2012年05月18日

教務便り


ご無沙汰しております。安田です。もう初夏だというのに、朝晩は少し冷え込むような日もありましたが、いかがお過ごしでしょうか。毎回の出だしが、天気の話になっているような気もしますが、実際、おかしな天気が続いています。先日は、異常気象に加えて、関東の方で竜巻の被害が大変なことになっています。
 竜巻のメカニズムは、いまだはっきりとは解明されていないようで、また竜巻注意報などの予報も精度は非常に低いようです。
 自然の猛威には、昨年からも非常に恐れる点が多くありますが、災害時にでも慌てず、避難や処置ができるように日頃から準備を行うべきだと感じています。
 さて、今回の教務便りでは、「褒めること」について書いていきたいと思います。
 「褒められる」ことは誰でも嬉しいモノです。これは、大人でも子どもでも変わりはないと思います。
 私も先日、「塾を探していて、電話をかけた中で、安田さんの対応が一番良かった」と、保護者の方からお褒めの言葉を頂いたことがあり、凄く嬉しい気持ちにさせていただきました。
 また、幼いときには、ちょっとしたことでも褒めてもらえた経験、または、褒めてあげた経験がおありだと思います。
 私自身も、1人で留守番ができた時、服を着ることができた時、初めて料理を作った時など、褒められた経験が色々あります。
 しかし、いつの頃からか「褒められる」よりも「怒られる・叱られる」ことの方が多くなってきたようにも思います。
 特に、それは中学校・高校の時分に多かったように思います。
 今では笑い話ですが、中学生の時などは、母親に掃除機の連結パイプを持って怒られた経験もあります。
 何をしたかは忘れてしまいましたが、その時の恐怖感は今でも覚えています。笑
 そんな経験談はさておき、段々と褒められることよりも、怒られることが多くなっていく、中高生の時期だからこそ、褒めることが重要ではないかと思います。
 もちろん、服が着られたことなどで褒めるという意味ではありませんが、どこか何かしら褒めてあげられるポイントはあると思います。
 それを見つけてあげて褒めることが、大切ではないでしょうか。
 「褒めることがない」そんなことをおっしゃる方もいました。
 でも、実際にそんな人間はいるでしょうか。また、一度褒めたところは、褒めてはいけないなんてルールはありません。
 今すぐ見つけられなくても、ふとしたきっかけに見つけたことを、タイミングを逃さず、褒めてあげればいいと、私は思います。 
また、これは同じ男性である、お父さんに多いかも知れませんが「今はまだ褒めてはいけない」「このハードルを超えられたら、褒めてあげよう」なんて考えてしまうことはありませんか。
 私自身、そう考えて、褒めたい気持ちを我慢することも、過去に多くありました。
 でも、それ一辺倒ではダメなのではないかと思います。
 あと一歩で達成できるだろうと見守っている時にこそ、最後の一押しとして「褒めること」が本人のモチベーションアップにもつながるのではないかと思うからです。
 逆に、あと一歩でというときに、注意されたり、ましてや叱られたりすると、きっとやる気を失うきっかけにもなるかもしれません。
 それは「褒めるタイミング」を待っていた方からしても、望んでいない結果になってしまいます。
 また、褒めるポイントは、大きなことはもちろんですが、小さなことを見つけて褒めてあげること、これも重要であると考えています。
 この4月から、年に4回コミュニケーションミーティングと称し、生徒と塾長または私とで、個人面談を行っております。
 その中で、みんなの前では中々言いづらい、生徒の本音を話してもらったり、現状の把握に努めたりしております。
 そこでも心がけていることが「褒めること」です。
 それも小さな努力や性格などを見つけて褒めるように努めています。
 これは、生徒に対してのお世辞とかではなく、本当に良いと思うところを探し、見つけ褒めていますので、無理矢理褒めているわけではないので、褒められた生徒の皆さん、安心してくださいね。笑

 例えば、冒頭に書かせていただいた、私に対してのお褒めの言葉もそうですが、自分自身では当たり前の行動を、人に褒められることは予想外で嬉しく感じるものです。
 そして、その気付いたことを、できれば、そう感じた時にすぐ、または顔を合わせた何かのきっかけに伝えることで、「自分のことをしっかりと見てくれている」という意識がより高まるのではないでしょうか。

 もちろん、褒めるだけではいけません。叱ることも大切です。
 そのバランスを上手に取っていくこと、それが一番重要でもあると思います。
 「叱りっぱなし」では、子供の心は離れていきます。
 大人以上に、自分の気持ちに忠実ですから、一旦離れてしまうと修復するには、非常に時間がかかります。そうならないためにも、「褒めること」を上手に活用しながら、リーディングできればと考えております。