2016年01月18日

教務便り


ご無沙汰しております。安田です。ウインタープログラムも終わり、センター試験を迎え、いよいよ入試本番という様相となってきました。

 

受験生は、合格に向けて、最後の踏ん張りを見せてもらいたいと思います。講師陣一同、全力でサポートしてまいります。この1年間積み上げてきたことを、最高の形で出せるようにするだけを考えていってもらいたいと思います。

 

受験生は「もう、やるしかない」というところにきておりますが、心配なのは、それに続く、現小5受験生、中2生、高2生です。

 

中学受験生は、小5より一足早くサマプロやウイプロで、中3・高3に混じり、1日10時間以上の勉強を経験しております。

 

また、彼らの平常授業でも、多い生徒では、毎回の宿題が10ページ以上、1週間のトータルでいうと、50ページくらいを進めてくれていますので、あとは、それらの知識の定着を図れるようにしていき、より難易度の高い問題にも挑戦させ、受験まで1年を切った中、頑張ってもらいたいと思います。

 

このように1年以上前から頑張っている小5生に比して、中2生、高2生は、まだまだ受験はこれから考えるという生徒が多いのではないでしょうか。

 

受験はいかに「自分の身の上のこと」と捉えるのが早いかということにかかってまいります。他人事のままだと、いつまで経っても、周りが心配する以上に本人は呑気に構えているなんてことが良くあります。

 

そうならないよう、折を見て話をしたり、スピーチでも話をしたりとしておりますが、なかなか火がつくのが遅い生徒も、毎年います。

 

しかし早い方は、既に学校見学に、保護者同伴で足繁く通って頂いたり、受験校へのご相談をしていただいている方もいらっしゃいます。

 

さすがに大学受験になりますと、保護者のリーディングよりも、本人の意思に任せるところが大きくなり、むしろ、本人の意思で動かないと意味がありませんが、高校受験は、保護者の方のリーディングの力も大きいと思われます。

 

何も知識のないところから、考えろといってもなかなか出てくることではありません。

 

そこで、学校見学や、説明会などに保護者の方も一緒に出向いていただいて、その中で高校への意識を高めていくというのが、必要ではないかと思います。

 

現中2生が、中3になってすぐの4月には第一回入試説明会を行いますが、昨年より導入された5学区制での入試も2年が経ち、少しこなれてくることと思われますので、より志望校への意識をしっかりと持ち、「そのためになにをするか」ということを考え、行動に移していっていただきたいと思います。

 

受験に勝つには、生徒任せだけでも、保護者の考えだけでも、勿論塾に通っているだけでもうまくはいきません。それら三者が上手にかかわりながら、そして最後は生徒本人が合格を勝ち取れる状況に導く必要があると考えております。

 

これから受験学年となる生徒はもちろん、保護者の方も、大変なご不安もおありかと思いますが、精一杯全員志望校合格を目指して、サポートさせて頂きますので、宜しくお願い致します。

 

さて、話は変わって、最近すごいなぁ、嬉しいなと思ったことを。

 

・ある小5生の話

「先生、残って宿題していい?」

2学期後半でしょうか。そんな言葉を私に言ってくれました。小学生が自発的にそんなことを言ってくれたことに驚きとともに嬉しくも思いました。そして、その生徒は毎回の通塾後、必ず1時間残って、20時ごろ帰宅しています。それが、1回や2回ではなく、今日までずっと続けてくれています。

 

・またある小5生の話

初めてのウイプロ。長時間の学習。初めてのアドバンス。全てが初めての環境でスタートした生徒でした。

1限~9限の授業後

「先生、もう1時間残っていい?

これ最後までしていきたい」

初めての慣れない環境で、早く慣れてもらえるようにと気を配っておりましたが、それ以上のスピードで慣れてくれ、さらにまだ勉強がしたいという言葉。

「もちろん!自宅にも連絡して、心配されないようにな!」と言ってから、最終日までずっと1コマ残ってくれ、この長時間の学習を楽しいと言ってくれていました。

 

・ある中3生たちの話

ウイプロ中、模試を返却した後。

偏差値や順位を見せ合いながら

 

「○○に負けたの悔しい!」

「1位取りたかった」

 

そんな言葉をみな口々に言ってくれていました。嬉しかったのは「悔しい」という言葉、そして「~したかった」という上を目指した言葉。

「○○よりは上やから安心」と下を見て安心したくなるものを、入試直前ということもあるかもしれませんが、その意識の高まりに嬉しく思いました。

 

向上心は常に持っていないと、いい結果も、望む結果も得られないと思います。現状がどうあれ、目標を高く定め、それに向けて何をするのかを決め、実際に実行に移して、一歩一歩、歩みを進めていきましょう。