2012年02月06日

教務便り


10周年を迎えさせて頂くにあたり、まずはアドバンスを支えてくださった保護者の皆さま、また、私たちの指導についてきてくれた生徒の皆さんに、心より御礼申し上げます。

 10年前、私は大学を出たばかりで、社会のことなど右も左もわからない中、暖かく見守って頂き、私の拙い話にも耳を傾けてくださった保護者の方々。決して上手とは言えなかった授業にも、一生懸命取り組んでくれた生徒の皆さんに感謝しております。振り返ると、もう10年が経ったのかと、信じられないくらい早かったように思います。
 設立当時、1期生として在籍していた中3生も、今やその頃の私の歳を追い越して、社会人となって活躍しております。その中には、今回も忙しいにも関わらず、寄稿してくれた方もいます。またこの時代に講師として関わってくれた方、何年も前に卒塾した生徒の保護者の方から、今年も年賀状を頂きました。
 塾に通っている年数、塾で講師として働いていた学生時代の年数などは、長い人生で見ると、ごく短い期間であるにも関わらず、こうして縁が切れることなく繋がっていることを嬉しく思います。
 核家族化、近所付き合いの希薄化などから、繋がりが薄くなってきている昨今、TwitterやFacebookなどが流行っているのは、そういった繋がりを持てる場所を求めているからだと思います。
 お預かりした生徒の皆さんにとって、また、保護者の方におかれましても、通塾期間中はもちろんのこと、卒業してからも何かあった時に相談できる場所、ホッとできる場所でもありたいと思います。

 さて、感慨に耽るのはここまでとして、他の講師陣も書いてくれておりました「勉強の仕方」について書きたいと思います。各講師が具体的な中身について書いてくれていましたので、私が書かせて頂くのは「やる気をいかに続けさせるかについて」です。
 勉強とは、究極的に言うと自分1人で行うものです。自分のわからない部分は自分にしかわかりません。また、人に聞いて、その時はわかっても自分で解けるようになっていなければ、意味がありません。
 ただ、延々と問題を解き続けるだけの勉強では、楽しくありませんし、苦手科目なら尚更、やる気すら起きないと思います。

 そんな無味乾燥な勉強にならないために、私がしていたこと。
 それは「遊び感覚を取り入れること」でした。
 今年のウイプロで実施した「PIO with iPad」でもそうですが、少し手を加えて楽しい要素を取り入れることで、嫌だと思っていたことを楽しみながらできるということは往々にしてあります。
高校時代、底辺からのスタートになってしまったため、一時期は勉強が大嫌いでした。
 あるきっかけで立ち直ることができたのですが、その立ち直った時から今も続けているのが、この「遊び感覚を取り入れる」ということです。
 例えばゲームなどでもそうですが、クリア制限時間やハイスコア更新のためには頑張って、集中できると思います。そんな感覚で、勉強をする時にも、「制限時間や目標時間」「目標点数」を定めていました。
 そして、自分が決めた時間や目標を突破できたときは、自分で自分を褒めていました。要は「自画自賛」ですね。笑
 しかし、この自画自賛は、自分のモチベーションアップに大きく役立ちます。機械的に、制限時間や点数をつけているだけでは、段々と単調になってきますが、そこで「褒める」ことで、達成感をより得られます。
 それ以外には、自分より成績が上の友達と競うこともしていました。
自分と同等や下の友達と競争すると勝てるかもしれませんが、なかなかやる気につながりませんので、自分より上の友達と競うことで、「負けたくない」という気持ちが生まれ、より努力することができたように思います。
 初めは、わからないことも多く大変だったように思いますが、上記に書いたことを意識して行っていくと、やればやった分、自分に返ってくるので楽しさの方が大きくなってきました。
 人付き合いでもそうですが、「嫌い」「嫌だ」と思っている限り、相手が自分のことを好きになってくれることも、慣れ親しんでいくこともないと思います。 自分から歩み寄ること、自分から気持ちの持ち方を変えることで、新たな一歩を踏み出せると思います。自分自身の経験から、勉強でもそんな風に感じることができると断言できます。
 今、つまずいている人、何かしっくり来ていない人、絶対にそのままにしないで、何か変えていって欲しいと思います。

 また、もうひとつ。
 これはやる気を出すためではないですが、「人の勉強のやり方を聞く」ことも良くしていたように思います。当時、クラストップだった友達に、どうしたらそんなに点数が取れるのか聞いたことがあります。返事は「全部覚える」ということでした。
 その時は「それだけ?」と思いましたが、じゃあ覚えてみようということで、進めていくうちに自分なりの勉強法が確立されていきました。
 今回も、沢山の先生方が、勉強の仕方について書いてくれています。そういった言葉を、是非参考にして、「上手くいっていない自分のやり方」に固執することなく、チャレンジしていってもらいたいと思います。
 さて、最後になりましたが、アドバンスはこの10周年という節目に、また大きな改革を行おうと考えています。
 授業時間の変更、ベリタスハイブリッドの本格導入、iPad授業の本格導入など、お預かりしたお子様の習熟度にあわせ、より綿密に、そしてより価値を感じていただけるようなものとなっていると自負しております。また、詳細は追ってご案内差し上げます。
 今後とも、宜しくお願い申しあげます。