教務便り
ご無沙汰しております。安田です。梅雨の季節となり、湿度の高い毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
7月2日から始まった三者面談では、ご多忙の中、足をお運びいただきまして、感謝申し上げます。
私どもアドバンスでは、こうして保護者の方と膝詰めでお話させて頂く機会というのは、通塾時には見られない生徒の新たな一面を知ることができたり、また、保護者の方のお考えなどに触れられたりできる、貴重な時間と捉えております。
また、それと同時に、保護者の方のご期待に応えられるようにしなければと、身の引き締まる思いをしております。
生徒の皆さんも、この面談をきっかけにして、意識を高めてもらえればと考えております。
さて、サマプロにも今月25日から突入するとあって、勉強への取り組み方について、書かせて頂こうと思います。
「勉強=教えてもらうモノ」
生徒の中には、そんな風に考えている人もいるかと思います。
かくいう私も、学生時代、そのような気持ちでいたこともありました。しかし、このように「受身の勉強」としての姿勢を続けている限り、勉強は楽しくありませんし、成績も伸びにくいモノとなります。
それは、何故か。
「勉強=教えてもらうモノ」と定義づけているため、「知らないことはできない」という論理的思考に陥ってしまうからです。
はたして勉強とは、必ずしも「教えてもらわないとできないモノ」なのでしょうか。
もちろん、応用問題や難問の中には、1人では手も足も出ないという時もあります。
しかし、それはほんの一握り。
例えば、英語を例にあげますと、英単語の暗記、文章の音読、文法の理解など、むしろ自分の力で頑張らないといけないということも沢山あるはずです。
そして、これらのことは、自分から積極的に取り組めば取り組むほど、理解は高まり、吸収も早くなります。
しかし、放っておいては何もできないままです。
わからないところを「教えてもらう」ことも重要なことではありますが、その教えてもらったことを「活かしていく」ことができるのは、自分次第なのです。
例えば、教えてもらった解き方通りに解いてみているのか、何度も解き直して理解を深めているのか。
そういった観点が抜けてしまって、「受身一辺倒」な勉強になってしまうと、確実に成績は伸び悩んでいきます。
それは、「自分で努力する」という勉強ができていないからです。
この夏休みは、全生徒サマープログラムに移行しますが、そこで意識してもらいたいことは「受身」になるのではなく、
「もっと沢山のことを理解しよう」
「できないと感じていることをできるに変えよう」
という風に、勉強に対して、自ら攻めていく気持ちを持ってもらいたいと思います。
そうして意識をすると共に、
「どうすれば、理解できるのか」
という行動面でも考えながら、勉強してみてください。
今までとは違った取り組み方ができ、勉強の楽しさが垣間見られると思います。
今まで「わからない」だから「できない」と放置していた部分もあると思いますが、今こそ、発想の転換をしてみましょう。
「わかるようになるには、どうすればいいのか」
「教えてもらった後、どうすれば忘れないのか」
教えてもらった時はわかるけど、あとでしようとしたらできない。
そんな言葉もよく聞きます。
その「あとで」とは、いつのことなのでしょうか。その当日でしょうか。翌日でしょうか。それとも、1ヶ月後のテスト前日なのでしょうか。
それによっても大きく異なってきます。
今「できない」のであれば、「できるようには何をすべきか」それを意識して取り組んでみてください。
できなくなっている原因を考えていくと、塾長コラムで書かれているような「自分自身の勉強の仕方」に原因があるかもしれません。
特に受験生の皆さん。
「何となくわかる」という知識では、入試には対応することができません。
自信を持って答えることができて初めて得点力が身につき、合格するための実力が備わったと言えます。
この夏休みは、自分の知識に自信を持てるように、1つ1つの知識の定着と「曖昧にしない」という意識を植え付けてもらい、頑張ってもらいたいと思います。
「自分は、勉強ができない」
そんな風に考えて、勉強から目を逸らしている時間があるなら、何故できないと感じているのか、それはどうすれば覆すことができるのか、そう前向きに考えて、1つ1つ、凝り固まった考えにメスを入れていってもらいたいと思います。
初めから全部出来る人はいません。できているように見える人は、それだけの努力を必ずしています。
その努力を怠らず、サマプロでは「新たな自分の発見」を目指して、頑張っていきましょう。