は離さないということが必要なのではないかと考えています。

平常授業や春フリでも、初めは入門編でもやっと解けるといった中学生が、今は標準編や少し難しめの応用問題に対応できるだけの力を身に付けてくれていっております。

 

その生徒にも、前はこれも難しく感じていたんだよ~とフィードバックすると、確かに!と嬉しそうに自身の成長を感じてくれている様子でした。

自分の成長を感じながら、学ぶことは、自己肯定感も高まり、また勉強することが楽しいにつながっていくのではないかと考えています。

 

勉強は時につらく、しんどいものかもしれませんが、出来るようになった時の喜びや、結果が出た時の達成感は、なにものにも代えがたいものだと思います。そういった経験を、アドバンスでも積んでもらえるようにしていきたいと考えています。

 

さて、STEAM教育に戻りますが、高校でもこのSTEAM教育に焦点を当てた改革が行われており、今年も学際系と呼ばれる文理融合の学科や、地域社会との連携を深め、探究を深める形式の学科など、STEAM教育に関する学科も新しく誕生していく流れとなりそうです。

 

そんな流れに置いていかれることのないように、情報発信も行いながら、私自身も勉強をしていきたいと思います。

 

新年度が始まり、あっという間にGWを迎え、さあ中間テストだ、期末テストだという時期になる前に、今年1年をどんな1年にしてみたいのかなど、また生徒面談を行いながら、1年の目標を聞いていきたいと思います。

 

昨年度、受験生だった中3生も新高1生として新たな生活がスタートします。また、その他の学年の生徒も学年が上がり、受験生となる生徒たちもたくさんいます。

 

その新しい生活がより良いものとなるよう、一緒になってサポートしていきたいと思います。

今年も一年何卒よろしくお願いいたします。