2013年10月25日

教務便り


ご無沙汰しております。安田です。いつまでこの暑さが続くのかと思っておりましたが、一気に寒くなり、生徒達も体調を崩しがちなのが気に掛かります。特に受験生は、これからが本番なので、体調管理には、今まで以上に気を配って頂きたいものです。
 さて、今回の教務便りは、効果的なテスト勉強の仕方についてです。
そろそろ指定校推薦で合格していく周りの人を見ながら、「なんで範囲の決められてる定期テストを頑張らなかったんだろう」と冗談交じりで言っている高3生がいましたが、模試や実力テストと違い、範囲の決められた定期テストほど、勉強のしやすいものはありません。
 アドバンスでは、定期テストはとれて当たり前、実力テストや模試などでいかに点数を取っていけるかが大切だということを伝えておりますが、まだまだ特に中1・中2生は受験もまだ先の話という感じで、その実感が湧いていないのが現状です。
 そんな時でも活用できる定期テストの勉強の仕方について、紙面の許す限り、書かせて頂きたいと思います。
【社会】
社会は暗記科目だから、ひたすら暗記しなければ・・・と思って、憂鬱になっている生徒もいるのではないでしょうか。
 歴史を例にあげますと「徳川家康」「武家諸法度」「元禄文化」などの言葉を覚える必要はもちろんあります。ただ、漢字の書き取りテストのように単語を答えさせる問題は殆どありませんので、一緒に周辺知識も覚えていく必要があります。
 そんな社会の勉強法として
①教科書を通読する
 テスト範囲は大体30~50ページです。これを流し読みするのではなく、一字一句逃さないように、国語の文章を読むように読んでいきます。たまに教科書を読んでいる生徒を見ると、飛ばし読みをして太字だけをマーカーで線を引いていることがあります。
 マーカーで線を引くのは大切なことを見つけやすくするためなので、しっかり読みながら、太字の前後の文脈もひいていきたいものです。
 それも闇雲に引くと、全てがマーカーで引かれた文章となりますので、色分けをして
①理解できなかった箇所
②もう一度見直す必要のある箇所
に線を入れていきます。
 教科書を読む際に大切なのは、流し読みをしないということですので、例えば社会のワークがあるなら、その社会のワークに合わせた教科書のページ数を小分けにして、読み終わってから、ワークを解く、そして、その際にわからなかった箇所を教科書から見つけ、
③ワークでできなかった箇所
として、線を入れていきます。そうすることで、教科書が勉強ツールへと一気に価値が上がります。

学校のワークやプリントだけをしているだけで点数を稼ごうとする人もいますが、どうせなら、その暗記したことを知識として定着させていく方が絶対に有益ですので、その場限りにならない勉強をしてもらいたいと思います。

【国語】
国語も同様に、教科書を通読するのは必須です。書かれている内容が理解できるまで授業で書いたノートやプリントも活用しながら、何度も繰り返し読んでいきます。
 それから、ワークに移ります。ワークも教科書の○行目からというような問題以外は全て自力で解いていきます。
 そうすることで、演習がただの答え探しではなく、実力養成の手段にもなっていきます。
 また、漢字も同様に漢字のワークやプリントのみを勉強するのではなく、新出漢字はもちろん、通読していく中で出てきた、自分の知らない漢字、書けない漢字をピックアップして書き出して、それも練習します。
 そして、最後にその文章の作者名、出典名、文章の最後にまとめとして書かれている質問や、欄外の質問の答えも考えていきます。
 古文であれば、自分で現代語訳を行って、それがあっているのか確認したり、漢文であれば書き下し文からレ点などがついた訓読文に戻せるか、さらに何もついていない白文を訓読文に戻し、それを現代語訳できるのかまで確かめていきます。
 もちろん、根気もいりますし、時間もかかりますが、それだけのことをしていれば、点数は自ずとついてきます。
 また、これらのことが1度できて終わりではなく、時間の許す限りチェックをしたり、他の問題集を解くなどして磨きをかけていくことも大切です。
 実際、中学時代にこのような勉強の仕方をマスターしていた生徒は、95点を切る成績はとったことがありませんでした。
 是非、全てをいきなりするのは難しくても、教科書を丁寧に通読してから問題演習に取り掛かるだけでも大きな進歩が実感できると思いますので、来月中旬から下旬にかけて行われる定期テストで実践して頂ければと思います。

 来月は、残りの科目の勉強の仕方について書かせて頂こうと思います。特に中3生は、内申点に直結する最後の機会となりますので、少しでも役に立つ勉強法をお伝えできればと思います。
 2学期は行事も多く、なかなか勉強に意識が向きにくいかもしれませんが、ひとつひとつ着実にステップアップできるように継続して頑張っていきましょう。