2019年08月23日

教務便り


ご無沙汰しております。安田です。

 

サマプロの授業の合間を見て、教務便りを書いております。

 

今年のサマプロはいつもに比べ、朝がゆっくりなので、体調的にも少し楽に感じています。

 

また、いつもは昼夜をお弁当に頼っていましたが、今年は夕方に少し食べるだけと減らしている関係もあり、ダイエットに繋がればいいなと思っている今日この頃です。

 

さて、前回の教務便りでは「褒めること」をベースに書かせて頂きましたが、今回は話に入る前に、簡単な質問から。

 

①他人の子どもを悪く言いますか?

 

よほど仲が良かったとしても、面と向かっては、なかなか言えるものではないのではないでしょうか。

 

例えば、騒いでいる子どもがいて、うるさいなぁと思っていたとしても「うるさい!」と注意するのはなかなか難しく「元気のいいお子さんですね。」などと、オブラートに包んで言ったご経験はありませんか。

 

なかなか直接的に、言うのは少しはばかられるものです。

 

では、2つ目の質問です。

 

②自分のことを悪く言われて、どんな気持ちになりますか?

 

自分のことを悪く言われたら、それが本当のことであっても、ムッとしませんか?むしろ、本当のことであるときの方が、より腹が立ってしまったり。(笑)

 

また、例えば、頑張ってなんとか予定通り仕上げたことを、褒めてもらえないばかりか「できて当然。」と言われたとします。

 

もう少し具体的に言えば、お仕事から帰ってきて、ご飯の用意をしたら「やっとできたの?遅かったね」と言われたとします。

 

どんな気持ちになるでしょうか。

 

「次はもっと早くしよう!」

 

なんて思えますか?

 

きっと大部分の人は「そんな言われ方するの?」って思うのではないでしょうか。

 

さて、ここからが本題です。

 

勘のいい方は分かっておられると思いますが(笑)最後の質問。

 

③自分の子どもを悪く言いますか?

 

これは、謙遜の意味で悪く言うかという意味ではなく、子どもに対して、面と向かって言いますか?という質問です。

 

例えば、先ほどの②のように、予定通り仕上げたことについて、褒めるわけでもなく、お礼を言うわけでもなく「これくらいしてくれないと」って言ったとします。

 

親の立場としては、心を鬼にしてという気持ちあるかもしれません。 

 

それでも、それをそのままストレートに出してしまうことが、果たして良い感情として伝わるでしょうか。

 

その言葉の真意は、きちんと届くでしょうか。真意はなかなか届かないことの方が多いのではないでしょうか。

 

では、どうするのがいいのか。

 

まずは、期日通り、頑張ってできたことを認めることが1番だといわれています。ひょっとすると、それまでに保護者の方が、やいやい言われたかもしれません。その結果できたことであったとしても「できた」という事実は変わりませんので、そのできたという事実を認めて頂きたいのです。

 

人は、誰かから「承認」されたい生き物と言われています。そして、子どもにとって認められたい一番の相手は「親」であるそうです。

 

反抗期になると、なかなか親の前では素直な反応は見せなくなります。それでもいいので、褒めることは続けてください。きっと、その言葉は届いていないように見えて、心には届いています。

 

しかし、その親から、頑張ったことを褒めてもらえず、ましてや、もっと頑張ればよかったのになどと言われたら、どんな気持ちになるでしょうか。「次頑張ろう」となるでしょうか。

 

反抗期ならなおさらのこと。

 

認めてもらえなかった反動は、自信喪失へも繋がりかねません。

 

私たちが意識しているのは、褒めることだけではなく「次も頑張ろう」という気持ちなのです。

 

成績向上には、テクニックや中身もさることながら、本人の意識を改善することが何よりも大切です。いくら勉強ができる生徒でも、やろうと思わなければ、成績は伸びません。

 

しかし、生徒たち自身が、ちょっとしたことに承認を得て、自分の自信につながっていけば、おのずと成績は伸びていきます。

 

また、感情的になりそうになる時には「6秒カウント」とよく言われます。その間、数字を数えることに集中することで、イライラをコントロールすることができるようになります。

 

もう1つの収め方としては「相手が自分の言葉で、どう思うか」を考えることです。感情的になっているときには、なおさら、相手の感情より自分の感情を何とかしたいという気持ちになりがちです。 

 

そのため、その言葉を言うことで、相手が自分の望むように考えてくれるかを意識してみるだけで、声のかけ方は大きく変わっていくと思います。

 

関係を良好に保つことも、子どものやる気を引き出す1つの方法でもありますので、ご家庭でも活用頂けると幸いです。