2017年02月24日

教務便り


ご無沙汰しております。安田です。中学入試、高校入試、大学入試と1月~3月にかけては、入試が連続してあるため、なかなか緊張が解けない時期となっています。

 

中学受験は、前月号でもお伝えさせて頂きました通り、全員合格を果たすことができました。また、大学入試も、関西学院大学を筆頭にそれぞれ合格を果たしてくれました。

 

また公立高校の推薦入試では、倍率が例年通り1.5倍近くある中、県立芦屋、西宮今津の合格を勝ち取ってくれました。毎年、特色選抜・推薦入試対策用に「面接・小論文対策」を担当していますが、今年の受験生の面接の仕上がりが、非常に良かったので、期待しており、そして、その期待通りの結果が生まれ、本当に嬉しく思っております。

 

あとは、複数志願選抜を残すのみとなっています。残りの日々、悔いのないように過ごしてもらいたいと思いますが、緊張も出てくると思いますので、声掛けをしながら、自分が今まで頑張ってきたことを自信に変えられるようにサポートしていきたいと思います。

 

また、受験が終了した小6生、中3生には、現在次学年の先取りを行っております。小6生は受験が終了後も、従来通り土曜補習も受講し、週3回、週4回の通塾を続けてくれています。私立中学は入学後の進度が早いところも多くありますので、少しでもアドバンテージをもって入学してもらいたいと考えています。そんな小6生ですが、受験後目標を見失ったり、たるんでしまったりしないかと気にかけておりましたが、アドバンスでの勉強の様子を見ている限りは、先取りを楽しんで頑張ってくれており、実は受験生の中で一番勉強するのは、小6生なのではないか!?(笑)と思うくらいの頑張りを続けてくれています。

 

「合格すること」どうしてもこのことが、ゴールになってしまいがちなのが、受験だと思います。 しかし、合格することは、その関門をひとつ突破したにすぎません。

 

むしろ、それはゴールではなく、新しいスタートです。そのスタートが切れた時点で、ブレーキを踏んでしまっては、そこから先、またエンジンをかけて、スピードが乗ってくるまでに時間がかかってしまいます。

 

1年間、受験勉強を頑張ってきたので、遊びたい気持ちも、ゆっくりしたい気持ちもわかりますが、全てをなくしてしまうと、せっかく今まで培ってきた力を自ら失わせてしまうことになりますので、それは避けたいと思い、次学年の先取りをしてもらうことで、自分の意識をまた高めてもらいたいと思っています。

 

さて、現在三者面談週間となり、2週間がすぎますが、過去の面談も含めて、良い結果に繋がっている保護者の方、また残念ながら、そうではなかった方がいらっしゃいます。

 

良い結果に繋がっている方は、良い意味で放任です。目の前のことはお子さまに考えさせて、意思決定をさせていきながら、保護者の方は大局から物事を見ているという方が多かったように思います。そして、勉強するのも、結果を残すのも、生徒自身であるということを理解頂いていたように思います。

 

保護者の方は、目先の定期テストの結果、順位などでは動じず、一歩も二歩も先のことを見据えて、多少の上下はあるものと捉え、それを改善するために私たちと相談の場として、面談を活用頂いておりました。

 

どうしてもいつまでも小さな子供の気分で、子供のやることに介入したくなり、手を出したり、口を出したりしたくなるものだと思います。

 

しかし、それではうまくいかないケースもあるようです。

 

これはある本でも読んだのですが、面談などの際、生徒への質問も保護者がすべて話してしまう。どんなことでも保護者が先に話して、生徒はうなずくだけというケース。また、ご家庭でも生徒が話そうとするのを待たずに意図を汲んで、先回りをしてしまうケース。

 

もちろん極端な例なのかもしれませんが、保護者が良かれと思い、したことが、この場合では逆に働き「生徒は自ら考えることをやめ、また、自分の意見を持てなくなってしまったそうです。」

 

それは、なぜかというと、自分の話をしようとしても、その言葉を遮られることが積み重なることで、自分の意見が正しいのかどうかもわからなくなり、また、色んな事を先回りでしてもらえることで、自ら進んで考えなくても、上手く回っていくと錯覚してしまうからです。そうなってしまうと、本当に自分で考え、努力が必要となってくる大学入試では、自分で考えられず、通用しないというケースも出てきます。また、社会に出てからはもちろん、誰かが敷いたレールの上を歩くだけではいけないことは明白です。

 

また、逆にすべてを生徒に任せるのもうまくいかないので、どこまでを子どもの裁量に任せるのか、保護者の方の意見を通すのかが重要になるのではないかと思います。

 

心配のあまり、先回りをして、負担を軽減してあげることは、生徒にとって、その時は楽かもしれませんが「苦労は買ってでもしろ」という言葉がある通り、この時期にしかできない苦労や、大変な思いを経験させるというのも必要なのではないかと考えています。

 

そんな理由もあり、アドバンスでは受験生は小中高とも朝10時~夜10時までの授業を行い、長時間の学習に耐え、合格を勝ち取るという経験を積んでもらっています。

 

また、土曜補習も同様に、何回も再テストを行うことで、見直しの重要性や確実性を高め、日々の勉強の在り方を再認識させる場としております。

 

保護者の方におかれましては、お子様が貴重な経験を少しでも多く積めるよう、サポート頂ければと存じます。宜しくお願い致します。