2019年10月25日

教務便り


ご無沙汰しております。安田です。

 

10月は中間テスト真っただ中ということで、定期テスト対策に明け暮れる毎日でした。

 

高校生は、自発的に勉強する習慣が身についてきており、テスト前の学習時間入力は100%を達成していました。また、与えらえる課題の量も膨大ですので、それを何とか日々こなして、テストに備えるという日々が続いておりました。

 

中学生はと言いますと、2週間前からワークをはじめ、1週間前には最低70%は終わらせるということを徹底させていっておりますが、いかがでしょうか。

 

大部分の生徒は、それを遵守してくれていたように思いますが、まだ残してしまった生徒もいたように思います。

 

早め、早めの行動で、テスト前には余裕を持った勉強ができるようにしましょう!

 

今回テスト対策の様子を見ていて嬉しかったことが、中学生の生徒たちも「先生、数学の学トレしたい」「今日のプラス1、これできますか?」など、自分で勉強したいことを意識して、授業や定対に臨む姿が増えたことです。

 

今までは苦手だからと目をつぶってきた科目についても、積極的に挑んでくれる生徒が多くいたように感じています。

 

成績向上と、意欲向上は、どちらが先なのか。

 

成績が上がるから意欲が上がるのか、意欲が上がるから成績があがるのかという、まるでコロンブスの卵のような話なのですが、やはり「意欲向上」が先のように思われます。

 

現時点での成績が芳しくなかったとしても、それを何とかしようという意欲があれば、それに向かうことができます。

 

受験学年に入るまでは、なかなか本腰が入らず、300点前後をウロウロしていた生徒がいました。

 

ところが、中3になる前に「将来、看護師になりたい」と夢を決め、そのためには、この高校に行きたいという志望を決めた結果、それまでどれだけ言っても、苦手だからと嫌がっていた英語を単語から一生懸命取り組むようになり、また、定期テストでは400点をあっさりとクリア。

 

それだけの力を持っていたのなら、もっと早くから・・・と思わないこともなかったのですが、それでも、それだけの頑張りを見せてくれたことは、非常に嬉しく思ったことを覚えています。

 

そして、見事志望校に合格。

 

こういうサクセスストーリーを何人も見てきています。

 

保護者の方の中には、このままの成績で大丈夫なのだろうかと不安に思われることもあると思いますが、「意欲向上」が何よりの成績向上の近道となります。

 

そのため、勉強はもちろん継続しないといけませんが、それに加えて、将来の夢や、意欲を持たせるような働きかけをしていく必要があると、切実に感じております。

 

何かをやりだすことで、やる気は醸成されてもきますが、大人や周りの人間のちょっとした言葉で子どもたちは、目標としたり、それを意識し始めたりするものです。

 

また、その逆があるのも事実。

 

「また、これができていない。」「〇〇はできないから」などのように、できていないところに焦点を当てて、そればかりを口にしていると、子どもはどうなるでしょうか。

 

「自分はできないんだ」

「できないから仕方ない」

 

そんな風な気持ちになってしまい、自暴自棄になってしまうことも往々にしてあります。

 

できないことを見つけ、それを直していくことは非常に大切なことです。

 

しかし、それをクローズアップするのは、また別問題ではないでしょうか。

 

やはり、クローズアップしていきたいのは、できていること。

 

そのできることを増やすために、できていないことを克服していくという意識を持たせていきたいと考えています。

 

そのため、声掛けには慎重になっています。

 

何気ない一言は、人をやる気にさせることも、失わせることもできるとも思っています。

 

そのため、安田先生は甘い、優しいと思われてしまうかもしれませんが(笑)、そういった考えがあっての声掛けと思って頂ければ幸いです。

 

厳しい一辺倒では、心が離れていきがちです。心が離れていってから、その心を取り戻す方が難しいです。

 

厳しい中にも、少し希望を持てる言葉や、できている実感をもってもらえるようにしていきたいと考えております。

 

まだまだ未熟ですので、至らないことも多いかと存じますが、なにとぞ、宜しくお願い申し上げます。