教務便り
ご無沙汰しております。安田です。
今回の教務便りでは、怒ることと褒めることについて書かせて頂こうと思います。
いつの頃からか「安田先生は優しい。」「もっと厳しくしてください」と言われるようになりました。
一期生が聞いたら、目を丸くすることと思いますが。。笑
以前、勉強合宿をしていた時代に、あまりにも遊び気分で来ていた生徒たちに対して、厳しく叱ったことがあり、その際には生徒のデイリーノートに「いつもニコニコして優しいと思っていた先生が、怒るとめっちゃ怖くてびっくりした」と書かれたこともありました。笑
確かに、その頃に比べると「怒る」頻度は減ったかもしれません。
それはなぜか。
感情的になって怒ることが、必ずしも良い結果を生まず、むしろ、良くない方向に進むことが多いことを経験しているからです。
では、何も言わなくてもいいのかというとそういうわけではありません。例えば、生徒たちも怒られると、怒られるのが嫌だから、言うことを聞いてくれます。
言うことを聞いてくれると、怒った側も溜飲が下がります。
しかし、ここに大きな落とし穴があるのです。
それは「怒られるのが嫌だから」という感情から行われた行動であるという点です。
「怒られるから」
「○○されるから」
という他者由来の行動原理では、それは長くは続かず、また「怒られないとしない」ということに至ってしまうと、「怒られなければ、しなくても大丈夫」という考えに至ってしまうことも往々にしてあります。
怒る方からすると、これは決して望んだ結果ではないと思います。
厳しく叱ることも、時には必要です。しかし、そればかりではいけません。それは、叱られ続けることで、心が離れて行ってしまうことがあるからです。実際に、三者面談などをさせて頂いていると、関係が冷めてしまっている時があるのをひしひしと感じることがあります。
一旦、離れていったものは、なかなか取り戻すのが難しいです。
では、どうすればいいのか。
まずは「傾聴」することです。
言いたいのを我慢しながら、どう考えた結果なのか、改善するにはどうすればいいと考えているのか。
叱るのは、それからでも遅くはありません。
最初に叱ってしまっては、防衛反応が働き、本音も聞きだすどころか、その場限りの言葉でごまかそうとするかもしれません。
そうならないよう細心の注意を払いながら、会話を進めております。そのため「怒らない」と思われているのかもしれませんが、決してそうではなく、怒るのはいつでもできると考えているからのことなのです。
そうして話を聞いてみると、想定以上によく見つめられていたり、自責の念が強いときも多くあります。
そういった中で、できていないことは改善を促し、できていることは褒め、生徒自身が自信を持つことを優先するようにしております。
自分に自信を持つことができれば、自ずと勉強や、それ以外のことにも前向きに取り組んでくれると思い、また、そんな姿を見たいと思い、生徒と向き合っております。
さて、いよいよ来週からサマプロが始まるということで、生徒たちの映像視聴のためのスケジュール登録や座席表の確認、テキスト、帳票準備などの総チェックを行っているところです。毎年のことですが、この事前準備が終わるとホッと一息つくとともに、さあいよいよサマプロが始まるんだという高揚感に包まれます。
特に、受験生の夏休みは、ここでの頑張りが9月以降の成績の伸びに大きく関わって参りますので、この1日1日を大切に過ごしてもらいたいと考えております。
また受験生以外の学年の生徒ももちろん大切な勉強の機会となります。今年は、予習と復習をバランスよくできることを考え、復習のタームを2ターム取らせて頂きました。ここで、積み残していた単元をきちんと積み上げて、実力強化につなげていきたいと考えております。
さらに、ご要望が高かった個別サポートも、このサマプロで新規開講しておりますので、苦手単元があり、1対1などでしっかりと教わっていきたいという方にはオススメです。
アドバンスでは「自分で考える力を伸ばす」ということを意識的に指導しておりますが、苦手科目などはどうしてもつまずきやすいものです。
そのため、この個別サポートでその手助けを行い、最終的には自身の力でできるようになってもらえるようにサポートしていきたいと考えております。
この夏休みで頑張ったことが、すぐに結果として現れてくれると、私どもも、もちろん生徒や保護者の方も嬉しく思われることだと思いますが、なかなか簡単にはいきません。
しかし、ジワジワとその積み重ねが層となり、それが露出したとき、一気に成績向上への転換期が訪れます。それは間違いのない事実です。
その時を信じて、この夏休み精いっぱい頑張ってもらえるよう、サポートしていきます。
生徒の皆さんも自身の成績向上を目指して頑張っていきましょう