教務便り
ご無沙汰しております。安田です。中学生は期末テストが終了し、これから高校生の期末テストが始まろうとしております。
今年から、定対スペシャルを大幅改訂し、スペシャル講座をすっきりとさせ、さらに中学生の学トレは学校ワークが終了していることを前提に、使い放題と致しました。
さらに2週間前からが定期テスト勉強の開始として、意識付けを行ってまいりましたが、ご自宅での学習量はいかがでしたでしょうか。
計画段階では「2週間前までには終わらせる」「3周ワークを進める」など、生徒たちも意欲的な計画を立ててくれました。
計画を立てることは、非常に大切なものとしてみております。それは、なにかを実行するにあたって、計画がなければ、それはなし得ないからです。きちんと計画を立てることが、ゴールまでの道筋となっていきます。
よく言われるPDCAサイクルの「P=PLAN」の部分です。
そして、それを着実に実行に移していくことが、大きな進歩となります。(PDCAの「D=DO」)
今回の中学生の期末テストをみていますと、100%実行に移せたという生徒は少なかったのではないでしょうか。
もちろん、初めから100%できるとは考えていません。
大切なのは、それがどの程度できていたのか、またなにがいけなかったのかの反省です。それがきちんとできていれば、必ず次に繋がります。(PDCAの「C=CHECK」です)
ですので、テストが終わると面談を行い、その検証と反省、そして次への改善と実行が待ち受けています。
次の試験前の学習では、今回の反省をもとに、改善を行っていくことで、結果は変わってくると思われます。これがPDCA最後の「A=ACTION」となります。
反省だけして、行動に反映できなければ、その反省が活きてきません。同じことを繰り返さないためにも、実行に移していきましょう。
また、結果が返ってくると、どうしても、テストの点数ばかりに目が行きがちですが、大切なのはそれだけではありません。
成長途中の子ども時代において、結果ばかりを求めすぎてしまうと、プロセスへの意識が削られかねません。
つまりは、結果を出すために何をすればいいのかを考えることをせずに、結果だけをみて「できた」「できなかった」という二択での判断基準が生まれてしまうからです。
そこで、テスト後の面談や声かけでは、結果ではなく、その過程をしっかりと認めるように、意識的に声かけをしております。
それは、生徒自身にダメだった経験だけではなく、今回のプロセスの中身で良かったことや、収穫をしっかりと認識してもらおうと考えているからです。
例えば、今回の期末テストでは、今までのテスト勉強時間と比べ、2倍くらいになった生徒。今まで高得点を取ると口にしなかった生徒が、自ら「100点狙います!」と言ってくれるなど、精神面での変化が大きく見られたように思います。
しかし、本人はそういった成長を過小評価してしまいがちなのです。
それは「結果に現れなかったので、成長していない」としてみてしまい、それらを大きな成長ではないと感じているからかも知れません。
しかし、本当にそうでしょうか。
精神的な成長は、周りが言ってなんとかなるものではありません。本人自身が考え、決断したからこそ、出てきた進歩であるので、とても大きな成長と言えます。
そういった本人が気づいていない成長についても、スポットライトを当てること。これも私たち講師の仕事ではないかと考えています。教えるだけではなく、生徒の精神的な成長のサポートをすることが、自律的な学習にもつながっていくと考えています。
これから保護者の方を交えた三者面談が始まりますが、そういった部分に光を当てることで生徒自身の意識を高め、また成績向上へとつなげていきたいと思っています。
「プロセスにも光を!」これが、今回の教務便りのテーマでした。
最後になりましたが、今年のサマプロについても、少しお話を。
今年は「復習」と「予習」の両建てを全生徒ができるようにと考え、日程・カリキュラムを組みました。
実力を伸ばすには「復習」、学校の授業がわかるようになるには「予習」という当たり前のことではありますが、どちらかだけに偏りがちなことでもあります。
その両立を図り、生徒自身が夏休み明けに、ここはきっちりとマスターできたぞ!という実感を感じてもらえるよう、また2学期の学校での授業が復習となることで、勉強への意欲を増してもらえるよう、講師一同、最大限の努力をしてまいりますので、よろしくお願いいたします。
サマプロについてのご不明点などございましたら、事前にお問い合わせ頂き、三者面談の際に、ご回答させて頂くということも可能ですので、なんなりをお申し付けください。
それでは、熱い夏を過ごせるよう、まずは高校生、期末テストを頑張っていきましょう!