2014年07月03日

教務便り


ご無沙汰しております。安田です。公立中学生は期末テストも終了し、答案も返ってきております。
 全般的に見て、今までに取ったことのない点数を取ってくれた生徒もいたり、得意科目と呼べるまでに成長できた科目があったりとよく頑張ってくれたと思います。
 しかし、その反面、前回よりも落としてしまう生徒がいたり、ケアレスミスを連発してしまったという生徒もいました。
 そこで、今回はケアレスミスと対処法について、書かせて頂きたいと思います。
 ケアレスミスは絶対にしてはいけないミスだと、常々生徒に伝えております。それは、そのミスがなければ、確実に点数に繋がるものだからです。
 ケアレスミスの1つや2つと思う生徒は、実力がついていきにくいということも合わせて意識してもらいたいと思います。
 
よくあるケアレスミスの種類
①読み間違い、書き間違い
 問題の意味を取り違えていたというものではなく、明らかに読んでいないというミス。
 これは意外と多いのです。
 特に自信のある科目ほど、陥りやすいのがこのミスです。わかっているという自負が油断を生み、そのことで問題を解くことに意識を集中させてしまうという傾向があります。
 それを防ぐためには、どんな問題でも目で追うだけではなく、シャーペンなどで追いながら読むことです。そうすることで、1文1文を読み落としにくくなります。
 
 また、設問の読み間違いで、よくあるのが、理由をきかれているのに「~だから」で答えなかったり、何ですかと聞かれているのに「~なこと」と答えられていないケースです。これも、1文ずつ追っていくことでクリアできると思いますので、是非実践してください。

② 計算ミス
 数学、理科で命取りとなるのが、計算ミスです。
 計算ミスはつきものではありますが、自分が苦手とする計算は自分が理解できていると思います。
 たとえば、速さの計算、割合の計算、分数・小数がからむ計算など、そういった計算ミスを防ぐためには、どうすればよいか。
 簡単です。1つずつ丁寧に計算をしていくことです。
 計算ミスを多発する生徒ほど、途中式を省略するケースが非常に多いです。理由は、暗算でも解けるからとか、面倒だからとか、時間がかかるとか色々あると思いますが、1つ1つのスピードを上げていけば、そういったことはクリアできていきます。アドバンスでも数学で100点を取ってくる生徒は、計算式を丁寧
かつ、早く書いていける生徒でした。また、スピードと精度が上がれば、より丁寧に見直す時間も取れますので、日頃から意識していきましょう。

③ 時制の間違い、単純な文法ミス
 英語で多いのがこのミスです。
過去形を答えるべきところを現在形で答えたり、be動詞と一般動詞の原形を並べてみたりと色んなミスをしてしまいます。
 このミスをなくすには、日本文、英文どちらの場合でも時制の部分に○を入れるなどして、意識をつけていくことで解消できると思います。
 その他の部分があっているのに、動詞を間違えると部分点ももらえないケースがありますので、気をつけていきましょう。

 さて、3点ほどケアレスミスの種類や対処法について書かせてもらいましたが、これ以外にもそれぞれでミスをしやすいポイントは多くあると思います。
 ミスをなくす一番のポイントは、今回の面談でも何度か言ってまいりましたが、自分が間違いやすいポイントを明確に意識しておくことです。
 例えば、公式を使わずに強引に計算しようとする傾向があるならば、公式を大きく問題用紙に書いておくなど、工夫することができると思います。
ケアレスミスが多い人は、自分のミスする傾向を把握して、それをなくすにはどうすればよいか考えていきましょう。
 今年のサマープログラムでは、「有言実行」を掲げ、目標宣言書を書いて頂いております。
 既に提出頂いた目標宣言書でも、ケアレスミスをなくすということを書いてきてくれている生徒も多く、嬉しく思いますので、それを実行に移していきましょう。

 また、この目標宣言書は全生徒必須で提出頂き、掲示をしたいと考えておりますので、まだご提出ではない方は、必ず生徒に記入させて頂き、ご提出いただけますようお願いいたします。
 
 この夏休み、サマープログラムで色々新しいことも学んでいくと思いますが、その中でもケアレスミス撲滅に向けての努力をしてもらえることを期待しております。
 長いようで始まってしまえば、あっという間に過ぎていく、サマープログラム。
 その時間の1分1秒を大切にして、実のある夏休みにしていきたいと思いますので、生徒の皆さんもがんばっていきましょう。